もくじ
- なぜ順位が上がらないのか?
- 最新のSEOで一番効くファクターとは?
- 検索順位を上げる方法
- HTMLを正確にきれいに使ってサイトを作っている
- 1ページ1キーワード
- ユーザーの支持を集めているサイトが強い
- 専門性のあるサイトを優先
- 情報が整理整頓されているサイトを好む
- 多様性を考えている
- ユーザーがしっかり読んでいるページを好む
- 絶対にやってはいけないSEO対策具体例
- 別のサイトを作り、そのサイトで自社の記事のリンクを張りつづける
- 1つの記事にキーワードを盛り込みすぎてしまう
- 記事数を増やすために、自動で記事を作っていく
- SEO-検索順位を上げる事じゃない!本当のSEO対策まとめ
1. なぜ順位があがらないのか?
なぜ、良質なコンテンツを作っているのに順位があがらないのでしょうか?
その理由を一言でいえば「Googleが上位に出すコンテンツ(内容)のサイトを作っていないから」になります。
仮に人間にとっては良質だったとしても、Googleが上位に出す条件をクリアしていなければ上位には来ません。※Yahoo!もシステムはGoogleが請け負っていますので同様です。
この話しをすると、多くの場合「キーワードをどのくらい盛り込めばよいのか?」「どんなタグを使えばよいのか?」といった話しになります。
そうではありません。それはGoogleが上位にあげる条件のほんの一部です。
Googleが上位表示する条件は、技術の進化にともなって多様化しており、現在は200以上のファクターがあるとも言われています。
昔のならまだしも、キーワードを盛り込んだくらいでは上位に来ないのが現在のGoogleです。
2. 最新のSEOで一番効くファクターとは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。
つまり最新のSEOノウハウとは、最新のGoogleに最適化したノウハウということになります。
では、最新のGoogleが考えていることとは何でしょうか?
次のようなことを想像してみてください。
あなたの友人Aさんは、投資信託について知りたいと悩んでいます。
Aさんも30代半ば。将来のことを考え、少しでも蓄えを増やしたい。
あなたはAさんから「投資信託について教えてくれるいいサービスの会社を教えて」、と相談されました。
アナタがAさんに紹介するサービスや会社を選ぶ理由は何ですか?
あなたが紹介するサービスや会社を選ぶ理由はいろいろあると思います。
「多くの実績があるから」「自分も使っていてすごく良い印象がある」「Aさんの資産状況に合っている」などです。
Aさんの置かれた状況と悩みを解決するために、数あるサービスの中からよいものを紹介しようとするはずです。
実は、ネット検索においても同じことが言えるのです。
ネット検索の場合、さきほどの例の「あなた」が検索エンジンのGoogleになり、「Aさん」が検索エンジンを使うユーザー、になります。そして悩みとは、Googleに入力するキーワードになります。
Googleは、キーワードを使って検索するユーザーの悩みや要望を解決する、よい記事やサイトをユーザーに紹介したいのです。そのために日々進化を続けています。
最新のGoogleの進化のすごさ
現在のGoogleは、ユーザーの悩みや要望に対する答えが一つではないことを知っています。例えば、Aさんの目的によっておすすめする投資信託がX社とY社の2社ある場合、その2社を表示したいと考えます。これは検索結果の多様性と呼ばれており、どちらが上位に来るかはGoogleが様々なデータを見て判断します。
例えば、Googleの保有する世界中のクリックデータでX社のサイトの方がクリックされる確率が高ければ、X社の方を1位にし、Y社の方を2位にするなどがありえます。
このお話をすると、自社サイトをたくさんクリックしようと考える人もいるかもしれません。残念ながら、Googleはすでに不正クリックを防ぐ仕組みを保有しているため、自分のサイトをどれだけクリックしても上位表示はのぞめず、仮に不正クリックを大規模に行えばペナルティすら考えられます。
つまりインチキが全く効かなくなった上に、200以上の指標でコンテンツを多様に判断するのが現在のGoogleです。
Googleで上位表示を目指す心構え
Googleは日々進化を続けており、もはや必ず1位表示するノウハウはないといっても過言ではありません。しかし、上位表示(1-3位くらい)を狙うのであれば、可能性はあります。
それにはGoogleの進化に即したサイト作りをすることです。
2. 検索順位を上げる方法
「検索順位が上位にある=ユーザーの悩みを解決できるとGoogleがおすすめしている」ということを説明しました。
では、その検索順位はどうやって決まっているのでしょうか?
