宇宙刑事ギャバンと言えばアラフォー世代の男性は皆さんご存知だと思います。そのギャバンを演じていた大葉健二さんのインタビューが素晴らしいので紹介します。
画像:Pixabay
細かいケガは消費税みたいなものなんで、大したことじゃないですよ。
まあ、しょっちゅう足を捻挫して、靴が入らないくらい腫れたりはしてましたけど。
リハーサルでは足を引きずりながら歩いて、本番では“プロ根性”を出して走るとか。
全く細かくないですよね(笑)。
しかも「細かいケガは消費税みたいなもん」って・・・。
捻挫をして靴が入らないってのは経験したことがある人ならわかると思いますが、走れないです。
それなのに走ってしまう“プロ根性”って素晴らしい。
お金の問題じゃないんですよ。
僕はテレビでオヤジ(千葉真一)がやっていたアクションシーンにあこがれて、JACに入ったんです。
オヤジのような「アクションスター」になりたかったから、スタントシーンも演じた方が勉強になると思ったんですよ。
「お金の問題じゃないんですよ」、素晴らしい!
なりたいものがあればお金は関係ない、こうは思っていてもなかなかできるものではないです。やっぱり生活も気になりますし、割りが合わないって思っちゃいますからね。
これぐらいなら体育会系の人たちにありそうな話ですが、もうちょっと先があります。
テレビ局のプロデューサーは会社から「視聴率が悪かったらクビだぞ」と言われたと。
それで吉川さんも「アンタが辞めることになったら、オレもやめる!」と約束したそうなんです。
こんなことを聞かされたら、僕も黙っていられない。
「じゃあ!僕は命を懸けます!!」
相手は仕事を失うだけ(だけと言ってイカンのですが)に対して大葉さんが懸けたものは「命」。素晴らしい・・・とは言えないかも(苦笑)。
それぐらいの気持ちでやるぞ!ということかと思ったらそうでもなく、本当に懸けてました。
崖に吊り橋がかかっていて、下が森になっている場所でしたね。
橋の真ん中にロープを結んで、それをつかんでターザンみたいに、崖から崖へ飛び移るんですよ。
意味が分からないです・・・。
崖から崖へ飛び移るって簡単に仰りますが、それって本当にヤバいのではないのでしょうか・・・。そろそろ素晴らしいとかいうレベルを超えた感が・・・。
――「ギャバン」以外もふくめると、一番危険だったのはどういうアクションでしょうか?
「ギャバン」よりも前の話になりますが。
フィリピンの海上で、時速120キロで飛ぶセスナから、海に飛び込んだときですね。
ここまでくると、それはおかしいんじゃないの?という疑問すら出てきます・・・。“プロ根性”って素晴らしいを超えて危険な香りが・・・。
セスナの中にいるスタッフが「降りてくれ!」というジェスチャーをするんです。空だと声は聞こえないですからね。
だから、覚悟を決めて飛び降りました。
「石になれば…大丈夫だ!!」と思って。
そうですよね、石になれば大丈夫・・・なわけはありません。人間は石じゃないですし。大葉さんにしか分からない世界があって、私のような凡人には想像すらできないのです。
スゴイとしか言えず、参考にできるようなことがなさそうな展開の記事でも、最後はちゃんとした言葉で締めてくれてます。
若い子たちにいつも言っているのは「失敗は友達だと思い、怖がるな」ということです。
私はスタントをしていたころ、しょっちゅうケガをして、ケガと友達になり恐れなくなりました。
同じように失敗もたくさん重ねて友達になれば、怖くなくなります。
ケガと友達という部分はさておき、たくさん失敗すれば怖くなくなるのは同感です。これをやったらどうなるとか、こうすれば上手くいくというのが見えてきますからね。
若いうちはどんどん挑戦して失敗という名の経験を積んでいきましょう。
ギャバンの決めゼリフで言うと「あばよ涙、よろしく勇気」ですね。
今回のコラムは完全に個人の趣味です。
個人の趣味ですがそれを書くことで自分のことを知ってもらうことができます。
自分を出すのが難しければこういった形もアリですよね。