ごく一部ではCrystalなどの広告ブロックアプリの話題で持ちきりのシルバーウィークでした。
その動きのまとめです。
【検証1】iOS9の広告ブロック機能は、運用系広告の脅威となるのか?【150921更新】 – でぶててのWEB録
【検証2】iOS 9の広告ブロックがGAを無効化!の件を、広告屋として調べてみた(+Optmizely)【150923更新】 – でぶててのWEB録
【検証3】iOS 9の広告ブロックが、タグマネージャーに与える影響は? – でぶててのWEB録
検索連動型の広告も消えるし、Google アナリティクスも動かない。ヒドイ。
そしたらすぐにこれ。
iOS9の人気「広告ブロック」アプリ、公開2日で取り下げ──「多くの人を傷付けるから」 – BIGLOBEニュース
広告ブロックアプリは多くの人々に便利さをもたらすが、一方で攻撃されるべきではない人々を傷付けもする
何でもかんでもブロックするのはちょっとやりすぎましたってことでしょうか。
広告業界の反応はこんな感じが多いです。
広告ブロックについての私見 | 辺境社会研究室
結局のところ、そうした自然な広告から、誰もが嫌がる広告まで一括りにしたところ、広告とは邪魔なものだという低い水準に落ちついたのが一般の見方で、それゆえに広告ブロックアプリが歓迎されているというのが現状なのだろう。媒体ごとで品質を上げる試みはあっても、モバイル広告全体の品質を上げていけなかった、業界全体の敗北とも言える。
これは私もそう感じますね。誤タップを誘発するような広告ってたくさんありますから。しかし、それがクリック(タップ)率が良い広告となってしまえば、それが正しいとなってしまう。瞬間的には良くても長い目で見ればダメ。
となると、こうなるのは自然な流れか。
広告ブロックアプリ「Crystal」、広告主と提携し一部広告を表示許可へ | gori.me(ゴリミー)
要は広告ブロックサービス側で一部の広告主をホワイトリスト化することによって「Crystal」導入後も配信開始されるようになる、ということ。基本的に広告主がお金を支払うことによって表示が許可される仕組みとなっているが、同時に「表示可能な広告」のポリシーに厳守している必要があるとのこと。広告主である企業はGoogleやMicrosoftが含まれる。
ちゃんとやっている人まで巻き込む必要はないですよね。
広告ブロックという極端な出来事があって、それが刺激となって広告の品質が上がっていく。
この流れ自体は良い流れです。
我々がやるべきことは、常に良い流れを作っておくこと。
作っておけば悪い流れが多少強くなっても最終的には生き残ります。
大きな流れに乗って小さな流れを乗り越えることを考えましょうね。
自分では何ともならないことがあったら、慌てず騒がず流れに乗っておきましょう。
抵抗してもいいことはないです。