これであなたもコンテンツ制作の守護神に!身につけておくべき校正・校閲スキル(1) FavoriteLoadingあとで読む

: 東郷 宝
メディア運営に欠かせない。なのに軽視されがち校正・校閲というお仕事。普段は表になかなか出てこないが、そのスキルがなければ世の中にちゃんとしたコンテンツがひとつも存在しないかもしれません。いまこそ校正・校閲の凄さを知ろう!

「コンテンツづくりに欠かせない人と言えば?」

こう聞かれて、あなたなら何と答えますか。

大半の人は、デザイナー、動画クリエイター、ライターなど、クリエイティブなスキルを持っている人たちをあげるのではないでしょうか。もちろんそれも正解です!

しかし、誤字脱字のチェックや事実確認、レイアウトチェックなどを担当する、校正・校閲者がいなければ、本当に良いコンテンツは作りあげられません。

最後の門番的な役割を果してくれる人たち、それこそが校正・校閲者なのです。

さぁ今からでも遅くはありません。あなたのチームに校正・校閲は部門をつくりましょう!
また、あなたがオウンドメディアなど、コンテンツ制作のディレクションを担当することになったのであれば、絶対に校閲チームを組織すべき!もう必須ですよ!

とはいえ少人数体制で制作している場合、専門の校正・校閲者を入れるのは、なかなか難しいですよね。

その場合、チームの誰かが校正・校閲担当を兼ねることになると思います。
大体はディレクターであったりチームリーダーであったりと、工程の中で最終チェックをする立場に近い人が就くことが多いでしょう(大手のオウンドメディアなどでも、やはり編集者が校正・校閲を担当するケースが多いです)。

もしくは、ミス見逃さないために初期段階からデザイナーに校正をさせ、最終工程に近づくにつれ、ディレクターが校閲を行うケースもあるかもしれません。

どちらにしろ「校正なんてやったことねーよ!」と、担当になった人からの悲鳴が聞こえてくることだけは、確定しそうですが…。

しかし、コンテンツ制作に関わる以上、校正・校閲の目線はみんな持っていてほしい。そう筆者は思うのです。

というわけで、筆者の想いダダ漏れで、校正・校閲についてお話します。

(すでに誤字脱字が2つあった…)

校正・校閲って何するの?

そもそも、校正・校閲ってなに?
という方もいらっしゃるかもしれないので、簡単に説明します。

校正=誤字脱字や言葉の誤りを正す。表記規則に則っているかチェック、等
校閲=事実に誤りがないか、文章に矛盾がないかチェックする、等

同じ意味で使われることも多い2つですが、明確な違いがあるんです。

もっと詳しく知りたい方はこちらを読んみてください。おもしろいですよ♪
コトバ解説:「校正」と「校閲」の違い – 毎日新聞

要するに、「適切なルールと正しい日本語で、きちんとした文章になるようにする」間違いがないか目を通すお仕事です。

(ここにも誤字がありました…)

具体的にどんな間違いがある?

  • 誤字・脱字
  • 言葉の誤用
  • 人名、会社名などの固有名詞の誤りチェック
  • 歴史的事実の誤認
  • 書籍や論文、webからの不正確な引用

等など、さまざま種類があります。

これらに目を通し修正、指摘出しをします。
ちなみにこれらの間違いのことを「誤植」と言うんですよ。

以前、石原さとみさん主演の日本テレビのドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」が放送され、話題になりましたね。
またリアル校閲ガールとして、校閲者・牟田郁子さんがドキュメンタリー番組に取り上げられるなど、昔に比べれば校正・校閲の認知度は上がっているように感じます。そうはいっても聞いたことはあるかな?程度の認識の方が大半だと思います。

仕事内容についてはあまり知らない、または、なんとなく知っていた、という人がほとんどでしょう。これを機会に知っておいて損はありませんよ。

校正・校閲ってどんなことしてるの?

  • ターゲットとなる読者が理解できる言葉(用語)を使って書かれているか
  • 文章の筋道が通っているか。前後に矛盾はないか
  • 説明の過不足はないか。
  • 誤解を招くような書き方、否定し傷つけるような書き方がされていないか

上記を頭に置いて文章を確認していきます。
不足を補い注意をうながし、書き手の意図が読者に届くよう注意を払います。

筆者はライターとして記事を書き出した頃、校閲者の方々にさんざんしごかれましたが、おかげで上記を頭において文章を組み立てることができるようになりました。

校正・校閲をやればコンテンツの見方が変わる

今回の記事を読んでも「校正・校閲なんて出版社とか編集プロダクションくらいにしか必要ないでしょ?」と、思っている方もおられるでしょう。
実際、メディアを運営する企業であっても自社で校正・校閲担当をおいているところはまだまだ少ないです。

しかし、校正・校閲チームを社内につくるのは、以前「編集者はどの企業にも必要だ」とお伝えしたのと同様、いやそれ以上の価値があると思います。

事実、校正・校閲を経験したライターは、クオリティが上がっていきます。コンテンツを制作している過程でも、校正・校閲の目線でコンテンツを見れる力がつくからです。
企画書ひとつとってみても、校正・校閲が入るだけで段違いのクオリティになりますよ。ぜひ一度お試しください。

(なのに誤字脱字が直らない筆者…)

次回のテーマ

ぶっちゃけて言うと、筆者は校正・校閲がめちゃめちゃ苦手です。

もちろん編集者という職業柄、何度も校正は担当していますし、書籍化の前の最終校閲も経験しています。でもね、やっぱり苦手なんです。これは慣れればいいというだけでなく、向き不向きもあるそうです。プロの校閲者の方が教えてくださいました。これはまた、別のお話で…。

(つまりはそういうことだったのですね)

さて次回は、「伝わりにくい」文章とはどのような文章なのか。反対に「伝わる」文章とはどのような文章なのか。校正目線でお伝えしたいと思います。

 

東郷 宝
この記事を書いた人: 東郷 宝

クリエイティブらぼフロッケ 代表
ウェブメディア運営やコンテンツ記事制作のほか、若者文化をリサーチしている。

電気通信事業者、システムインテグレーター等で採用・人材育成関連の仕事に従事。総合人材サービス会社でライター・編集者として活動した後、子どもと過ごす時間を優先するためフリーの編集者となる。

主に採用や就活関連の記事を執筆。また、女性比率の高い職場でのマネジメント経験を活かして恋愛相談サイトで連載を持っていたことも。
その他、スポーツ関連媒体や美容アプリ・ライフスタイルメディアにも執筆しているが、本業はあくまでも編集者。
ウェブ担当者通信の編集担当もこっそりやっている。


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