秦の始皇帝に「話し合う事が出来れば死んでも悔いはない」と言わしめた韓非子。その名言から。 FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之

韓非子って知っている人はおそらく少ないですよね?こんな人です。

韓の弱体に発奮して法家思想をきわめた。荀子に学び,申不害,慎到,商鞅らの法家思想を大成。荀子の性悪説を人性利己説に徹底させ,また老子の無為自然説を君主の絶対権力の理論と臣下操縦術に実用化し,儒学の礼楽による徳治を退け,法律,刑罰を絶対化し,信賞必罰を説き,富国強兵と中央集権強化をはかった。

韓非子(かんぴし)とは – コトバンクより

韓非子が書いたものは、諸葛孔明が劉備の息子である劉禅に教材として渡していたりしますし、今でもよく聞く「矛盾」はここから生まれた言葉なんですよね。

今回はその韓非子の名言を引用します。

「巧詐は拙誠に如かず」
巧みにごまかしたものは、拙くても誠意のあるものには及ばない。

詳しくはこちら。

巧詐は拙誠に如かず:意味・原文・書き下し文・注釈 – Web漢文大系

世の中でプレゼン技術を学びたい人って多いのではないでしょうか?

これって考えてみれば「巧詐」を一生懸命学んでいるのかも知れませんよね。見栄えの良いスライド、上手い話し方、分かりやすいジェスチャー・・・。

TEDみたいなプレゼンです。と言ってしまってはかなり語弊がありますが、そんなようなものをイメージすると分かりやすいと思います。

プレゼンは伝えることが目的なのに、魅せることが目的になっていては本末転倒です。

それっぽいものを学ぶ前に自分の言いたいことをじっくりしっかり考えて、自分の言葉で自分らしく話した方が伝わるはず。

所詮、作った自分なんて自分じゃないですから。

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画像:【新潟県 夏の宵】、経済産業省クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示4.0 国際

あとがき

紹介した名言はこんな話の一部です。

巧詐は拙誠に如かず、と言えども – 匹夫の志

出典にもあたって、できれば韓非子も読んでおきたいですよね。
※Amazonの『韓非子』検索結果

名言だけ学んでいてはそれこそ巧詐かも知れませんよ。

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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