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リスティング運用代行会社でチェックすべきポイントは?
Web制作とSEOに詳しくて、アフィリエイトの勘所をご存じの方は、ご自身で始められるのもいいと思います。
ただ、それ以外の人は広告代理店など運用代行会社に依頼することをオススメします。
自分でリスティング広告を運用してもいいのですが、本業でお忙しいでしょうし、コツをつかむまでに時間とお金がかかるためです。
運用代行会社は、以下の基準で選定することをオススメします。
- 信頼できる人(会社)
これは説明するまでもないですね。
自分の会社より、御社の売上アップにフォーカスしてくれる人(会社)に依頼しましょう。
- 代表者自身がリスティング広告運用に詳しい
現場にいる特定のスタッフだけが詳しい場合、その人に退職されると困りますよね。
代表者自身がリスティング広告運用に詳しく、スタッフへの指導も行っている場合、退職リスクがありませんので安心です。
- できればアフィリエイトにも詳しい
リスティング広告とはいえ、成果にフォーカスできる人に依頼したいところです。
成果にフォーカスするということは、アフィリエイト広告を運用して成功することもできるわけで、このあたりのコツを知っている人だと望ましいです。
Q: 運用代行費用の価格相場はありますか?
使った広告予算の20%を手数料として支払うのが相場のようです。
そこに固定額が乗る場合もあるでしょう。
アフィリエイトASPは成果報酬の30%が相場ですし、固定額が4万円程度かかるプランが多いですね。
リスティング広告の運用代行は、Googleというスーパーアフィリエイターを雇って稼働してもらう代金とも考えられます。そう捉えれば、運用代行の費用もそこまで高くはないと感じられるのではないでしょうか。
チェックすべき数字は?
質問です。
先月、リスティング広告経由でいくら売れたか答えられますか?
答えられる人は次に進んでもらって結構です。
答えられなかった方は、これを読んで絶対に効果測定をしてください。
効果測定しないリスティング広告運用なんて、お金をGoogleに寄付するようなものです。
注文完了のサンクスページにコンバージョンタグを埋め込み、「販売した商品の金額」を設定します。
システムが絡んできますのでシステム担当にご確認ください。
具体的な手順は、公式ヘルプなどを参照してください。
ここで必要なのは、「コンバージョン値」の測定をするということです。
これをしないと、「売れた数」しか分からず、いくら売れたかが分かりません。
最悪、売れた数×平均客単価で試算できなくもないですが、できればコンバージョン値を測定したいところです。
リスティング広告経由でいくら売れたか答えられた人へ
広告運用担当者として、「いくら売れたか」の数値は管理しましょう
費用対効果。
つまり広告比率。
これだけを評価点として、ウイークリー、もしくはマンスリーでチェックしてください。
広告比率の計算方法
1. 広告費用・・・広告費+運用代行のマージン
2. コンバージョン値・・・広告経由でいくら売れたのか
3. 広告比率・・・広告費用÷コンバージョン値
例:広告比率の計算方法
広告費用をマージン込みで20万円かけて、広告経由で100万円の売上(コンバージョン値)があったとします。
20万÷100万=20%が広告比率ということになります。
これは、Googleというアフィリエイターに対して、アフィリエイト報酬として15%くらいを払っているのと同じことになります。
Q: 20%ではなくて15%なのですか?
アフィリエイトを始める場合、バリューコマースなどのASPと契約することになります。
ASPには通常、手数料として「アフィリエイト報酬の30%」を支払います。
このため、例えばアフィリエイターに支払う報酬が15万円だったとすると、ASPからの請求書は・・・
15万円×30%=4.5万円
これが、手数料として請求されます。
アフィリエイト報酬 15万円
ASP手数料 4.5万円
合計 19.5万円
これで20万円に近付きましたね。
広告予算を使い切るとか、クリックを多くとか、そんなことは気にしても仕方ありません。
広告予算を使い切っても、売れなければ意味がありません。
お金をかけずに売れるほうがいいに決まっています。
多くのクリックを実現しても、売れなければ意味がありません。
クリックが少なくても売れるほうがいいに決まっています。
もっと広告予算を投下すべきかどうかの基準
あなたがもしアフィリエイトの広告主として取り組んでいる場合、予算上限を設けますか?
そんなバカな広告主は少ないでしょう。
(たまにいらっしゃいますが・・・)
これと同じで、目標とする広告比率に収まってリスティングが回っている場合、出せば出すほど儲かるのですから、広告予算に上限を設ける意味がなくなります。
もっとも、商品の生産が追いつかない、対応スタッフが足りないなどの理由で「今はそこまで売れなくていい」という状況が発生することはあります。
それは経営方針の問題ですので、社長に判断してもらってください。
リスティング広告の次は?
AdWordsの中だけでも、まだまだあります。
上から順番に検討されることをオススメします。
- リターゲティング広告
- ショッピング広告
- 動的検索広告
- ディスプレイ広告
- スマートディスプレイキャンペーン
AdWords以外ですと、FacebookやTwitterなどのSNS広告、アフィリエイト、ネイティブアドなどがあります。
が、こういうのも含めて運用代行会社が提案してくることかなと思いますので、御社は
「信頼できる運用代行会社を見つけて、広告比率だけチェックして、細かいことは任せる」
というスタンスで仕事することをオススメします。
撤退の判断目安は?
あくまで私の基準ですが、これを一つの指標にしています。
200クリックでも申し込み0件(つまりコンバージョン率0.5%以下)
サイトが悪いか、商品が悪いので、根本的に考え直したほうがいいでしょう。
この200クリックは、キャンペーン単位で見ず、できるだけ「キーワード単位」で見ます。
あとは予算との兼ね合いですが、
「200クリックないけど、100クリック超えてるし、直帰率が高い。予算がないからこのキーワードはもう見切りを付けよう」
という判断をする場合があります。
ただし、数字だけでは測れない面があることも確かです。
当社スタッフに運用を任せていた案件で、このような事例があります。
スタッフ「全く売れません。このジャンルは市場自体がなさそうです。」
私はこれを聞いて、
「昔はオーガニック検索で1位だった時期に売れていたのに、そんなわけがない」
と思いました。
そして、オーガニック検索で1位だった時期に一番集客できていたキーワードの完全一致のみで広告を出し続けました。
クリック単価が高いのですが、許可をもらっている予算いっぱいまで出す覚悟でした。
結果的にこれは当たって、スタッフには単価が高いキーワードに辛抱強く出し続ける勇気がなかった、ということが分かりました。
このように、撤退の判断には、ある程度の経験がいるということも言えるでしょう。
まとめ
・リスティングは効果測定をしよう。
・LPに投資するのは金脈を見つけてからでも遅くない。
・広告比率の1点で評価しよう。
おまけ
なお、現在筆者が「リスティング&LPの本」を執筆中でして、今回の内容はその本の一部を「運用代行に依頼するとしたら」として視点でまとめたものでした。
発売されたらぜひチェックしてみてくださいね。
私の会社ではリスティング広告の運用代行を行っていますので、ご興味おありでしたらお問い合わせください♪
普通に売り上げが前年比200%みたいに増えることが多く、クライアントさんによくビックリされます。