一寸先は闇どころか屍だらけ。ホントにあったWebのコワイ話~課題・解決編~ FavoriteLoadingあとで読む

<前回のあらすじ>
純喫茶でたぬりーぬと合流したうぇぶたん。
港町ブラウザンへの道すがら、ふたりは村長の依頼リストについて、あーだこーだと語り合っていました。
なんやかんやありつつも、二人(二匹?)は無事に港町ブラウザンへとたどり着き、ウェブンへの船に乗船。
再びリストについて語り合っていました。

たぬりーぬ

たぬりーぬ:じゃあ、おさらい。
村長がウェブンでやりたいことをまとめると、こうだね

<村長が望んでいることは?>

  • もっとたくさんの人に村のことを知ってほしい
  • そうだ!ウェブでいっぱい宣伝しよう
  • そしたら外からお客さんいっぱい来るはず
  • 人が来れば物が売れる
  • 村にお金が入る。ひゃっほーい
  • 村長ウハウハ
うぇぶたん

うぇぶたん:うんうん

たぬりーぬ

たぬりーぬ:うぇぶたんは何からはじめるつもり?

うぇぶたん

うぇぶたん:決めてないよ~

たぬりーぬ

たぬりーぬ:じゃあ、いつまでに計画を成功させる予定なの?

うぇぶたん

うぇぶたん:決めてないよ~

たぬりーぬ

たぬりーぬ:どのくらいの人やお金が入れば成功になるのかな?

うぇぶたん

うぇぶたん:とにかくたくさん!なんとなく、1億マネーくらいかな?

たぬりーぬ

たぬりーぬ:アバウトだね…
それじゃ絶対うまくいかないと思う…

うぇぶたん

うぇぶたん:そうなの?なんでなんで?

たぬりーぬ

たぬりーぬ:実は昔、こんなケースがあったんだ…

立派なのは見かけだけ。中身ゼロでお客さまもゼロ

とある街で、商人Aがある画期的な商品を発明。
事前にリサーチも行い競合が少ないこともわかっています。

競合もいないことで商人Aは俄然やる気になり、大きく商売をはじめることに。
手始めに土地を買い、お客さまの目にとまるようお金をかけて豪華なお店を立てました。
それはそれは、見た目の立派なお店ができあがったのです。

お店にはのぼりや張り紙をこれでもかと装飾し、チラシもありとあらゆる場所にたくさん配り、あとはオープンを待つばかり。

いよいよオープン当日。
たくさんのお客さまが来ることを楽しみに待っていた商人A。
ですが、待てど暮らせどお店には誰も訪れません。

オープンから何日か経つと、足を運んでくれる人は少しずつ増えてきました。
しかし、ちらっとお店見るだけで店内にはまるで入ってきません。

そんな日が何日何日も続いたことで、商人Aはやる気を無くしてしまいました。
そしてついにお店をたたむことを決断します。
後には無駄に豪華なお店と土地だけが残ったのです。

たぬりーぬ

たぬりーぬ:…というわけなんだ

うぇぶたん

うぇぶたん:なるほど~。
ぼくも何も考えなずに進めていたら、とんでもない目にあうところだったんだね

たぬりーぬ

たぬりーぬ:うん。自分が何をしたいのか、そのために何をするのか、競合はいるのか。調べることは山ほどあるよ

うぇぶたん

うぇぶたん:やること多すぎて結局何をするのか忘れそう…

たぬりーぬ

たぬりーぬ:そういうと思って、まとめております

■商人Aはなぜ失敗してしまった?

  • 人やお金がどうやって集まるのかを理解していなかった
  • 誰もそんなサービスを求めてはいなかった。※競合がいない=ニーズがないことが多い!
  • 画期的商品(サービス)だが、そもそもユーザーは求めていない
  • 当初の目的が何だったのかを見失ってしまった
  • そもそもインターネットの世界を知らなすぎた。それにより破滅への道へ進んでしまった

■どうすべきだったのか

多少調査するだけでも、すごくいろいろな手段はあった。

  • どんな手段でモノが売れるのかを考える
  • そもそも、どうやったら集客できるのか考える
  • インターネットに適した商材なのか?を見極める

▼ウェブ市場での失敗あるある

  • 事前のリサーチを怠り人が踏んだテツをまた踏んで失敗しがち
  • 市場調査せず現実離れした目標値を持ってしまい、途方に暮れる
  • 『何をいつまでにやる』とスケジュールを組まず、結果が出たのか出ていないのかの判断がつかない
  • なまじお金があるために、何も考えず予算だけをつぎ込みがち
  • 適切なプロに任せず(アドバイスを受ける等)自分のやり方で通してしまう
うぇぶたん

うぇぶたん:さすが!!
言われてみれば、なるほど!って思うけど、選択肢が多すぎて最初はわからないよね

たぬりーぬ

たぬりーぬ:そうだね。
この事例を参考に、自分たちがどこへ向かうべきなのか、しっかりと考えてから進むといいよ

うぇぶたん

うぇぶたん:は~い

たぬりーぬ

たぬりーぬ:じゃ、これ読んどいて

うぇぶたん

うぇぶたん:なにこれ?

たぬりーぬ

たぬりーぬ:リサーチの書。ウェブンに伝わる巻物の一つだよ。
これ読んどきゃ、なんとかなるから。多分

リサーチの書を手に入れた!

うぇぶたん

うぇぶたん:たたた、多分て…

たぬりーぬ

たぬりーぬ:そんじゃま、次行ってみよ~!

☆うぇぶたんはレベルが上がった!
☆スキル“リサーチ”を覚えた!

こうして、うぇぶたんはウェブンへ着く前にリサーチの大切さを学ぶことができました。
しかし旅はまだまだ始まったばかりです。
ウェブンではさらなる険しい道のりが待ち受けていることでしょう。
果たして無事に突き進むことができるのでしょうか。
行け!うぇぶたん!ガンバレうぇぶたん!

to be continued

▼ウェブ仏のありがたい(?)お告げ▼

仏

事前のリサーチを怠る。これはウェブをはじめて間もない人の大半がやりがちな失敗。
世の中に自分(会社・サービス)を知てもらうための方法がわかっていないのに、誰かから見つけてもらえるわけがない。
広大な砂漠に、ぽつんと店をかまえて立っているようなもの。そんなところに人が来るわけもない。
適切な場所で適切なターゲットに広告出すことで認知度が上がる。事前のリサーチをしっかりしよう。

 

企画・脚本:東郷 宝 イラスト:飯川 雄大 監修:丸山 耕二 原案:東郷 美桜