【プレミアム】フリーランスとして、自分が子どもにできること〈家事・子育て編〉 FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之
フリーランスになったら生活はどう変わるんだろうか。ウェブ業界にいれば、誰もが一度はフリーランスになることを考えたことがあるのではないでしょうか。今回のお題はフリーランスの仕事術と子育て論。前編は森野流の家事と子育てについて。

フリーランスになって今年で11年、1人目の子どもも11歳。子育てらしきことはやってきたように思うけど、家内からすればそんなことは全くやってないという評価なんだろうな~という実感しかありません。11年の間に自分が子どものために何を考えて、何をやってきたのかについてちょっと書いてみました。

子育てという言葉がなんかしっくりこない

子どもは育てるものではなくて育つものだと思っています。その育つ過程の手伝いというかサポートを親がしているんじゃないかということです。自分自身の経験からしても両親の思った通りには育っていないし、親の思う通りに動くものではないですからね(ゴメンナサイ)。子どもは生まれたときから子どもの人生が始まっているので、できるだけそれを邪魔したくないし、変な方向には持っていきたくないですよね。

「子育て」と思うと育て方に悩みますが、育つものだと思えば相手が何をしたいのかを理解しようとするので、ちょっと気が楽になるのではないのでしょうか。○○をやりたいんだろうけど、今はかくかくしかじかなのでちょっと待ってねとか、△△だったら好きなようにやってもいいよね、みたいに思うことができますので。きっちりとした線路を引くのではなくて、ここからはみ出るのだけはやめようね、ということです。

当たり前の時間を多く持つ

たまにどこかに出かけるのもいいと思いますが、私は当たり前の時間を子供と多く過ごすことを心がけています。ご飯を一緒に食べる、お風呂に一緒に入る、宿題を一緒にやる、ちょっとした買い物に一緒に行く、家の前で一緒に遊ぶ・・・などなど。お父さんがいつもいる、という環境にしたかったんです。

何気ないことを毎日見ているだけ変化に気づくし成長もわかります。困っていることもやりたいことも性格もなんとなくわかってきます。これってWebサイトのデータを毎日見て、その変化を見るのと同じ。急に子どもが頭が良くなるようにするとかって無理なので、日ごろからどんな性格で何がしたいのかを見ておけば手助けができます。データは点じゃなくて線を見て変化を知ることがポイント。

疑問は自分で解決できるように

分からないことはできるだけ考えたり調べてもらうようにしています。分からないことがあればすぐに教えるのではなくて何がわからないのか、できないことは何かをちょっと考える。考えたことは本で一緒に調べる。ネットを使うと簡単に答えが手に入りすぎますし、周辺のことがわかりませんからね。面倒でも本を買うなり借りて、分からないことの周辺までを教えるというか知らせるようにしています。やってみないとわからないことは実験です。子どもだからと言って何でもかんでも教えてしまうと、教えてちゃんになってしまいますからね。そう、大人になっても皆さんの周りにいる「事例くれくれ君」です。

課題の認識→課題の解決について考える・調べる→やってみる→ダメなら次を考える。PDCAサイクルが自然と回せるように、子どもと一緒に試行錯誤しております。日ごろから何でも試す習慣がついていれば、失敗に対する耐性もできますし、上手くいかなくても立ち直りが早いですし、できないことも本人が自覚してきます。親の言うことなんて聞かないので、自分でわかってもらったほうがいいですよね。いわゆる気づきを与えるというやつ。

何があってもやる時はやることを知ってもらう

完徹コースだわ~みたいな時ってありますよね。やらないといけないことは、泣こうがわめこうがやらないといけないのです。寝る前にお父さんが仕事をしていて、起きても仕事をしているのを見れば、多少なりともわかってもらえるんじゃないかと(伝わっているかは謎)。宿題ができないと夜に泣いたところで、やらないと寝られないわけですが、面倒なことは先にやっておかないとこうなるよ、と言っておけば受け入れてもらうしかないです。

いずれ困るであろうことは先にやっておくということもちょっとずつ覚えてくれるので、遠足の準備で前日の夜に困るということも減ってくるわけです。

自分が思っていることは伝わっていないと割り切る

ここまで書いてきたことって自分が思ってやっているだけなので、家内にも子どもにも伝わっているかどうかはわかりません。というか伝わってないでしょうね。でも、自分なりに考えて、できることを最大限やるということが大切だと考えています。

家内に怒られたらごめんなさい、子どもから言っていることが違うと言われたらごめんなさい。オレはやっているアピールなんて火に油を注ぐだけ。ここがダメなのねと思ってちょっとずつやり方を変えていく。フリーランスなんだから問題があれば自分が変わればいいだけのことですよね。どう変えていったは次回に。

参考になったかどうかはわかりませんが、私の経験談ということで。

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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