改めて知りたい!クラウドソーシングの効率的な使い方vol.1~ウェブ通の実践ウェブ文章術 season2~ FavoriteLoadingあとで読む

: ユウリ
クラウドソーシングを利用したビジネスもいまや定番となりつつあります。しかし受注側・発注側ともに、クラウドソーシングを利用することに抵抗を感じている人も、まだまだ少なくありません。クラウドソーシングのかしこい使い方を学んで、あなたのビジネスを加速させましょう。

ここ数年で一躍有名になったクラウドソーシング。

各種クラウドソーシングサービスを利用する企業・個人は、現在も増え続けています。いまや実際に会ったことのない人と仕事をするのは、決して珍しいことではありません。

ウェブ通読者さんの中には、ランサーズやクラウドワークスなどを使った経験のある方も多いのではないでしょうか?かくいう筆者も、昨年までほぼクラウドソーシングの稼ぎだけで生活していました。最初のころはとんだ発注者に引っかかり、痛い思いをしたことも…。

今回は「クラウドソーシングを使ったことはあるけど、イマイチ仕組みがわからない」「利用して失敗した」そんな悩める方たちから、「今さら聞けないけど知っておきたい」というベテランの方まで学べる、正しいクラウドソーシングの使い方をご紹介します。

クラウドソーシングの魅力は、確かに大きい!

発注サイド

まずは発注側の目線で、クラウドソーシングという存在そのものを見てみましょう。
高い人件費を払って社員を雇ったり、下請け企業に高単価でプロジェクトを依頼したりするくらいなら、クラウドソーシングを使おうと考えるのは自然なことです。

クラウドソーシングでの依頼は、相場に比べはるかに安価で済みます。その理由は単純で、『仕事を欲している人たちがいるから』に他なりません。多少クオリティが低くとも、低単価で仕事を引き受けてくれる人たちが、クラウドソーシングサービスに多数登録しているわけです。これを使わない手はありません。

いつでも、どこにいても仕事を依頼できるのも魅力のひとつです。求めている人材をサイト上で検索し、当てはまる人にメッセージをポンと送れば良いだけです。面接などの手間がかからず、工数も人件費も大幅に削減できるという魅力があります。

受注サイド

では、次は受注側の目線で見てみましょう。
どこにいても仕事をもらい、稼ぐことができるのは大きなメリットです。事情があり会社勤めが難しい方や、スキマ時間に稼ぎたい方、みんなPC環境さえあれば仕事ができます。実際に、筆者も持病の手術で会社勤めが難しくなり、クラウドソーシングを使い始めました。

さらに、プロジェクトを進める際には、チャットなどのツール越しにさまざまな人と携わることができます。高い技術を持つデザイナーや、実績のある校正者、編集からライターに転向した人など、クラウドソーシングを利用している人は実に多様です。バラエティに富んだ人たちと関われるため、いわゆる『横の繋がり』を作りやすくなります。本格的にフリーランスとして活動していきたいなら、クラウドソーシングを活用するのは非常に有益でしょう。

また、そこまでクオリティを問われない案件もあります。ライティング経験がなくても、その日からライターと名乗れてしまうようなお手軽案件は数多く存在しており、当然単価も安いのですが、気軽に挑戦することが可能です。

『単価を抑えて発注したい人』と、『安価であっても仕事をしたい人』。この両者をマッチさせたからこそ、クラウドソーシングはここまで伸びたともいえるでしょう。

クラウドソーシングは、ミスマッチの多さが懸念点になる!

発注側・受注側どちらにも言えることですが、直接顔を合わせてやり取りする機会はほとんどありません。チャットワークなどのツールを利用して、プロジェクトを進めていきます。ほぼ文面でのやり取りになるため、『ミスマッチが起こりやすい』という難しさがあります。

思っていることが伝わりづらい、希望を汲み取りづらいといった事態は、筆者もよく目にしてきました。
なかなか良い人材・良い案件が見つからないという場合は、ミスマッチの繰り返しになっている可能性があります。

せっかくクラウドソーシングを利用しているのに、いつも人を探していたり、仕事を探していたり…という状態になってしまうと、時間も手間もかかって本末転倒です。クラウドソーシングならではの良さを味わうことができません。

そこで次回は、ミスマッチを防ぐために行いたいことを、発注側・受注側それぞれでまとめていきます。

ユウリ
この記事を書いた人: ユウリ

ウェブ担当者通信編集部スタッフ。
2011年、求人・転職サービスを手がける某総合人材サービス企業に入社。2015年からフリーランスに。たまに校正者やディレクターになりますが、本職は求人広告のライターです。趣味は音楽鑑賞、ネットサーフィン、読書の完全インドア派。