これであなたもコンテンツ制作の守護神に!身につけておくべき校正・校閲スキル(2) FavoriteLoadingあとで読む

: 東郷 宝
メディア運営に欠かせない。それなのに軽視されがちな校正・校閲というお仕事。普段は表になかなか出てこないが、そのスキルがなければ世の中にちゃんとしたコンテンツがひとつも存在しないかもしれません。校正・校閲の視点を学んで質の良いコンテンツを作り上げよう!

さてさて前回記事のラストでお話したように、今回は校正・校閲目線でおくる「伝わらない」文章と「伝わる」文章のお話しです。

「伝わらない」文章の正体

そもそも伝わらない文章とは何でしょうか。誤字脱字が多い?事実と違うことだらけ?もちろんそれも正解です。しかしそれ以上に問題なことがあります。自分の言いたいことだけを詰め込みすぎて、ターゲット(読者)の方向を向いていない文章だということ。

文章を客観的に見れていない。これ結構やりがちなんです。

特に自社スタッフがサイトや広報物を手がけているときは要注意。実際、何を書いても終着点がすべて自社のPRになっているものの多いこと。そんなことを書かれても、読む側からすれば「知らんがな」の一言につきます。

「伝わる」文章にするために

もしあなたの新卒を採用するメーカーの担当者だとします。自社に興味を持ってもらうために、新卒募集サイト等で記事を書くことになりました。

さて何を書きますか?

自社で製造している製品の説明を専門用語を交えて丁寧にし、取引先や歴史を切々と書き綴る…。うん、これでは人は集まらないですよね。だって読んでほしいのは取引先となりえる企業ではないんですから。

書かなければならないのは、応募者が「この会社に入りたい!」と思える情報。つまり、ターゲット(読者)の方を向いた、ターゲットが読みたい有益な情報であることです。

この場合であれば、どんな企業なのか、どんな人が働いているのか、社内の様子(雰囲気)はどうか、働く姿を想像できるか、これまでのキャリアアップ例は?等。製品のPRはこれらの情報のなかに散りばめていけばいいんです。

ターゲットにとって欲しい情報になっていないことは大問題だ!ということを、頭に入れておきましょう。

「伝わらない」文章と「伝わる」文章は紙一重

校正ってそうなところまでみるの?と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。でもそんな細かいところまでちゃーんと確認してくれるのが、校閲・校正に携わる人たちなんです。いやー、本当にありがたい。

さて突然ですがここで質問です。以下の言葉は正しいと思いますか?

「全然平気」

ビジネスパーソンであれば大半の人が間違いだと思ったのではないでしょうか。
“全然”は、本来否定的なことばにつけるもの。そのため、この使い方では間違い(誤用)となるはずですよね。

でも10代の子たちからすれば、これは当たり前に使われている言葉でもあります。一般的に「間違い」とされていても、現代社会では広く使われている言葉もたくさんあるといことを認識しなければなりません。

例えば10代向けの雑誌や小説やマンガなどの登場人物のセリフとしてはあながち間違いとは言い切れません。しかし、ビジネス文書や学術書であれば、別の表現を提案したほうがいいでしょう。その言葉が正しいものであるかどうかは、文脈や文章によってもそのつど違います。すべてが「ケース・バイ・ケース」。言葉が持つ意味や特徴を把握し、環境に応じて使いこなせるようになるのが理想的です。

今風に言うならば、「場面で」という感じでしょうか?なんか違う気もしますが…。

読み取る力を磨けば「伝わる」文章は誰にだって書ける

情報の精度や密度が同じであっても、書き手がどちらの方向を向いているかによって文章は全く違うものに変貌してしまいます。

文章を読んでいて、なんだかしっくりこないな~ということはありませんか?簡単に言うならば違和感でしょうか。もしそう感じたことがあれば、もうあなたは「伝わる」文章を書けたも同然です。おめでとうございます!

この違和感を感じられるかどうかは文章を書く上でとても重要なこと。文章を構成する情景や背景を読み取り客観的に見ることができている証です。あとはターゲットがいる正しい方向に導いてあげるだけ。

もしあなたが書いている文章に少しでも違和感を感じたら、辞書で引いたり詳しい人に確認したり、とにかく調べることを惜しまないでください。それで何も間違いがなくてもいいんです。もう1回いいます。それでいんです!!

だって自信をもって「これで大丈夫だ!」と言えるわけですから。

東郷 宝
この記事を書いた人: 東郷 宝

クリエイティブらぼフロッケ 代表
ウェブメディア運営やコンテンツ記事制作のほか、若者文化をリサーチしている。

電気通信事業者、システムインテグレーター等で採用・人材育成関連の仕事に従事。総合人材サービス会社でライター・編集者として活動した後、子どもと過ごす時間を優先するためフリーの編集者となる。

主に採用や就活関連の記事を執筆。また、女性比率の高い職場でのマネジメント経験を活かして恋愛相談サイトで連載を持っていたことも。
その他、スポーツ関連媒体や美容アプリ・ライフスタイルメディアにも執筆しているが、本業はあくまでも編集者。
ウェブ担当者通信の編集担当もこっそりやっている。


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