インハウスウェブ担当者の仕事と目指すべきところ
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スペシャリストとゼネラリストの狭間で。|大前創希|note
note.mu/enzosan/n/n905e89bca49a
スペシャリストとゼネラリストのどちらが良いのか?ってよく議論されますが、
ひとりで頑張るウェブ担当者の皆さんにはどちらも関係ない話のように聞こえると思います。
まずスペシャルなことはあまりしていませんよね。
ちょっとした更新はCMSが使えればどうにかなりますし、画像の加工もPhotoshopなどが使えれば何とかなりますので、
端から見ればスペシャルなこともその世界では初心者レベルになってしまいます。
ではそれがゼネラリストなのか?と言われればそうでもなくて、何とも中途半端な便利屋さんです。
いわゆる「パソコンに詳しい人」というありがたくない称号をもらうことになります。
こんな状況で自分の将来を考えると不安で仕方がないですし夢も希望もないように思えます。
実際に日々のつまらない作業をしながら、周りは分かっていない・・・と愚痴をこぼしている人も多いはずです。
しかし、自分の時間を使っているのに愚痴を言うのはもったいないので、
現状をどうにかするために自分の意識を変えていくしかありません。
例えば自社サイトの更新をする際の記事のもらい方はこんな風にしてはどうでしょうか?
紹介した上の記事にはこう書いてあります。
—
文章を書いてもらうということは非常にハードルの高いことなのです。
誰もが時間のない中、自分の成績には何の足しにもならない作文を、誰が快く引き受けてくれるはずがあるでしょうか。
そう気づいたときから発想を変え、全ての記事の元原稿をインタビュー形式で作ることに思い至りました。
営業さんなどは話すことが得意です。
特に成績の良い営業さんなどは知識も豊富ですし、
ユーザーの知りたいこと、ツボをよくご存知です。
ボイスレコーダーを片手に、「ちょっと質問」するだけで、
とても充実した内容のコメントをいただくことが出来るようになりました。
さらに、インタビューの対象を「各部門の今期トップセラー」と公式にアナウンスしてもらったところ、
営業さんのプライドが満たされるらしく、サイト運営へも気持ちよく協力してもらえるようになりました。
—
原稿が出てこないと言っている暇があれば自分から動いて聞けばいいだけです。
自分がその人の立場であればどうなのか?を考えれば自然と導かれる答えです。
自分が動かずに人の仕事を増やすのではなくて自分が動いて人の時間を減らすこと。
いわゆる「ギブアンドテイク」。
やってみたけどダメだった、という人は、
聞き方、聞くタイミング、聞く内容、聞く人などを変えてみましょう。
上手くいかないのは自分の努力不足。
そもそも時間がない、という人は、自分の作業効率を上げればいいだけです。
作業効率が上がればその分野にスペシャルな能力が身についてきます。
やっと出てきましたスペシャリスト。
スペシャリストとゼネラリストのどちらが良いのか?と言われればまずはスペシャリストということ。
下の記事にはこう書いてあります。
—
どちらから?と問われれば、私は間違いなく「専門性から」と答えます。
専門性を延ばすタイミングは、若ければ若いほど良いです。
深く深く知識を身につけるためには、体力も気力も十分に必要です。
また年齢と共に私生活環境も変化し、ひとつの事に集中できるだけの時間を得にくくなるのも事実です。
—
これは私も同感です。
まず徹夜ができなくなります。
一つのことを続けているとこれだけでいいのか?と不安になってきます。
結婚して子供ができると自分の時間も無くなります。
やっぱりスペシャルな能力を身につけるのであれば若いうちが良いと思います。
スペシャルな能力が身につけばあとはそれを中心に徐々に広げていけばいいです。
最後は両方の記事から抜粋です。
—
コンテンツを充実させようと思ったら、担当者一人の力では限界がありますし、
プロ集団の会社の中で、知識のないウェブ担が自助努力でコンテンツを作るのはロスが大きすぎます。
プロの力を借りるのが正しいやり方なのだと思います。
ですから、他の社員が快く協力できるウェブサイト運営、
それがインハウスウェブ担当の目指すところではないでしょうか。
スペシャリストでありながら、一定のレベルでゼネラリストとしての立ち位置も得る事ができれば、
その業界で長く活躍する地位や場所を得る事は、そんなに難しい事ではありません。
広く知見を持つ人材と評価されれば、企業内で一定の地位につくことも容易になる事でしょう。
スペシャリストで在り続ける事に不安を覚えたら、
自身の周辺で関連する近しい職種の人たちの仕事をよく観察して、知識を得ていくように動いてみましょう。
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「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
スペシャリストとゼネラリストの結論はずっと昔から決まっていたんですね。
今回のコラムは強引なオチでしたがことわざや故事成語に学ぶことは多いです。
故事成語の辞典を読んでみるとその成り立ちなどから得るものがあるはず。