「ちょっといい?」がみんなを疲弊させていることに気づいていますか? FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之

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「ちょっといい?」にご用心、Web担当者の地位向上のための社内理解 | 企業ホームページ運営の心得 | Web担当者Forum
web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/11/19/18693


親切心があだになる

会社員時代、新規事業を軌道に乗せる途中。社内における新規事業の「エキスパート」は私1人しかいません。上司や先輩、同僚が些細なことでも「ちょっと」と、新規事業に関連すると思われる事案を相談します。当初は即時対応していました。

しかし、ある日気がつきます。疑問や課題が解消した彼らは、定時からしばらくすると退社し、私1人だけが日付が変わるまで仕事をしているのです。理由の1つは「ちょっと」による作業の中断でした。翌朝のミーティングや、月一の会議で間に合う内容でも「ちょっと」と、私の時間が奪われていたのです。なかには外回りからの帰社後、定時までの暇つぶしに話しかけている事例も。

Web担当者の方にはこういったこともよくありますよね。相手の時間に合わせているとこちらの時間がなくなるというやつです。さらに「あいつは仕事が遅い」とか言われたりする謎。

疲れますよね。

対応方法は書かれているようにこの2つ。

ちょっとには応えない
即時対応は便利がられるが軽く見られる

自分がきちんと仕事ができるという前提は必要ですが、まずは断ることが大切です。

孫武が3万vs20万で勝つためにしたこと

「孫子」は読んだことがある人も多いと思います。かく言う私も孫子は大好きで何度も読んでいますし、解説書も何冊も持っています。

さて、その孫子を書いた孫武が呉の国の将軍だった時に3万の兵力で20万の楚の国に勝利を収めているのですが、その時にとった戦略はこのようなものです。

・何度も国境に偽の奇襲をかける
・楚の国が迎撃に来たらさっと退却
・これを何度(何年も)も繰り返す
・最終的に攻撃する時も偽の情報を流す

これをされた楚の国は疲れて切ってしまい呉の国の攻撃に対抗することができなかったんですね。

いくら大きな国でも自分たちが主導権を握れないと振り回されてしまって、小さな国に打ち破られてしまういう例としてよく取り上げられます。

疲弊させるために

もうお気づきですよね。

上に書いた上司や同僚の「ちょっといい?」はまさに奇襲の繰り返しで、定時上りという見事な退却を繰り返し、最終的に情報は右から左に流すだけで現場には混乱が発生し、工数がかさみWeb制作は赤字事業となって撤退・・・。

こういった経験をされている人も多いのではないかと思います。撤退とはならなくてもお荷物事業になってしまっているケースもあるでしょう。

「ちょっといい?」が会社に与える影響は甚大です。

聞く前にググればいい

ちょっといい?と聞くようなことは多くの場合ちょっと調べてみればわかります。調べないからずっと聞かないといけない。

ちょっと聞きたいことがあればちょっと調べてみて、分からなければもっと調べてみればいいです。たったそれだけで、その案件に関わる人たちの時間が浮いて質も上がってきます。

自分が勉強をしていないのに、その責を他人に負わせないようにご注意を。

あとがき

今起こっている問題は、はるか昔にも起こっている問題であることが多いです。

悩んだら歴史に学ぶのもありです。

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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