ウェブメディアは次々と誕生しています。一方でいつのまにか終わってしまうメディアもあります。
ウェブメディアが終わってしまう理由として、WELQのような例もありますが、やはりマネタイズの難しさがあります。これはウェブ担当者通信というメディアを6年間続けているからよく分かります。
元記事では、伝説のアドマン・高広伯彦さんがウェブメディアビジネスの本質について語っています。
なぜコンテンツ課金は難しいのか?このように語られています。以下引用します。
一方で「コンテンツ・パブリッシャー」は、コンテンツを日々生み出し、配信していくというところに非常にコストがかかる。コストがかかるからこそ、それら「コンテンツ・パブリッシャー」は、「こんだけ手間をかけて価値のあるものを提供しているのだから、お金をとってもあたりまえのはず」と考える気持ちもわかります。
しかし、ユーザーはそれらを買ってくれない。コンテンツ課金も継続的な購読収入も難しい。これはコンテンツというものが「所有」という感覚をもたらさないものだからだと思います。
記事内で書かれているように、ユーザーはコンテンツを読む・見ることにお金を払うことをしなくなっています。
だからこそ、ウェブメディアのマネタイズを考えるときにもっとも重視すべき手法は「広告」だ、と語られています。
それも広告代理店に任せるのではなく、広告主のもとに足を使ってメディアを売りに行くようなメディアになれば、大きく成長するかもしれないとも書かれています。
広告「枠」の考え方について以下引用します。
広告主から見ると「人」へのリーチが欲しい。メディアから見ると、ひとりの「人」へのリーチを複数の広告主に売ることができるのが「枠」なので、「人を売る」のではなく「枠を売る」のが正しいし、それは結果として(メディアのビジネスからみた)「PV至上主義」の重要性です。
ウェブメディアのマネタイズは難しい、と困っているばかりじゃなく、いろいろなやり方をやってみることが大事ですね。
とても勉強になる内容の記事でした。
【メディア人必読】コンテンツ課金ではない、PVこそ資産だ。高広伯彦に聞くウェブメディアビジネスの本質【特集 スタートアップ的メディア論考】| FastGrow