【プレミアム】どうやって協力先や協業先を増やすのか?(2) FavoriteLoadingあとで読む

: 丸山 耕二

前編でも書きましたが、私自身はどちらかというと内向的で(あまりそう見られませんが)、ゆっくり自宅で考え事をしたり原稿やモノ作りなどをしている方が性に合っています。

とはいえ、立場上いろいろな方をお誘いしたり、お願いをしなくてはいけません。
そうなると、ここだけの話、以下のような心配ももちろんあるわけです。

  • 怖い人だったらどうしよう
  • 何を話せばいいだろう
  • 断られたらどうしよう
  • そもそも行くのが面倒くさい
  • 最終的に話はまとまるだろうか?

このような状態では、なんとなく行動がおっくうになりますね。
でも私がうまく協業相手を見つけられているのは、以下の心構えがあるからだと思っています。

  1. 縁を信じる
  2. この人や会社は「もっと公に活躍すべきだ」と信じる
  3. 自分の器を大きくする
  4. 人をありのままに見る
  5. お返しする

一言でいうと「自分以外への責任転嫁」なのですが、それぞれ順番に説明していきますね。

1.縁を信じる

これが最大の秘訣かも知れません。
私の基本的な考え方は、最後は完全に天任せ。つまり受け身の姿勢です。

もう少し詳しく言うと、「運の方向性は自分でコントロールできるが、何が起きるかは自分にも誰にもわからない」と思っています。そして、誰と会うかも、全て「縁」だと思っています。

この考え方が合っているかどうかはまったくわかりませんが、受け身の姿勢だと、先ほどの全ての不安に対して心が強くなるのは確かです。

自分は方向性までは努力できるけど、断られるかどうかは縁だと思っています。
つまりお天道様が決めていると。早い話、責任転嫁ができるのですね(笑)。

そうなると、最後は正直「神頼み」なわけです。
「ここまで準備したから、あとはどうなるかは縁次第」と。

そして断られたら「今回は」縁がなかったと思ってきっぱり諦めるか、それでも、後からお伝えするような理由でどうしても諦められなかったら、再度チャレンジします。

おそらく誰にでも「奇跡としかいいようのない体験」という体験はあるのではないかと思います。これは神様や縁のせいだと考えた方が受け入れやすいのですよね。

余談ですが、私は物事を理解する姿勢として、理解するというのと、受け入れるという2つのアプローチがあると思っています。奇跡系のような、事実としてあるけど確率的におかしいような偶然は、「まぁそういうもんかもな」と受け入れる姿勢を身につけると楽だと思っています。

2.この人や会社は「もっと公に活躍すべきだ」と信じる

これも先の縁のような責任転嫁の話です。

相手に協力を依頼する場合、自分や自社のために働いて欲しいと思うと、誘うのに緊張することは多いですよね。格安でやって欲しいなど、変な条件を出さなくてはいけない場合も多いでしょう。

こういう場合は、いったん自分や自社のことをおいておいて、相手の才能や能力にフォーカスを当てます。

極端な話、自分も相手もいつ死ぬか、いつ潰れるかわからないわけですから、死ぬ前に、誰もが何かしら良い体験をした方がいいかも知れません。

そこで「この人や会社は、生きているうちに、もっと公に活躍しなければならない」と信じるのです。

完全にお節介魂なのですけど、そのように考えると、たとえ金銭面の条件が悪くても交渉しやすくなると思いますし、話に乗ってくれたなら、自分にも誘った責任があると気合いが入ります。

仮に断られた場合も、この人に話に乗ってもらわないと「社会や他の人が損する」と考えるならば、もう一度条件を変えたりして誘うことができます。

なお、今回は心構え編なので、やたら受け身で無責任に感じる話が多いですが(苦笑)、実際の行動としては、前編でお伝えしたようにいろいろ準備するということはお忘れなく。良い準備は自分の責任だと思っています。

3.自分の器を大きくする

ここで初めて前向きな話が出てきました。
今まで書いたように、いろいろな誘い方をしたとしても、断られることもあると思います。私でいえば前編でお伝えしたジャパネット高田会長への講演依頼ですね。

しかし、それは後から考えると良かったと思っています。

確かに高田会長にしゃべっていただけたなら、多くの人にとって良い体験になったと思います。しかし、ではその話の価値に見合うだけの集客を我々編集部ができたか?というとわかりません。

つまり、お誘いした時点で、完全に力不足だったかもしれないのです。

もし高田会長が同じ時間を使って話をするのであれば、内閣府などが用意した場での講演の方が、はるかに多種多様な人が集まり、世の中に影響を与えたかも知れません。

それであれば、そちらに高田会長の時間をお譲りした方がいいのです。

このミスマッチをなくすには、自分の器をもう少し大きくしないといけないのだと思っています。

器を大きくする方法

器を大きくするというと、何をやったらよいのか曖昧ですが、今私が思っている定義をお伝えすると「普遍的な方向性を示す」と「人をありのままに見て、相手を信頼する」と「傍観者」という3つの能力を育てることだと思っています。

