実践文章術も4回目になりました。みなさまお付き合いありがとうございます。
今回は「言葉の言い換え」について勉強していきたいと思います。
広告はそれなりに出しているしSNSで告知もしている。でもあまり集客や宣伝に繋がらない。なんてことありませんか?それはあなたの言葉がターゲットの心に響いていないからかもしれません。
その言葉は人の心には刺さっていますか?
チラシやポスター、求人系の広告なんかでよく目にする言葉ってありますよね。
- 夏までにスリムになる
- ひと塗りで可愛くなれちゃう
- アットホームな社風です
などなど。 こうしたありふれた言葉は、街をあるいたりチラシやウェブサイトを見ていると、わんさかと出てきます。
しかしこの様なありふれた言葉で、あなたは「おおっ!」っと興味を引かれますか?きっと、ほとんど興味を持たないんじゃないでしょうか。
では一体なぜ興味を引かれないのか。それはやはり、どこでも見かける言葉だから。
使い古されている表現は、人の心には刺さってくれません。
どのチラシや広告を見ても、同じような言葉があふれていますよね。読み手側も宣伝文句には慣れてしまっていますので、「なんだまた広告か」と興味を無くしてしまうわけです。
引き出しの数を増やす
ではどうすれば興味をもってくれるようになるのでしょうか?答えは簡単。
そのものズバリ、言葉の引き出しを増やしてしまえばいいんです。
「で、どうやって引き出しを増やしていけばいいのよ?」と気になりますよね?
まず簡単な対策方法として、人の言葉を真似ることからはじめてみましょう。
真似するといってもどうやればいいの?という方のために、誰にでもできる簡単な方法をお教えします。
- 雑誌や本を見る
- 思わず目を止めた広告見る
- 類語辞典などを活用する
どうです?本当に簡単でしょう?
これなら普段の生活の中でもできますね。真似るための手段は、身近に意外とあるものなんですよ。
雑誌は刺さるコピーの宝庫
たとえば女性向けの文章を書くときには、その層に向けた女性誌を読んでみる。反対に男性向けの文章を書くときには男性のファッション誌などから、男性に刺さるキャッチコピーを見つけてみましょう。
また同じ女性誌でも20代、30代、40代に向けたコピーはそれぞれに違ったポイントを追求していたりするので、マーケティングの勉強にもなりますよ。
雑誌を専門とするライターさんは引き出しが多いので、どんどんテクニックを盗んでいきましょう!
自分の胸に響いた広告から学ぶ
「これ、気になるな」と思った広告を見つけたら、「なぜ気になったのか」を考えてみましょう。
何を言っているのか意味不明なキャッチコピー。でも奇妙なビジュアルとはマッチしていた、なんて場合もあったりします。
これは読み手に意図が正しく伝わるかどうかより、記憶にインパクトを残すことを意識した手法ですね。
コンテンツ記事の場合にはこの手法がどうかと思いますが、広告などではかなり使える手法でしょう。
現代人の辞書グーグルさんに頼る
「なんだよ結局ググるのか」と、ガッカリしてしまいましたか?でも手っ取り早くすませたいときは本当にオススメなんです。
使いたい言葉で辞書や関連ページを検索すると、一番手っ取り早く言い換えの候補が見つかります。
特に類語辞典はオススメです。
たとえば「高級」という言葉と似た言葉を探すなら「高級・類語」で調べれば類語が簡単に出てきます。
「高級」を「ラグジュアリー」に変えるだけでも、ガラリと印象が変わります。
このように類語を調べていけば、言葉の引き出しは徐々に自分のなかに蓄積されていきます。1回調べたら終わりではなく、色んな方法を試してください。
たくさんの文章や言葉を見ながら真似ていくことで、頭の中の引き出しがどんどん増えていきます。
ただし、文章やキャッチコピーをそのまま使ってしまうのはアウト!気をつけてくださいね。
引き出しが増えればリライトもうまくなる
言葉の引き出しを増やしていくことで、文章のリライトもしやすくなります。
- スリム→スマートな、均整のとれた、華奢な
- 可愛い→チャーミングな、愛くるしい、人を無防備にさせる
- アットホーム→家庭的な、温かみのある、カジュアルな
単純にアットホームといわれても「どんな風に?」と考えてしまいますよね。
それを「温かみのある~」と具体的に伝えてあげることで、読み手に情景を想像させやすくなるわけです。
こうすることで「温かい雰囲気の会社を探していた!」という人の心にはピタッとハマります。
また言い方を変えれば文章全体の言い回しも変えることができますので、リライトにはもってこいです。
最後に、調べた言葉はできるだけメモしておくことを忘れずに。どんな記憶力がよくてもいつかは忘れてしまいます。二度手間にならないように、できるだけ一つの場所にメモしておくようにしましょう。
とは言いつつも、プロになるほどメモる時間がなかったりしますが……。
では今回はここまで!また次回にお会いしましょう。