Web担当者の皆さまのなかには、メルマガ担当を兼任されている方も多いのではないでしょうか。かつては企業から顧客へのWebを使った情報発信や集客の手段といえばメルマガが主流でした。
しかし近年では、TwitterやLINE、InstagramなどのSNS系ツールを使っての情報発信が増えています。
筆者とお付き合いのある方の中には「いつも間にやらメルマガ担当からSNS担当に呼称が変わってた」なんて方もいらっしゃいます。
「メルマガってあまり見てもらえなくなったんだよね」。そんな声もアチラコチラから聞こえてきそうですが、メルマガはいわゆる“オワコン”なのでしょうか?
確かにメルマガ全盛期に比べれば閲覧されなくなったかもしえませんが、メルマガはまだまだ情報発信のツールとして利用できます。
メルマガは読まれなくなった、そもそも読んでもらえてなかった。
そんなお悩みに少しでもお役に立てるよう、読んでもらうためのポイントをいくつか挙げてみたいと思います。
おや?っと興味をひくタイトル付けをしてみる
例えば、ダイエットをテーマにした情報配信をしているメルマガがあったとしましょう。
普通ダイエットであれば、“食べない”または“置き換える”というワード使うのが、一般的な常識だと思います。
しかし、“食べるダイエット”という、ダイエットとは真逆にありそうなワードをあえてタイトルにすることで、「あれ?なんだろう?」とメルマガ読者が興味を持ってくれる確率が高まります。
これは「認知的不協和論」という、人が矛盾を感じた際に起こる不快感を利用した手法で、広告やメディアなどでのコピーにも使われています。人が心に抱えるモヤモヤをうまく利用しているわけですね。
認知的不協和論とは?
「認知的不協和理論」は、心の中に生じた矛盾を解消しようとする
心理作用を示すもので、フェスティンガー,C.によって提唱されました。
自己や、自己をとりまく環境に関する意見・信念・行動などを
「認知」と呼びますが、認知的不協和理論では、
その認知要素間に矛盾がある場合を「不協和状態」と呼びます。
(出典:心理学用語集 サイコタム)
メルマガを開いてすら貰えなくなったと困っているなら、やってみる価値はありますよ。
漢字とひらがなのバランスを考える
専門性の高い商品や情報を扱っていると、執筆する文章にも思わず熱がこもってしまい、専門用語や難しい漢字や言い回しだらけの文章になってしまっているメルマガをよく見かけます。
「専門的なものを扱っているんだし、先方だってそれをわかって取引してるんだからいいじゃないか」そう思う気持ちもわかります。しかしメルマガを読み物として考えたときに、果たしてそんな文章を読みたいと思うでしょうか?
漢字が多くなればなるほど読みにくくなってしまいますし、読みにくい文章は途中で読むのやめてしまいます。同じ内容であれば、よりわかりやすい文章で書いてある方が読者側からすれば嬉しいですし、隙間時間にでもさらっと読めるものの方がありがたいものです。
難しいことばかり書いてあっても、心理的な負担になってしまいますし「今は時間が無いから後回しでいいか」となってしまいがちです。
読み手のことを考えて、12歳くらいの子どもがスラスラと読める漢字とひらがなのバランスを心がけてみてください。
1つの文章は3行におさめる
段落分けも改行も無い200文字超のダラダラと長い文章を見かけることがたまありますが、これは本当にやめましょう。
PCでの閲覧であればまだ大丈夫かもしれませんが(それでもしんどいです)、モバイル端末で見たときにはもう最悪です。小さな画面につらつらと文字が連なっている場面を想像してみください。どうです?嫌気がしませんか?笑
では何文字くらいが適切な文字量なのでしょうか?
人によっては短すぎたり改行が多すぎるとイヤという方もいらっしゃるので、おおよそ40文字前後、3行程度におさまっていると理想的。長すぎ短すぎずPCでもモバイル端末でもストレス無く読めるのでオススメです。
終わりに
メルマガを読んでもらうためのコツみたいなテーマで進めてきましたが、今回の記事で紹介したコツはSNSでもブログでも使えます。
なんなら長らく担当してきた方であれば「何をいまさら」と思うような基本的なことばかりかもしれません。
しかし長く同じ業務に携わっていると、そんな基本的なことさえも疎かになってしまっているものです。最近あまりメルマガを読んで貰えなくなったと感じたら、一度ご自分のメルマガをじっくりと読んでみてください。
いつもやっていたはずの読んでもらうための施策、意外とできていないかもしれませんよ?