「韓信の股くぐり」と「三角定規」 FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之

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まずは韓信の股くぐりについて

韓信 – Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E4%BF%A1
より

ある日のこと、韓信は町の少年に「お前は背が高く、いつも剣を帯びているが、実際には臆病者に違いない。その剣で俺を刺してみろ。できないならば俺の股をくぐれ」と挑発された。韓信は黙って少年の股をくぐり、周囲の者は韓信を大いに笑ったという。大いに笑われた韓信であったが、「恥は一時、志は一生。ここでこいつを切り殺しても何の得もなく、それどころか仇持ちになってしまうだけだ」と冷静に判断していたのである。この出来事は「韓信の股くぐり」として知られることになる。

韓信は劉邦の配下の武将で数々の戦で戦功を上げた人物です。、張良・蕭何と共に漢の三傑と言われています。その人物もなかなか実力が認められずこうした不遇の時代もあったわけですが、志だけは失わなかったんですね。

次は三角定規

ちょっと長いですが引用です。

大昔(20年ほど前)の話ですが、私が新卒で入った横浜の小さな広告代理店にて、社長VSデザイナーの間でちょっとしたバトルがあった。

当時はまだ手作業で版下を作っていた時代で、ピンセット、カッター、三角定規、ロットリングペンというのがグラフィックデザイナーの必須道具だった。

ある日、会社の備品として皆で使っていた三角定規のエッジがかなり傷んでしまっていたので、チーフが新しいものを買ってくださいと会社に交渉した。しかし社長は、

「料理人が自分の包丁を、美容師が自分の鋏を持つように、デザイナーも自分の道具は自分で良い物を揃えるものだ」

といい、購入してくれなかった。

三角定規と言っても町の文房具屋さんで売っているようなものとは違って、版下で使うのはエッジに薄い金属が貼ってあるなかなか高額な(当時では)モノなのです。チーフは自分のためというよりは、まだまだ安月給の私ら後輩のために、

「それはおかしいでしょう?会社の仕事で使う消耗品なのだから。」

としつこく交渉してくれて、やっと会社で購入してくれた。私らは「わーい、チーフありがとうございます」と単純に喜んでいたのだけれど、そのゴタゴタの中、ある先輩はさっさと自分で自腹で三角定規を買っていた。

その先輩は数年後、会社を辞め20代で独立開業した。はじめから独立志向が高かった人で、ある大手から入った仕事のワンチャンスを逃さなかった。

当時その会社では打ち合わせなどは営業が行いデザイナーは制作に専念していたのだけど、彼女は自分で打合せに行くために自分の車で、ガソリン代も自腹で出勤し(クライアントの会社は車がないと行きにくい場所にあった)、カメラマンやライターなども自分で集めチームを作り、大手クライアントの信用を勝ち取り見事に独立していった。

韓信の股くぐりとはちょっと違っていますが、「ここで社長と揉めても意味がないし、時間ももったいない。そこには最初からお金をかけることも惜しんでいない」ということなんでしょう。

共通するのは「自分が見据えている将来のため最短距離で進むことを考えている」ということです。だから目先の些細な問題は気にならないし始めから気にしていない。

縄張りを守るのか道を切り拓くのか

一か所にとどまって自分の縄張りに侵入されるのを拒んで生きていくのか、それとも自分の道は自分で切り拓いて進んでいくのか。この違いが今回紹介した記事で書かれていることです。024

そしてポイントは、どちらが良い悪いではなくて、どちらを選ぶのか、ということです。ここで自分の価値観を押し付けようとしたり、良い悪いを判断しようとするから揉めるんですよね。

自分はどっちで相手がどっちなのかが分かればそれに合わせればスムーズに進みます。

世の中は陰と陽、裏と表、プラスとマイナス、など反対のもの同士が組み合わさってバランスが取れていますので、日頃からそのバランスを崩さないようにしてみましょう。ストレスを溜めずに生きていくことができると思いますよ。

今回はほぼ引用でしたが、紹介した記事はとても読みやすく分かりやすいので、是非読んでみてください!

あとがき

物理の法則って知っておくと意外と役立ちます。

作用反作用の法則、慣性の法則、エネルギー保存の法則。

この3つだけでも調べてみてください。

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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