ウェブジョブズ(略称:WJ)は、2011年から丸10年、ひとりで頑張るウェブ担当者向けメディアとしてウェブ担当者通信を運営しています。
「ウェブ担当者通信」「丸山耕二」は、おかげさまでウェブのお仕事をされている方々に認知されています。ところが、ウェブ通の運営会社であるウェブジョブズは残念ながら世の中に知られていません。
理由は明らかです。
「ウェブジョブズ」としての認知活動を一切してこなかったのですから……
簡単にご紹介すると、ウェブジョブズは、お客様のオンラインビジネス成功のお手伝いを主軸に、ユーザー行動解析ツール「QA ヒートマップアナリティクス」の開発・提供、レジャーとしてのゴルフを広めるメディア「Caddy」の運営、そしてWeb業界のトップリーダーたちから多く寄稿いただいている「ウェブ担当者通信」の運営などを行っているウェブコンサル会社です。
Webコンサル・ウェブ運用によって、多くのお客様のオンラインビジネスを成功に導いてきたにもかかわらず、自社のWebマーケティングを一切やっていないのはやはりよくありませんよね。
また、ウェブジョブズは所属するメンバーの人数も増え、「丸山耕二」単体ではなく「ウェブジョブズ」チームとして案件に関わっています。それぞれのメンバーの得意分野を活かしつつ、足りていない不得意分野を補う仕組みづくりも必要でした。
そして時代の流れとともに、自分たちの強み・弱みも変わってきており、企業理念やビジョンなどを見直していく時期にきていました。
新規ビジネスでQAをリリースし、WJはプロダクトメーカーでもあります。そのためビジネスモデルの見直しも必要でした。
このような背景があって、2020年秋頃から始まったWJ変革プロジェクト。
初期の頃は「WJブランディング」と銘打って進めていました(今となっては使われていませんが…)。
プロジェクトを推進するにあたって、チームメンバーはWebマーケティング本をはじめ、さまざまな書籍を読みました。
企業変革やブランディングの本、ハーバードビジネスレビューの雑誌なども読みましたが、実はあまり参考になる本は少なかったです。
多くの場合は大企業を例に書いているため、中小企業の立場で読むとやはり参考になりそうでならないんですよね…
またWebマーケティング本というと、細かい設定や進め方・ツール紹介などが書かれたハウツー本がよく読まれています。ハウツーに関しては時代とともに変わっていくことが多いため、今回は書籍としてほぼ読んでいません。
戦略やブランディングを考えるとき、個人的には、以前から何度も読み返していた本がやはり参考になりました。違うステージに立ったときに改めて読み返すことで、新しい発見が見つけられた本もあります。
そこで今回は、何度も読み返してしまう、個人的におすすめのWebマーケティング本(Webマーケティングに限りませんが…)をご紹介します。
0から事業を起こすために必要なことがすべて書かれています。
「ゼロ・トゥ・ワン」は、ウェブジョブズ代表の丸山が絶賛し何度も読み返している本で、内部ミーティング中にもよく話題に出てくるので読んでみました。
ピーターティールは、ペイパル創業者でありFacebookの最初の投資家です。最近は上場して2兆円企業になったパランティアの創始者で、「伝説の起業家」といわれています。
スタンフォード大学でのピーター・ティールの起業論講義を書籍化した本です。起業したい人向けではあるのですが、新しいサービスを起ち上げるときにも「なるほどなぁー」と感じる箇所が多くて参考になる1冊です。
名著中の名著ですね。
「マネジメント」は以前「もしドラ」の影響で読んだのですが、今回読み返しました。
ドラッカーは「企業の目的は顧客の創造」であり、マーケティングとイノベーションが重要、とさまざまな書籍で伝えています。
ドラッカーのすべての書籍を読んだわけではありませんが、この2冊は個人的におすすめです。
USJを再建させ、株式会社刀を設立してからも丸亀製麺・ネスタリゾート神戸などを成功させてきた森岡毅氏の書籍。
「確率思考の戦略論」は個人的には少し難しいのですが、今も時々読み返す3冊です。
私たちWJ変革プロジェクトでは、チームメンバーが増えたことを背景のひとつとしてあげています。
お客様のオンラインビジネスを成功させるために、個々のマーケティングスキルやノウハウはもちろん必要ですが、もっとも重要なのはお客様も含めたチーム力だと感じています。
「マーケティングとは「組織革命」である。」では、ヒトと組織に焦点を当てて書かれたマーケティング本です。人間の本質が書かれていて、経営者だけでなく、「社内で自分の提案を通したいのに意見が通らない」「上司(部下・他部署)が動かない」などで悩んでいる方に、とくにおすすめの本です。
「ザ・ファシリテーター」、ずいぶん長く我が家にあり(2004年刊行なんですね)何度も読み返しています。
小説仕立てになっているので読みやすいのですが、小説として読むと「いやいや、そんないい人多くないよ」と突っ込みたくなるところもあります(笑)
社内ミーティングでも、お客様とのミーティングにおいても、ミーティングの回数だけ重ねて物事が進まない、とか、いいアイデアが出ない、ということは多々あります。
多くの人が関わるWebディレクションやWebマーケティングでは、ファシリテーションが大切になりますが、苦手としている人が多いのではないでしょうか?
ファシリテーションの入門本としておすすめの1冊です。
ダニエル・カーネマンがノーベル経済学賞を受賞したことで有名になった行動経済学。行動経済学では、人間は必ずしも合理的な判断に基づいて行動をするわけではない、という考えを前提にしています。
「世界は感情で動く」は、文章が分かりづらくて実は完読していません。毎回目次をみて、そのときに興味がある箇所だけを読んでいます。
Webマーケティングにおいて重要な顧客理解。
数字やヒートマップから読み解き考えていって、顧客を理解しようと努めます。顧客の深層心理の裏付けが欲しいなと思ったとき、この本を手に取って読んでいます。
昨年2021年秋に出版された、森野さんのWebマーケティング本「未経験・低予算・独学でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法」。
いわゆるハウツー本や小難しい技術・設定本ではなく、「WebマーケティングやWebディレクションを進めるうえで大切なこと」を効率よく一通り知ることができる、初心者向けWebマーケティング本です。
ウェブジョブズは小さい会社です。そして自分自身がリーダーとなってWebディレクションを行なった経験がないメンバーもいます。
そのため実はこの本、ウェブジョブズの社内課題図書になりました。
サイトリニューアルを検討し、「SNSで情報発信をしていこう」「これからネットを頑張ろう」と思い始めたお客様にもおすすめしている1冊です。
さてWebマーケティング本の紹介をしてきましたが、これらの本を読みつつも足かけ2年、ウェブジョブズがどんなことをやってきたか、今WJ変革プロジェクトはどうなっているかを簡単にご紹介します。
このような流れを経て、2年かけてようやくサイトリニューアルの準備にたどり着きました。
今春にはウェブジョブズのサイトをリニューアルし、情報発信も少しずつですがやっていく予定です。
お客様のビジネス支援と普段の業務の合間にプロジェクト推進をしているため、正直時間はかかっています。
でも振り返ってみると、体系立ててプロジェクトを推進できているのは、個々メンバーがいろいろなWebマーケティング本を読み漁り、本の中からよいところ・参考になるところを話し合い、拾っていけているからではないかと思います。
Webマーケティング本はたくさん出版されています。
ビジネス書は文体の好き嫌いもあるでしょうし、万人にとってこの本が絶対いい、というのはなかなか難しいですよね。
なので超個人的意見で、何度も読み返してしまうWebマーケティング本のみをリストアップしています。もしご参考になれば幸いです。