Googleアナリティクスを使えるようになるまでの20のステップ FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之

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【先週のPickUp(11)】Googleアナリティクスを使えるようになるまでの20のステップ

★★ 今週の要チェック!(森野コラム) ★★

優先度:◎ – Googleアナリティクスを使いたい人へ。
Googleアナリティクス ワークショプで成果と改善
tanakatomohiko.com/webanalytics/735.html

Googleアナリティクスにのめりこむとまずい

横浜のハマ企画の田中さんのブログです。

Googleアナリティクスのワークショップを開催された時のレポートなんですが、興味深い一文がありました。

ただ残念なのがアイディアの多くがGoogleアナリティクスに振り回されている施策です。

私もこう感じるレポートや施策をよく見ます。アクセス解析やGoogleアナリティクスがちょっと分かってきた人に多くみられる傾向です。Googleアナリティクスを使っているんだからGoogleアナリティクスからわかることを書けばいい気もしますがそうもいかない。

なんでこれがいけないかというと、

いただいたアイディアについてNGではありませんが、Googleアナリティクスは人(企業)が利用するものであり、目的は成果です。

ということなんですよね。
成果に結びつくことを考えているようで、いつの間にかGoogleアナリティクスベースの施策になっていきます。直帰率がどう・・・、リピーターに対してどう・・・、コンバージョン率がどう・・・。

それをやると成果がどうなるのか?という問いに自分の施策を照らし合わせながら進めないとこうなっちゃいます。

でもこれは必要なステップだと思ってます

成果云々に関しては長い間やってきたから言えることです。私も以前はGoogleアナリティクスベースの施策ばかり出していた時があります。

だから思うんです。

Googleアナリティクスベースの施策を出してしまうのは、成果に結びつく提案ができるようになるための通過点なんだと。

私が考えるその通過点は以下の20項目です。
たくさんあるように見えますが難しいのは後半で前半はさほど難しくないです。

1. Googleアカウントを作ることができログインできる
2. タグを設置することができる
3. データを見ることができる
4. 知りたいデータを出すことができる(設定変更なしで)
5. 目標設定ができる
6. セグメントを使うことができる
7. カスタムレポートを作ることができる
8. ビュー設定ができる(フィルタなど)
9. アドワーズと連携できる
10.カスタムキャンペーンを適切に設定できる
11.イベント、クロスドメインの設定ができる
12.他のGoogleサービスとの連携ができる
13.eコマースの設定ができる
14.エクセルでグラフ化することができる
15.モニタリングレポートを作るができる
16.改善提案ができる(効果測定の設計含む)
17.知りたい数字を狙って取ることができる
18.サイトの欠点などを数字で証明することができる
19.Googleアナリティクスの変更があっても対応できる
20.Googleアナリティクス以外のツールも使って検証と改善ができる

これらの通過点を一つずつクリアしていくとステップアップできると思います。

冒頭に紹介した人たちは15まで来たということですね。

もうちょっと言うならばSEOやリスティング広告なども含めたWebマーケティングの効果測定と改善の提案ができることもGoogleアナリティクスが使えるようになることに入るかもしれません。

Googleアナリティクスを教える人は道のりを教えた方がいいと思う

私のようにGoogleアナリティクスにどっぷりと浸かっていると、最後の部分ばかりを強調がちです。ゴールだけをやたらをでかい声で言うわけです。

言われる側からするとこうでしょう。

「ゴールは分かった、ではどうやってそこまで行けばいいんだ?」

水泳が伏し浮きやバタ足から始まってクロールなどにステップアップしていくように、Googleアナリティクスもログインから始まってカスタムレポートを作ることができるようになっていくステップを示した方がいいですよね。

Googleアナリティクスを教えている人は世の中にそこそこいるはずですが、そこで教えていることのほとんどって点でしかなくて、線にはなかなかならないんじゃないかと思います。もっと普及するためにはこういったガイドライン的なものがあれば良いのではないかと。

だからといって資格ってのは嫌なんですけどねぇ・・・。

自分の位置を知って効率よく

というわけで、Googleアナリティクスを使いたい人は上記の20のステップのどこにいるのかを意識して、足りない部分はどこで勉強することができるのかを考えればいいですね。セミナーの主催者に、自分はここができてここができないけどセミナーではどの部分を話してもらえるのか?を聞いてみてもいいでしょう。

