ウェブマーケティングの「戦略」ってそういうことか!
鳴海拓也 (著),権成俊 (著),村上佐央里 (著),木村純 (著),春日井順子 (著),佐藤晶子 (著),後藤裕美子 (著)
株式会社ゴンウェブコンサルティング (監修)
発行: 技術評論社
発売日:2017/02/23
これまでのリスティング広告の成功パターンと言えば、「1広告グループ1キーワード」に代表されるような緻密なアカウント設計をし、入札単価調整や分析に時間をたくさん割くことで、成果を上げることができました。
しかし今は自動化(機械学習)の進化により、Googleが発表しているGORINプロジェクトにあるようなシンプルなアカウント設計でも成果を上げることができるようになりました。
2017年3月時点では、まだ入札単価調整の自動化だけなのでキーワードの選定や広告文の作成はまだ人が作成しなければなりませんが、3C分析を使った戦略を反映させることで考えやすくなると思います。
これまでの成功パターンもまだまだ通用するので、これまでのノウハウを否定するものではありませんが、「限られた時間をどこに割くか?」「どこに時間を割いたら会社全体として大きな成果を得られるか?」を考える良いきっかけになればと思っています。
お金をかけてウェブを作ったのに、なぜ収益が予想どおりに上がらないのか?
多くのウェブ担当者の共通の悩みです。
ウェブマーケティングにはさまざまな方法論が常に求められています。新しいテクニックを試し変化していかねばなりません。
しかし、現実にはそれらをこなす時間もお金もありません。
本書はムダなお金かけずに効果が出る方法をプロが教えます。実は足りないのは戦略だったのです。
コンテンツ具体的な刷新方法から、デザインの改善方法、SEO、リスティング広告の効果的実施方法などこれ1冊でノウハウを伝授します。
ウェブが「選ばれる理由」を作るにはどうすればよいでしょうか。
それを考えることが、戦略を立てるということです。
戦略保留のままウェブサイトを作っても成果が出ないことは明白です。ウェブサイトを作る前に、まずは「選ばれる理由」を作り上げましょう。その上でのウェブマーケティングです。
しかし、ここで大きく2つの課題があります。
どのようにして、戦略を立てるのか。次に、戦略を生かしたマーケティングとはどのように行うのか。
本書では、まさにその2つの課題の解決方法を述べます。
・企業のウェブ担当者
・オンラインショップ経営者など
最初に表紙を見たとき「3C分析とか戦略フレームワークとか小難しいマーケティング用語がいっぱい書かれた難しい本なのかしら?」と思っていましたが、読んでみたらとても分かりやすく、具体的なやり方や考え方が多く書かれていたので実践ですぐに試してみたくなることが多いです。
それぞれの章の中でまず「捨てること」「取り組むこと」がまとめられているので「取り組むこと」に集中して読むためより理解がしやすかったです。
個人的にはこの書籍を読んだことでさらにウェブ戦略チームづくりや顧客との戦略チームにおけるチーム運営などについて知りたくなりました。
「選ばれる理由」を作り上げることの大切さをまず理解しておくための入門書として最適だと思います。
鳴海拓也(なるみたくや):
クロスシナジー株式会社 代表取締役
リスティング広告運用代行/ウェブコンサルタント
2005年より,大手広告代理店にてリスティング広告に従事。
豊富な実績とノウハウが認められ,2011年にGoogle社から日本で2人目となるGoogle AdWordsトップコントリビューターに選ばれる。
2013年にクロスシナジー株式会社創業。
現在は日本唯一の5年連続Google AdWordsトップコントリビューターとして,米国Googleとのコネクションを生かし,Google AdWordsの最新情報やノウハウを伝えるセミナーも行う。
身長185㎝,高校時代は野球部。
ウェブ担当者通信ではリスティング広告の実務講座を担当。webtan-tsushin.com/lectures/narumi
権成俊(ごんなるとし):
株式会社ゴンウェブコンサルティング 代表取締役
経営/ウェブ/ECコンサルタント
1973年,横浜生まれ。
1997年より,ソフトバンク株式会社にてIT関連商品のECサイトディレクションに従事。
2002年にゴンウェブコンサルティング創業。
日本のウェブコンサルティングの先駆者として活躍。
ウェブを活用したイノベーション支援を得意とする。
2013年より,ウェブコンサルタントの育成,ウェブ活用企業の支援のためのismを主宰し,ウェブコンサルタントの育成,啓蒙にも努め,ウェブコンサルティング業界の父と呼ばれる。
著書に『アマゾンにも負けない,本当に強い会社が続けていること』((株)翔泳社)ほか。
座右の銘は「生き生きと生きる」。
村上佐央里(むらかみさおり):
ウェブコンサルタント(個人事業主)
株式会社ゴンウェブコンサルティング 社外取締役
1998年より,システム開発会社にてSEを経験後,2004年より株式会社ゴンウェブコンサルティング入社。
戦略から,マーケティング,デザイン,システムを一人で手掛け,ネットショップのマーケティング,制作を中心に,多くの成果を残す。
2009年よりフリーランスとして独立。戦略を落とし込んだウェブサイトリニューアルを行う傍ら,全国でウェブマーケティングセミナーも行う。
セミナー中はリラックスのために白ワインを少々。
著書に『ECサイト 4モデル式 戦略マーケティング』(共著)((株)アスキー・メディアワークス)
木村純(きむらじゅん):
アイスタイル株式会社 代表取締役
2007年にアイスタイル株式会社創業。
設立当初よりSEMを中心としたWEBマーケテイングの支援を行う。
キーワード分析を元にユーザーモデルを構築させる手法で,中小企業から大手企業,学校などの幅広い業界をサポート。
名古屋でITに関する勉強会「ネッタン」を主催,また名古屋市新事業支援センターでITの専門家としてもアドバイス行うなど,教育,情報発信も行っている。
趣味はネットで見つけたレシピで料理を作ること。
春日井順子(かすがいじゅんこ):
2003年より,印刷会社DTPオペレーターとして,機関誌のデザイン制作など印刷物の制作業務に携わった後,2011年株式会社ゴンウェブコンサルティングに入社。
ウェブサイトの解析,リスティング広告運用,コンテンツ企画,全体ディレクションを経験。
2014年に独立し,ゴンウェブコンサルティングのパートナーとして,主にコンテンツ企画やディレクション業務を担当。
三度の飯より餃子が好き。
佐藤晶子(さとうあきこ):
1997年 福岡県のデザイン事務所にて,版下製作,広告,ほかグラフィックデザインを経験。
2000年 大分県の企画デザイン事務所へ転職。集合広告ほか制作全般を行う。
2003年 同社がウェブ事業へ転向したのをきっかけにWebデザインをスタート。
中小企業のECサイト制作と,運用をメインに活動。
2013年にあきんこウェブとして独立。東京にてウェブディレクションとデザイン業務に従事。
身長152cm。愛称は(ありんこではなく)あきんこ。
後藤裕美子(ごとうゆみこ):
通販事業の商品・販促ツールの企画デザインを経て,2008年からシステムコンサルティング会社にてウェブデザインに従事。
中小企業のコーポレートサイトのディレクション兼デザインを担当。
2016年に素白デザインとして独立。
戦略を実現するための情報や要素を整理し,組み立てる,情報デザインを得意とする。
現在はism制作部としての活動を中心に,ディレクションからデザインまで行っている。
車の運転が男前といわれる。