「和を以て貴しとなす」の意味をしっかり考えたい FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之

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今週は私がほとんど書くことはありません。こちらをお読みください。

プロ意識は「リスク」を引き受けないと生まれない|粕尾将一

本来は「良い評価を受ける」=「次の仕事に繋がる」と「悪い評価を受ける」=「次の仕事が無い」が市場の原則です。しかし組織ではこの原則を個人へ届きにくくします。

たとえ1人が低い評価でも、会社全体で評価が高ければ飲み込める。別の人材をあてがうこともできるし、評価が悪かった人を別のポジションに移動させることも可能でしょう。

これが組織の強みです。

ところが注意しないと、現場では「和を乱さない」「毎日の業務を効率よく」が第一目標にすり替わってしまう。ダイレクトに評価を受けないコトで、いかに市場で評価される仕事をするかではなく、たとえ妥協してもいかに目の前の仕事をこなすか、に方向が逆転してしまうのです。

妥協を目指すチームにプロ意識は必要ありません。そして組織の意図とは裏腹に妥協の仕事が続き、ジワジワと組織全体の市場評価が下がっていくことになります。

社外に対して最適化するのではなくて、社内に対して最適化していくんですよね。
こうなってしまったら人を入れ替えないと戻らない。

そして、その時間はあまり残っていない。

プロ意識はときに組織の和を乱す邪魔者になります。

しかしこうした状況を放置すればやがて、リスクに敏感な人は順番に組織を抜けていくことになります。

プロ意識がある人からいなくなる。
実力が出せて正当な評価をしてくれる場所に行っちゃいますからね。

経営者の方々にお話しすることではないと思いますが、自分の理念や理想、経営目標から考えて組織を変えていきたいところです。

「和を以て貴しとなす」は仲良しクラブになるのではなくて、プロ意識のある人がぶつかり合って最終的にベクトルが合うことだと個人的には考えています。

皆さんはいかがでしょうか?

あとがき

全員プロ意識バリバリだとそれはそれでまとまらない。

向き不向きを見ながらバランスを・・・難しいけど。

最後にもう一つ。
言いづらいことの伝え方|ライフネット生命 社長兼COO 岩瀬大輔のブログ

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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