SEOライターが考える、本当に欲しい理想のツール(後編) FavoriteLoadingあとで読む

: 事務局
世の中にSEO対策ツールは数あれど、実はまだまだ機能不足?プロのSEOライターが本気で考えた理想のツールとは?後編ではSEOライターが抱える不安とジレンマについても語ります。

SEO前編では、独自性がわかるツールが欲しいとお話しました。後編では、理想のツール例を掘り下げ、SEOライターの本音をお伝えしていきます。

 

重要なクエリに対し、過去にどのように順位変動してきたのかを、
昔から記録してくれているツール

「自己メディアの記事は、このクエリでどのように順位変動してきたの?」というデータを過去に遡って確認できるツールがあれば便利ですよね。

リライト作業においては、自己メディアと競合メディアのデータをそれぞれ分析することが重要です。例えば、自己メディアにアップした記事は、どのクエリでどのように順位変動するのかを毎日チェックする必要があります。

私も『SEOツールラボ』が配布している『検索順位チェックツール GRC』を使うことで、対応したキーワードがどのように順位変動したのかを毎日チェックしています。

計測期間を待つもどかしさ

しかし、順位変動のデータを得るには、計測を開始してから結果が出るまで一定の期間待つ必要があります。

GRC30日分の検索順位推移を調べるためには、30日間実際に計測を続ける必要があります。現状上位表示されている記事から書くべき内容を即日中に分析できるSEOライティングにとって、一定の計測期間が終わるまでGRCの動きを眺めつつ待機する作業は前時代的です。

「冠婚葬祭のキーワードや季節もののキーワードは時期によって大きく需要が増えるので、急いで順位を上げたい!
でも、GRCの計測を待ってるとシーズンを逃しちゃう!」という理由で、計測結果の出る前に見切り発車で記事をリライトし、大失敗した……という経験をお持ちの方は、私だけではないでしょう。

例えば、『インターネットアーカイブ』が運営する『Wayback Machine』は、世界中のWEBサイトのアーカイブを多数記録しています。「200811日から今日まで、Yahoo!JAPANのトップページデザインはどのように偏位したのか?」を知りたければ、Wayback Machineを使うことで(記録されていれば)アーカイブを順に追って確認できます。

順位変動においても、Wayback Machineのように古くからのアーカイブを記録したサイトがあれば、計測期間を設けること無く瞬時に執筆にとりかかれます。

多くのSEOライターが対応する検索ボリュームの大きなクエリだけでも記録が残っていれば、サイト全体の記事作成計画を立てる上で役立つに違いありません。
Wayback Machineがページのキャッシュをそのまま記録することに比べれば、各クエリの順位変動を記録することは、決して難しくはないように思えるのですが……。

順位変動を事前に予知してくれるツール

大きな順位変動があることを事前に分かっていれば、記事執筆のタイミングもそれにあわせて適切にずらすことができたのに……と嘆くSEOライターの方は多いでしょう。

せっかく上位表示される記事を書いても、大幅な順位変動が起きれば苦労も水の泡になってしまうのがSEOライターの辛いところです。

順位変動が起きる原因は2つ

1つ目は、競合メディアの新規記事アップやリライトです。自分がどんなに良い記事を書いても、競合がそれを上回る記事を書けば立場が入れ替わります。これは、各々の努力によるものですから恨みようがありません。

2つ目は、検索エンジン内での記事評価基準(検索アルゴリズム)改訂です。例えば、記憶に新しいWELQ騒動以降、医療系キーワードの検索結果が大きく変わりました。現在、検索エンジンで医療や健康のキーワードを検索した場合、専門家や医療機関の裏付けがあると思わしき信憑性の高いサイトの記事が上位表示されます。以前のように、キュレーションサイトが大量に上位表示される機会は大幅に減少しました。

医療系キーワードの事例は極端な例ですが、細かなアルゴリズムの改訂は頻繁に行われています。特に上位10枠を狙って切磋琢磨するSEOライターにとっては、僅かな順位変動が仕事の出来を大きく左右します。

順位変動の結果は、実際の検索結果を目視する方法に加え、『株式会社ディーボ』が運営する『namaz』という変動情報ツールを使う方法でも確認できます。しかし、これらの方法で確認できる変動の様子は、あくまでも過去のもの。未来の変動を予測することはできません。

そのため、私も「上位表示させたかった記事の順位が落ちてる……あ、namaz見たら、昨日大きな順位変動あったんだ。じゃあしょうがないや」と、悪い結果が出た際に自らの心を慰める道具としか使ったことがありません。

検索エンジンの内部でアルゴリズムの改訂が決まる以上、外部の人間が順位変動を予知し、SEOライターたちに公表するツールを作ることは困難でしょう。せめて検索エンジン側から「何月何日からこういう分野のアルゴリズムを変えます」と事前に発表してくれれば、それにあった記事を準備することもできるのですが……。

「上位表示に向けて信頼できるデータ」を出してくれる、
SEOライター向けツールの登場に期待!

現状、SEOライターが感じている不安の多くは「このツールを使って出たデータによると、こういうふうに記事を書けばいいらしいけど、それで本当に上位表示されるのか?」という点に集約されます。

この不安が発生する原因は、現在使われているSEOツールの多くが「記事納品後に、管理者が記事の良し悪しを判断すること」を目的に作られていることです。ライターはツールの出した結果から逆算し、上位表示の要素を分析する必要があります。

記事を書く前に「このタイミングでこの点を突いてこう攻めると上位表示できるよ!」という筋道をつけてくれるツールが登場してくれたら、非常にライター目線だと評価されることでしょう。

管理者目線ではない、専業SEOライター目線のツールが登場してくれれば、不満は大きく減ります。
「アップした記事の結果推移を教えてあげますよ」というツールよりも、「俺の機能を信じて書いたら上位表示間違いなしだぜ!」と心強く言ってくれるようなツールが登場し、SEOライターの不満を解消してくれる未来に期待したいところです。

 

 

 

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この記事を書いた人: 事務局

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