この図のように、Googleは検索したユーザーに代わってコンテンツを探しています。
Googleに自分のサイトを高く評価してもらうために、記事やサイトの内容をGoogleに正しく知ってもらった上で、「このサイトなら、○○○という悩みを抱えたひとの助けになるだろう」とGoogleに判断してもらわなければなりません。
現在のGoogleは、主に次の7つのポイントで評価します
検索順位を決める7つのポイント
- HTMLを正確にきれいに使ってサイトを作っている
- 1ページ1キーワード
- ユーザーの支持を集めているサイト
- 専門性のあるサイトを優先
- 情報が整理整頓されているサイトを好む
- 多様性を考えている
- ユーザーがしっかり読んでいるページを好む
2-01. HTMLを正確にきれいに使ってサイトを作っている
まず、Googleに自分の書いた記事の内容が把握される必要があります。
Googleはサイトの内容をHTMLを見て判断します。
つまり、HTMLのソースコードがとても複雑だったり、タグが正しく使われていなかったりする場合は、「検索ユーザーにおすすめできない」、と判断されてしまいます。
たとえば、段落分けがきちんとされていなかったり、大見出しと小見出しをソースコード上でうまく使い分けられていないと、検索順位が上がりづらくなります。
2-02. 1ページ1キーワード
1記事に書くテーマ(何について書くのか)は1つのキーワードに絞りましょう。
1つのページにあまりに多くのキーワードを盛り込んでしまうと、Google側が「何のサイトで何の悩みが解決できる記事」なのか内容を把握できなくなってしまいます。
ここでいうキーワードとは、ユーザーはどんな検索ワードで自分のサイトや記事に訪れるのかということです。
つまり、あなたがどんな人に自分の記事を読んでほしいか、によってキーワードは変化します。
たとえば、あなたがあるアーティストのライブに行ったとします。
ライブについて記事を書くとき、そのアーティストについて知りたいと思っている人に読んでもらいたいか、それとも、音楽ライブに行ったことがないが興味はある人に読んでもらいたいか、ではキーワードは異なります。
前者であれば「アーティスト名 ライブ」がキーワードになるでしょうし、後者であれば「おすすめ ライブ」になるでしょう。
キーワードを決めたなら、記事の冒頭やタイトルでキーワードについて触れておくと、より高く評価されるようになります。
タイトルはとても重要です。
2-03. ユーザーの支持を集めているサイト
たくさんの人が閲覧している、また影響力のある人が評価しているサイトは、Googleは悩みを解決するのに十分なサイトだと判断しやすくなります。
「ユーザーの支持」を集めているというのは、例えば下記の3つがあります。
- 被リンクをたくさんもらっている
- ソーシャルメディアでの反応(Twitterのツイート数やFacebookのいいね数)
- ネット上で信頼力や影響力のある人がツイートしたり、記事に引用している
1.の被リンクをたくさんもらっているというのは、例えば個人のブログや2チャンネルなど掲示板からあなたのサイトにリンクを張られているということです。これはあなたのサイトの人気投票のようなものとして評価されます。
2.のソーシャルメディアの反応は、それ自体ではGoogleに対して効果はないことも多いのですが、やはり拡散する記事というのは多くの人に見てもらう機会が増え、1.の被リンクをもらう確率もあがります。これも人気投票に近いです。
3.の「信頼力や影響力のある人」とは、例えば厚生労働省が古くから運営しているサイトや、インターネットで多くのフォロワーやブログのファンを持っている人が、あなたのサイトについて語ってくれ、被リンクを張ってくれているということです。
そういった人のブログやサイトに自分の記事が取り上げられると、Googleからサイトが高く評価されやすくなります。これは人の信頼の輪に似ていますね。
インチキはペナルティ対象
一昔前には、不自然なサイトから被リンクを購入して評価を高める手法を使って不正に検索順位を上げる手法がありました。これは検索エンジンを騙すブラックなノウハウです。このように恣意的に騙す手法はすべてブラックハットSEOと呼ばれています。
逆にGoogleのガイドラインに沿っているGoogleが好む手法で上位表示を目指す手法をホワイトハットSEOと呼びます。
現在ではこのような「ブラックハットSEO」はスパム行為と見なされて逆に検索順位を下げられるペナルティを受けることがありますので気をつけましょう。
