人生は二択です。自分で決めるか他人に決められるか FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之

「人の決断に従ったっていい」 600年続く八丁味噌の老舗社長が語った、自分で決める生き方 | ログミー[o_O]
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今年最初のコラムは八丁味噌のを作っている社長の講演からです。八丁味噌は愛知県に住んでいる人なら必ず知っている味噌で、赤味噌と言えば分かりやすいかも知れません(正確にはちょっと違いますが)。

私はずっと愛知県内に住んでいますので、旅行などで八丁味噌の味噌汁が3日食べられないと禁断症状みたいなものが出てきます(笑)。

その八丁味噌を作っているので有名なまるや八丁味噌の社長の講演内容を見てみましょう。

アウトサイダーというか自由というか

私としては世界中に販売したいと思っております。八丁味噌の生産量と販売量は違います。中身は加工してしまうものもあります。販売する8%を現在ヨーロッパの輸出へ回してます。
けっこうな量です。財務省の統計だと私は載っていません。アウトサイダーですから。愛知県の団体も脱退しておりますし、私とカクキューさんは味噌組合に入っていませんので。

団体も脱退して味噌組合にも入ってないんですね。

長い間(創業600年ですし)、一つの業界にいるとしがらみというか昔からの付き合いが増えてきて、それ自体は悪いわけではないのですがどうしても変化することが億劫になってしまいます。続けるということは同じことをやり続けるのではなくて、時代の流れや環境の変化に適応していくことなので、変わらない世界にいると相対的に取り残されてしまいますよね。

自分で決めたことをやっていこうと思うとこのようにしていろんなことから自由になっておかないといけないんでしょうね。不安と隣りあわせではありますが、思い切って外に出てみるとなんでもっと早く動かなかったんだろう?と思うはずです。

何事も落ち着いてきたら危険だということですね。

目標までの距離を知ること

要は、慌てるな・急ぐな・人のものを盗るな・自分で作る。人を頼りにするな、そうすると自分が何をすべきかわかるんです。

私は一切手形を使いません。アウトサイダーですから。翌々月に支払うことはありません。どんなものでも必ず翌月に現金払いをします。

私社長ですけども、マネキンの帝王であります。全然嫌いじゃありません。この商品を知ってもらう努力です。社長が1番働くというのが私の会社のブログに書いてあります。発信する、これはどなたも同じであります。

今日若い方も、私と同じくらいの方も、もう少し若い方もいらっしゃるでしょうけども、近道をしたいのは確かです。誰もが近道をしてみたいと思っている。

でも私もいくつかいろんなことをやってきて「近道をしていいことがなかったな、安易にお金を儲けたからってどうかな」と思っています。

近道をしていいことはない、そう言われていますし分かっていても何故か近道を探してしまいます。それは目標までの距離が分かってないからなんだと思います。名古屋から東京までの距離は分かっていますし、そこに行くにはどの交通機関を使うとどれぐらいの時間がかかるのも分かっています。それ以上の近道は探そうとしないですよね。

物理的な距離がない経営などはそれを見ることができないので目標が目の前にあるように思ってしまうんですよね。しかし、目標を立ててそれに向かって進んでみればゴールがどんどん遠ざかっていくことが分かるはずです。正確な距離が分かると言って良いかもしれません。やればやるほどやらないといけないことが出てきて、終わったと思ったら始まりでしかなかったことに気づく感覚です。

何もせずに楽する方法ばかり考えていると永遠にゴールまでの距離は見えないので、兎にも角にもやってみること。ここからです。

続くこと

確かに借金もありましたけれども大事なことは「潰れてない」。私はこの10年、赤字は一切起こしていません。必ず税金を払っています。

これが社会的責任だと思っておりますし、約50人従業員いますけども、基本的な思いとしては、どんなことがあっても給料は下げない、たとえ1円でも上げたい。2月は決算期なんですけども、今週ちょうど月曜日にみんなに決算書類を配っていました。オーナーとしての喜びです。

伸ばすことと潰れないことはイコールのようでちょっと違います。攻撃一辺倒でどんどん攻めている時は調子が良くても、いったんそれが止まってしまうとそこで終わってしまいます。こういった話の時は戦線を広げすぎて敗れた旧日本軍の話もよく出てきますね。戦線が広がれば攻められるエリアも増えますし補給線も伸びます。非常に危うい状態にあるといってもいいでしょう。

潰れないことを意識していれば、たとえ負けたとしても生き残っていればどこかで捲土重来のチャンスがあります。よくあるたとえはナポレオンと戦ったロシア軍でしょう。モスクワの街を自ら焼いてしまって撤退。そこにナポレオンがたどり着いたときには何もなく、補給(というか略奪)もできませんでした。焦土戦術ってやつですね。ナポレオンは負けてロシアは生き残ってます。

ここまでのことをしろとは言いませんが、負けなければどこかにチャンスが出てきます。攻めるだけではなくて生き残ることを第一に考えることが経営には求められるのでしょう。

決めるか決められるか

今日この機会に私はいろんな決断があります。皆さん若い方、特に大変優秀な方がいろんな企業に勤めていらっしゃいますけども、自分で決断できないならば、人の決断に従えばいい。

それで文句は言えない。そうじゃなかったら自分で決断するべきだ。自分で決断すること、そうすれば悔いはない。私もたくさんいろんな機会があったので、その決断が出来たので良かったなと。そんなことを思っていますので今日、このときに申し上げました

人生は二択です。自分で決めるか他人に決められるか。自分で決めるのならその行動に責任を持ち、他人に決められるのなら言われることに文句は言わない。

他人に決められておきながら他人の文句を言うという選択肢はありません。

ごくごく当たり前のシンプルなことではありますが、2015年はこれを肝に銘じておきたいですね。

みなさんはどちらの人生を選びますか?

あとがき

個人的には2015年はこうなる的な記事を読むのなら天気予報でも見た方がいいと思う。

この手の記事って来週になったら忘れちゃいますが、天気予報は毎日新鮮。

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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