今回のコラムは日本ラグビー界の伝説的名将である宿澤広朗さんのお話です。
宿澤さんといえば、1989年5月28日に秩父宮ラグビー場でスコットランド代表に勝ったことで有名で、試合後の「お約束通り勝ちました」を覚えている人は多いのではないかと思います。
今でこそ強くなった日本のラグビーですが30年前は弱かったです。というか世界との差がありすぎた時代です。
そんな時代にスコットランドに勝つなんてことは誰も想像できないというか、考えもしなかったでしょう。
2015年に南アフリカに勝った時も驚いたけど、こっちの方が驚きが大きかったはず。
でも、宿澤さんは勝ってしまった。
しかも、試合前に勝つと宣言して。
※相手のメンバーがそろっていなかったなどいろんな要因はありましたが
宿澤さんの著書の「TEST MATCH」を読めばわかります。
と書いて読む人も少ないでしょうからスコットランド戦の部分だけマインドマップにまとめました。
そんなに特別なことはしていないですよね(実際にやり切るところに難しさがあるわけですが)。
ちなみに、これらは上から順になっているのではなくて並行して動いています。
例えばディフェンスが強い選手を選ぶには20点以下に抑えるという方針があったからで、これは過去の情報に基づいて決められたものです。
スポーツの世界で名将と呼ばれる人の本を読めばほぼ間違いなくこういった内容が書かれています。
バレーボールの女子日本代表を率いた眞鍋政義さんの「精密力」もこんな感じです。
2015年ラグビーワールドカップで南アフリカに勝ったエディ・ジョーンズの本を読んでも同じ。
想像を超えた「仕事論」の数々。倉持由香は間違いなく、売れるべくして売れた|新R25 – 20代ビジネスパーソンのバイブル
こちらもジャンルは違えども考え方は同じ。あらゆるジャンルに共通の成功法則ですね。
スポーツアナリティクスが流行っているからそれを勉強してもいいでしょうし、AIの活用が流行っているのでそれを勉強してもいいでしょう。そして、自分が気になるところをだけを見るのではなくて、いろんなジャンルの本を読んでみましょう。
共通すること、そのジャンルだけに通用すること、その人しかできないことなど、成功するための秘訣がわかってきます。
成功という1つの事象を知るためには、複数の視点で見るということですね。
今年は日本でラグビーのワールドカップが開催されます。
伝説のジャイアントキリングから30年。
素直に試合を見てもいいですが、こういった話を知ってから見てみると面白いかもしれないですよ。