2-04. 専門性の高いサイトを優先する
専門性とは、そのサイトがどの分野にくわしいのか?ということです。
たとえば料理のレシピの情報を集めたサイトであれば、Googleはレシピのサイトだと認識します。
専門性の高さは、サイトのテーマにそった記事の数(量)と、記事の内容の質(閲覧数や反応の高さ)によって判断されます。
情報量(記事数)が多く、記事がSNSやほかのサイトで取り上げられている(被リンクが多い)と、専門性が高いサイトであると評価されやすくなります。
専門性が高い=検索ユーザーの悩みを解決できる、とGoogleは判断します。
しかも、専門性が高くユーザーの役にたつコンテンツがあれば、訪問してくれたユーザーにとって本当に役に立つサイトとなり、再訪問してくれるサイトになります。
2-05. きちんと情報が整理されているサイトを好む
ここでいう情報の整理とは、作成したたくさんの記事が、乱雑にサイト上に保存されているのではなく、適切なカテゴリーに分けられて正しい内部リンクで保存されていることを差しています。
情報を整理することで、「何についてのサイトか」という点でGoogleに高く認識してもらえるようになります。
そのためには情報設計がとても大切になります。
2-06. 多様性を考えている
Googleは答えは一つだけではないと思っているというお話をしました。
それであれば、Googleの現在の検索結果を見ることで、何かよい方針があるかもしれません。
例えば「投資信託 どこが良い」という検索をした時に、「どの会社も素晴らしいよ!」というポジティブな記事ばっかりだったらユーザーはどう思うでしょうか。
ひょっとすると「失敗事例も教えてほしい!」とネガティブな記事を望むかもしれません。
1位を狙うからといって、ほかの競合ばかりを見ていたら、Googleの目標を見失います。
あくまでGoogleがユーザーに対してどう考えるか?というところを意識してコンテンツを考えましょう。
2-07. ユーザーがしっかり読んでいるページを好む
最後は、Googleはコンテンツの善し悪しをどのように判断するか?というお話です。
基本的にユーザーが好むサイトであれば、ユーザーはサイトに長く滞在してくれます。逆に見づらかったり、変なサイトであれば、戻るボタンでGoogleの検索結果にすぐ戻ってしまいますね。
Googleはこのサイト滞在時間も現在は評価の対象にしています。
当然、ページ滞在時間が長い記事や、ほかにも面白い記事があってサイト内にとどまってくれるようなサイトはユーザーから高評価と考えることができます。
ですので、ぜひサイトを作る場合には、ユーザーの悩みに文章で答えるだけではなく、適切な画像なども使って、ユーザーが長くとどまりたくなるようなサイトを目指すべきです。
結果的には、これがSEO対策のひとつになります。
3. 絶対にやってはいけないSEO対策具体例
「2. 検索順位を上げる方法」で、SEO対策は「良質なコンテンツを作ること」であると説明しました。
では次に、SEOに最適な良いコンテンツの作り方を紹介するのではなく、「SEO対策」といってこれをやったらしくじる、という反面教師をお伝えします。基本的に「良質のコンテンツを作る努力もせず、検索エンジンを騙そうとする行為」はすべてペナルティになる可能性があります。
SEO、ダメ、絶対 3つの手口
- お金を払ってリンクを買う
- 1つの記事にキーワードを盛り込みすぎてしまう
- 記事数を増やすために、自動で記事を作っていく
3-01. お金を払ってリンクを買う
別のサイトから自分のサイトにリンクを張ってもらい検索順位をあげようとする方法は、「リンクファーム」とも呼ばれています。
かつては効果があったこともありましたが、現在ではこのような手法はGoogleにすでに見破られています。それどころか、検索順位を下げたり検索対象から外されたりというペナルティが課されるおそれがあります。手を出さないようにしましょう。
3-02. 1つの記事にキーワードを盛り込みすぎてしまう
これは初心者、経験者問わずやってしまいがちなことです。
自分の伝えたいことを、あれもこれもと盛り込みすぎてしまったばかりに、結局「だれに、なにをつたえたいのか?」が定まらなくなってしまうのです。
こうならないためには、記事を作成する前に、「どんな検索ワードで検索されることが多いのか?」を事前に把握しておくとよいでしょう。
