おもしろき こともなき世を おもしろく 住みなすものは 心なりけり
ご存知の方も多いと思いますが、奇兵隊を組織して第二次長州征伐に勝利した高杉晋作の辞世の句です。実際は「おもしろき こともなき世を おもしろく」を上の句をを晋作が詠んで野村望東尼が下の句を続けたようですが。
この意味は、面白いことがない世の中を面白くするかどうかは自分の心がけ次第ですよ、といったところだと思います。
なんか面白いことないかな~と言っていても何も変わらなくて、些細なことでも面白いと思ったり、自分から面白いことに首を突っ込んでいかないといけないですよね。
さて、晋作の辞世の句のまんまを実行している人がいました。広島東洋カープ・商品販売部担当者さんです。
こちらの記事を読むとこんなことが書かれています。
カープが“変なグッズ”を出す理由――もみじ饅頭キャップや特大メガホンなど奇妙なグッズが大人気!(松谷創一郎) – 個人 – Yahoo!ニュース
「いやぁ、売れるか売れないかはべつにして、なんか面白くないと意味がないじゃないですか。グッズはファンのみなさんとのキャッチボールの方法のひとつなので、やっぱり面白さを追求したいんです。それによって距離も縮まると思いますしね。まぁ、失敗した商品もたくさんありますけど(笑)」
失敗していて大丈夫なのか?って思ってしまいますが、その失敗すらネタにしてしまう前向きなところはさすがです。まあこんな商品を出していればそう思わざるを得ませんが。
3色って書いてありますがどう考えても1色です(笑)。
こうして「面白くないと意味がない」と言い切ってしまうのは球場自体が楽しむ場であるからだと思います。楽しみに来る人がいるのなら面白い商品は相性がいいですよね。クラシックのコンサート会場でこのボールペンは売れないでしょうからね。
皆さんのお客さんは何を目当てに商品を買ったり、サービスを買ったり、その場に来たりするのでしょうか?そこを徹底的に考えてお客さんが喜んでくれることを提供していきましょう。
そうすれば「おもしろき世」にできるはずですよ。
晋作の辞世の句を初めて見たのは中学生の頃だったと思います。
あれから25年経ってわかることってあるんですね。