あえていいますが、器が大きいということと、聖人君主や人格者という言葉は違う言葉だと思っています。

なぜなら、先の3つの能力があれば、多くの人が関わって大きな場が生まれやすくなります。一方で、TOPが聖人君主すぎると、何人かは気後れして、混じれない人も増えるでしょう。

極端な話、場が大きくなってくると、犯罪者のような人も混じってきますが、その人や場をありのままに見て、信頼できるかどうか。それが器だと思っています。

まぁこのあたりまでいくと、実際に、自分がその器にうなりたいかは自問自答しなくてはいけませんけどね。

私の知人に、大前研一さんなどビッグネームを呼んで大きなイベントを成功させた人がいます。

彼は、人格的には癖もある人ですが(私はその癖含めて好きなのですけど)、先の3つの能力が備わっています。その結果、多くの優秀な人が「運営スタッフ」として関り、イベントは大成功しました。

4.人をありのままに見る

これは、最近気づいたことです。

先ほど器のところでさらっと触れましたが、この「人をありのままに見る」というのは、人の態度や気持ちに対して、事実を事実として善悪の判断なく捉えるということです。

私は基本的に人の良いところを中心に見ようとする癖があります。これはこれで、マーケティングなどは良いところ探しなので、役に立っている能力でもあります。

しかし、良いところだけでは片手落ちなのですよね。

そもそも良い悪いというのは主観ですし、事実は、全ての人の中で、強い生存欲求を含む欲望や、理想が渦巻いて葛藤しながら生きていて、当然心が折れて自分では望んでいなかったようなことをすることもあるでしょう。

犯罪者にアンケートをとってみたら、「自分が正しい」と思っている人が多いというのは有名な話です。

協業相手を誘う場合も、相手の才能や能力に惚れて誘うわけですが、同時に全ての行動や癖などを事実として捉えましょう。自社や自分にとって望ましくないパターンも含めて想定します。

そうすることで、よりよい誘い方や、協業の仕方を考えられるでしょう。

5.ちょっとお返しする

最後はお礼の話。せっかく誘った相手なので、うまくいこうと断られようと、その後はしっかり敬意を表したお返事を出したいですね。

また、何かやってもらったり、その人が困っていることがあったら、お返しするという姿勢は持ちたいです。当然、縁がある人が集まっていると信じているわけですから、人を紹介することもあります。
ここで姿勢と書いたのは、よくある人脈構築術のように「必ずお礼のメールを3時間以内に」といった強い話ではないからです。あくまで姿勢なので、思い出した半年後にメールを送ったり、誰かをご紹介してもいいと思っています。

そうすることで、もともと引っ込み事案な私でも、まわりまわって気兼ねなく会える人が増えているような気がします。助けてもらう機会が増えたり。

縁を感じなかったり嫌いな人だったら、離れてもよいと思いますが、それでも、先ほどの信用はせずとも信頼して「自分とは縁がないかもしれないが、何か社会に対してやることがある人だ」と考える姿勢を持つと、相手に対する態度も変わりますし、回り回って何かしら自分に良いことが返ってくることが多いような気がします。

最後も、やはり縁や天に任せる話に繋がりますね。

まとめ

後編の今回では、協業先や協力者を探すために私がもっている5つの心構えをご説明しました。

人脈構築術などの書籍を読むと、お礼の仕方や異業種交流会への参加などが細かく書いてあったり、成功法則などで「自ら運命を切り開いていけ!」のような体育会系の話が多いと感じます。

しかし冒頭でお話したように、私はそういうタイプではなく、どちらかというと内向的ですが、そんな私でもこのように多くの人と協力関係を築くことができました。その秘訣は「縁を信じて」身をゆだねている姿勢な気がします。そうするとより気楽に誘えるのですよね。

人それぞれ、うまく行くやり方は千差万別だと思っています。

今回の私の話が、今よりもう少しがんばりたいとか、引っ込み事案だけど多くの人と協力体制は作りたい、といった人の背中を押せていれば、嬉しく思います。

丸山 耕二
この記事を書いた人: 丸山 耕二

ウェブ担当者通信の発起人。
株式会社ウェブジョブズ代表。
コンサルティングの他、ウェブ担当者教育などにも力を入れ、株式会社インプレスビジネスメディア社の運営するウェブ担当者フォーラムにて「誰もが受けたい!アクセス解析5 分クリニック」を連載。
著書に無料でできる! 世界一やさしいGoogle Analytics アクセス解析入門(秀和システム)


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