漠然とGoogleアナリティクスが使えればいいな~と思うことから、明確にこれができるようになりたい!となれば身につきやすくなりますしね。

★SEO関連

優先度:○ – 畳んでいる人へ。
展開ボタンやタブに隠れたコンテンツは無視され検索結果の対象にならないかもしれない | 海外SEO情報ブログ
www.suzukikenichi.com/blog/google-discount-content-in-click-to-expand-buttons-or-behind-tabs/
よくある質問ってこれを使いがちなんですが、実はキーワードがたくさん入っていたりします。
中身を確認してもったいないようであれば広げたままで。

★リスティング広告関連

優先度:○ – 自社の結果が気になる人へ。
広告が表示されない!?インプレッションシェア損失率を見て考えてみよう。| リスティング広告の運用代行ならカルテットコミュニケーションズ
quartet-communications.com/info/listing/technique/22159
2週続けて同じ人向けです。
見てクリックしないと下がっていくので気を付けましょう。

★アクセス解析関連

優先度:○ – 型を知りたい人へ。
事例で学ぶヒートマップ読み解き講座 第1回 コンバージョンレートが高いランディングページの特徴 | Pt mind | Pt engine ブログ
www.ptengine.jp/blog/index.php/%e4%ba%8b%e4%be%8b%e3%81%a7%e5%ad%a6%e3%81%b6%e3%83%92%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%9e%e3%83%83%e3%83%97%e8%aa%ad%e3%81%bf%e8%a7%a3%e3%81%8d%e8%ac%9b%e5%ba%a7%e3%80%80%e7%ac%ac1%e5%9b%9e%e3%80%80%e3%82%b3/
考え方のパターン=フレームワーク的なことを覚えておくと早いですよね。
現実にはそうはなりませんが。

★ソーシャル関連

優先度:○ – ちょっと人気が出た記事を書いた人へ。
ソーシャル上での記事拡散を一覧できるWEBサービス「Buzzmeter」を作りました – fjmk blog
fjmk.hatenablog.com/entry/2013/12/05/222509
ちょっと古い記事ですが拡散されてくると気になります。
気にしだすと拡散されなかったりしますが。

★スマホ・タブレット関連

優先度:○ – Hackしている人へ。
Ingressは観光・町おこしに使える?岩手県の取り組み、Googleの神対応が話題に(酒井 一樹) – 個人 – Yahoo!ニュース
bylines.news.yahoo.co.jp/sakaikazuki/20141126-00041001/
ミッションは面倒ですが、上手く使うと面白そうですね。
観光地だとポータルが特定エリアに固まりやすいので、それはそれで楽かも。

★成約率アップ

優先度:○ – ECサイト運用中の人へ。
急成長の「後払い決済」オカネの流れは 導入6つのメリットと4つの課題|ECzine(イーシージン)
eczine.jp/article/detail/1443
メリットしかない後払い決済です。
カードでその場で払いたい人以外はこれで良いのでは?
導入していないところは検討してください。

★EC関連

優先度:○ -EC業界の動きを知りたい人へ。
生きるか、死ぬか。この戦いを制した者が日本を制する セブン-イレブンvs.アマゾン 流通大戦争??「黒船」を日本から放逐せよ!  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]
gendai.ismedia.jp/articles/-/41135
圧倒的な店舗数を持つセブンイレブンかAmazonか。
個人的には買いやすいのはAmazonだけど総合ではセブンイレブンでしょうか。

★Webマーケ全般

優先度:○ – 部分で考えてしまう人へ。
「検索順位で1位になる」ことがSEOの成功なのか?を、事例を踏まえて考えてみる ++ SEO HACKS公式ブログ
www.seohacks.net/blog/doctor/mukiattemiru/
○○だけ、ということないですよね。
全体を見てその時の最適解を探していきましょう。

★その他

最先端?佐賀県「ITで教育改革」のなぜ | どうする?日本のIT教育 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
toyokeizai.net/articles/-/54280
教えることを考えていくと自然と新しいデバイスも選択肢に入ってくる。
今までなかっただけなので革命的に感じるだけなんですが根本は変わらない。

格闘家のジム経営は「ラーメン屋」そのものだ | 「若き老害」常見陽平が行く 今さらサラリーマン解体新書 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
toyokeizai.net/articles/-/54468
格闘技系の人のセカンドキャリアって悲惨なものが多かったりしますもんね・・・。

あとがき

今年もあと1ヵ月。

1年の計は元旦にはありませんので今のうちに準備を。

元旦はスタートです。

今週はこれまで。

この中に自社に参考になる情報はありましたか?
参考になるものがあれば「いいね」を押してくださいね。

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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