Google AdWordsで提供されているキーワードプランナーなどキーワードツールを利用しキーワード調査をしましょう。
そして、記事のタイトルやテーマを決めていきましょう。
3-03. 記事数を増やすために、自動で記事を作っていく
記事を1ページ書くだけでも慣れないうちは大変です。
ネタを見つけ、記事を書き、サイトにアップするまで丸1日くらいは平気でかかってしまうなんてことも少なくないでしょう。
記事数は検索順位を上げるうえで大切なポイントなので、かつては早く検索順位を上げるために、記事を自動で作り出すツールを使ってサイト上にあげるという方法がとられていたこともありました。
しかしこれもまた、現在ではすでにGoogleに対策されてしまっており、ペナルティが課されてしまうことがあります。
Google公式ガイドライン
この3つ以外にもGoogleが嫌うSEOの手法があります。Googleは品質に関するガイドラインを公開していますので一度目を通しておきましょう。
ウェブマスター向けガイドライン
もし上記ガイドラインに違反しペナルティを課せられた場合、復旧は困難を極め、その間ビジネスへの打撃はとても大きいです。
そのようなリスクを冒す判断をするならば別ですが、逆にちゃんと真面目に活動をすれば誰にもでチャンスがあるのがGoogleですから、サイトに訪れる人に有益なものを、という一心で、地道にやっていきましょう!
4. SEO-検索順位を上げる事じゃない!本当のSEO対策まとめ
今までの説明でおわかりかもしれませんが、SEOとは基本的に努力の結果「果報は寝て待て」の施策になります。
ユーザーの悩み(検索ワード)を解決するのにふさわしいサイトであるとGoogleに評価された場合に検索順位が上がります。
一方でGoogleに広告費を支払うことで上位表示をしてくれるAdWords広告という手法もあります。これは受け身ではなくお金さえ払えば広告枠で上位表示してくれる方法です。
Googleとしては広告費を支払ってほしいので、それ以外のインチキなSEO手法は今後も取り締まりを厳しくしていくでしょう。怪しいSEO事業者などにお金を払われてしまえば、ユーザーにとってもGoogleにとっても損失なのです。
本当のSEO対策
最後に「あなたのサイトにとって、そもそもSEOが本当に必要なのか?」という根本的な問いをしたいと思います。
もしあなたのサイトが商品を販売している場合、SEOよりもAdWords広告などの方が簡単に販売ができるかもしれません。
SEOを「検索エンジンから適切なユーザーを集め、結果に結びつけること」と定義するならば、どれだけ上位表示したとしても、結果に結びつかないユーザーを集めては意味がありません。
うちのサイトではどのようなユーザーを集めれば良いのか?
このように考えを切り替えた時から、本当のSEO対策ははじまります。
重要なSEOノウハウ
「適切なユーザーをうまく集客したい」
そのように考え方が切り替わったならば、ぜひ先ほどの検索順位を上げる方法を再度読んでみてください。おそらくまた違ったアイディアがわくはずです。
どのようなユーザーを集めればよいのか?そのユーザーはどのようなキーワードを検索し、どのような悩みを持っているのか?
このようなことを想像できるようになった時、下記のようなノウハウも大変効果を発揮します。
- 目的にあった情報設計
- キーワード調査と市場調査
- SEO効果測定、結果分析および改善箇所の見つけ方
- タイトルのつけ方
- nofollowとnoindexについて
- https化やモバイル対応
- AMPや構造化データなどSEO関連の最新技術
- WordPressなどCMSのSEOプラグインの選び方
それぞれウェブ上で検索すればノウハウが出てきます。
すべて一度にやる必要はありませんが、いろいろなノウハウがあるのだと覚えおくと便利です。
最後に
この記事では、検索結果の上位表示のノウハウについて、また実は本当のSEO対策は「あなたのユーザーのことを考えること」ではじまるということをお伝えしました。
良質なコンテンツで上位表示できない理由は「あなたのユーザーが本当に望んでいること」に対して適切な記事を作成できていないということになります。
最新のGoogleは、200以上の指標を駆使しながら、ユーザーから望まれる情報を適切に選別しようとしています。ぜひそのことを意識し、適切なサイトを作成していくようにしましょう。
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