今回のコラムは生き方というか自分の価値観についてです。
仕事をしていると周りの人の思惑に振り回されますが、そんなときに参考になるかも(ならないかも)しれない故事を紹介します。
こちらで紹介したアレキサンドロス大王に関するお話です。
ギリシャにディオゲネスという哲学者がいました。
そのディオゲネスをアレキサンドロス大王を訪ねたときにこう聞きました。
「何か望むものはあるか?」
ディオゲネスはこう答えます。
「そこに立たれると日陰になるからどいてくれ」
アレキサンドロス大王は帰りながらこう行ったといいます。
「私がもしアレクサンドロスでなかったら、私はディオゲネスになりたい」
大王に対してもこびへつらうことなく、自分の価値観を貫き通すディオゲネスにちょっとあこがれませんか?
ディオゲネスについてちょっと紹介します。
前4世紀のギリシアの犬儒派(キュニコス派)の代表的な哲学者。
ソクラテスの流れをくむアンティステネスに学び、プラトンのアカデメイア学派を批判して、自由で自足的な生活を求め、敢えて犬のような生活を理想としたので、犬儒派と言われた。
彼のポリス社会の理念を否定する思想は、後のコスモポリタニズムの先駆となった。
ディオゲネスは、あなたはどこの国の人かと尋ねられると、「世界市民(コスモポリテース)だ」と答えたという。
ポリスという国家社会に依存しない生き方を理想とする、ヘレニズム時代のコスモポリタニズムの先駆者と言える。
ディオゲネスより引用
自分の生き方を貫くために犬のような生活ができるかといわれても、そう簡単にできるものではないですよね。
上記のサイトにもあるように、これ以外にも逸話はたくさんあるので読んでみてください。
楽そうに見えて、ストレスのない生き方も実はそうではありません。
それをするために努力をしているでしょうし、失うものもたくさんあります。
長いものに巻かれている方が楽かもしれません。
あなたはどの生き方を選びますか?