一寸先は闇どころか屍だらけ。ホントにあったWebのコワイ話~導入編~ あとで読む
村長の命を受けトアル村を旅立ったうぇぶたん。
彼はまず、港町ブラウザンへと向かうことにしました。
※ブラウザン・・・ウェブンへの窓口となる港町(お察しのとおりブラウザが元)
ウェブンへは、港から商船業者のプロイダが用意した船に乗って行かなければ辿りつけません。
※プロイダ・・・ウェブンへと渡る船を持つ商船業者(モチーフはプロバイダ)
港町ブラウザンまであとわずかではありましたが、歩くだけでも体力を奪われるほどの猛暑。
うぇぶたんは体力の限界でした。
そこで道中で純喫茶を発見したうぇぶたんは一休みすることに。
冷コーで喉を潤したうぇぶたんは、村長から依頼リストを渡されていたことを思い出し、目を通すことにしました。
- 村の名産を売りたい
- 取引先を開拓したい
- 村を有名にしたい
- 村長の自伝を出したい
- 日記を書いて儲けたい
- 高層ビルで豪遊
- ギャルとウハウハ
- とにかくお金を儲けたい、etc…
うぇぶたん:後半の欲望の溢れっぷりがすごいな~。さすが村長
村長の欲望の赴くままに書かれたリストになぜか関心するうぇぶたんなのでした。
しかしすぐに暗い顔になってしまいます。
うぇぶたん:ウェブンに着いたとして、まず何からすればいいんだろう
そう、うぇぶたんにはウェブンの知識がまるでありません。
村長の希望を叶えたくても、何をどうすれば良いのかわからないのです。
?:うぇぶたんさま!お困りのようですね!
ふと、うぇぶたんを呼びかける声がします。
声がした方を振り返ってみると、そこには羽をはやした妖精(?)のような生き物がいます。
悩めるうぇぶたんに声をかけたのは、どうやらその妖精のようです。
うぇぶたん:君はだ~れ?
?:わたしはうぇぶたんさまをウェブンへとご案内するようお役目を賜りました、守護妖精のたぬりーぬと申します♪
ぺこりとお辞儀をすると、たぬりーぬと名乗る使いの守護妖精はうぇぶたんに問いかけます。
たぬりーぬ:ウェブ仏さまからお聞きになっていませんか?
うぇぶたん:うん。まったく知らないよ~
たぬりーぬ:チッ…あんのクソ仏が…
呑気に応えるうぇぶたんとは正反対に、たぬりーぬは何やらご機嫌ナナメ。
うぇぶたん:えっ?
たぬりーぬ:いえいえ!お気になさらず~♪
ときにうぇぶたんさま!
うぇぶたん:うぇぶたんでいいよ~
たぬりーぬ:そう?じゃあうぇぶたんで
うぇぶたん:変わり身がすごいね…
たぬりーぬ:ウェブンではスピードが命ですからね♪
変わり身の早いたぬりーぬに、うぇぶたんは戸惑い気味。
でもウェブ仏の使いの者と知って、ホッとした気持ちにもなったのです。
うぇぶたん:そうなんだ~。
それで僕になんの用なの?
たぬりーぬ:さっきも言ったけど、ウェブンの案内に来たんだよ。
ウェブンは広~いからね!ところでウェブンでも行き先は決まってる?
うぇぶたん:それが全然決まってないんだよね。
ウェブンのことも全然わかんないし、まあ着いたら適当にどこかに行ってみようかなって
たぬりーぬ:ほうほう…
うぇぶたん:なんか人の多そうなとこに行けばヒントあるかなって。
あとテキトーにビラ配りとか
たぬりーぬ:ほうほう…
何も考えていないうぇぶたんの話を聞き、たぬりーぬは呆れ顔。
うぇぶたんを諭すように語りはじめます。
たぬりーぬ:あのさ、ウェブ仏さまが言ってなかった?
何の準備も学習もせずにウェブンを進むのはめっちゃ危険だよ。
なんの装備も持たずに、進○してくる巨○に挑むようなもんだよ…
うぇぶたん:それは…100%食べられちゃうね…
たぬりーぬ:だからまずは、村長さんが何をしたがってたのか思い出してみようよ。
情報を整理していけば、何を準備して学べばいいかもわかるし、行き先もおのずと決まってくるはずだよ!
うぇぶたん:そうだね!そういえばウェブ仏も『ウェブンやべ~やべ~』って言ってもんな
たぬりーぬ:この人、ほんとに大丈夫かな…。
ま、とにかくまずは港町に行こう!歩きながら説明するから!
まずリストがこれね
<依頼リスト>
- 村の名産を売りたい
- 取引先を開拓したい
- 村を有名にしたい
- 村長の自伝を出したい
- 日記を書いて儲けたい
- 高層ビルで豪遊
- ギャルとウハウハ
- とにかくお金を儲けたい、etc…
たぬりーぬ:要約するとこんな感じかな?
<村長が望んでいることは?>
- もっとたくさんの人に村のことを知ってほしい
- そうだ!ウェブでいっぱい宣伝しよう
- そしたら外からお客さんいっぱい来るはず
- 人が来れば物が売れる
- 村にお金が入る。ひゃっほーい
- 村長ウハウハ
たぬりーぬ:見れば見るほど欲望に忠実な人だってわかるリストだね
うぇぶたん:そうなんだよね。でも根はいい人だよ~
たぬりーぬ:そこが逆に厄介だけどね…
港町ブラウザンへの道すがら、ふたりは村長の依頼リストについて、あーだこーだと語り合います。
旅のお供が増え、うぇぶたんはどこか前向きな気持ちになったのでした。
しかし、たぬりーぬは、どこか他人事のうぇぶたんを見て不安に襲われていました。
はたしてこのコンビはうまくやっていけるのでしょうか?そして村長の願いは叶うのか?
次のお話『一寸先は闇どころか屍だらけ。ホントにあったWebのコワイ話~課題・解決編~』