アナリティクス 日本版 公式ブログ: ユニバーサル アナリティクスが正式リリースされました
analytics-ja.blogspot.jp/2014/04/universal-analytics.html
いずれこうなると言われていたものがついに来ましたね。
今までのタグも将来的には使えなくなると言われていますし、
これを見ると今すぐにでも移行しないと!と思ってしまいますがそんなこともないです。
まずは落ち着いてリスクを確認することから始めましょう。
移行するリスクを確認する必要があるのは主にこの3つです。
・Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチなどに出稿している
・イベントやクロスドメインでonclickの記述をHTMLに書いている
・書き換えるファイル数が大量にある
それぞれを詳しく説明します。
■Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチなどを出稿している
スポンサードサーチなどを出稿する場合はutmパラメータをリンク先URLに設定することで、
キャンペーンや広告グループを設定できますよね。
ここまではいつも通りなんですが、肝心の検索クエリが取得できなくて(not set)になってしまいます。
スポンサードサーチの管理画面で見ることはできても
Google アナリティクスで(not set)になるのは嫌な気分がしますし、
今まで見えていたものが見えなくなるのは困りますよね。
===【※2014/8/20追記】
ユニバーサルアナリティクスでYahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチのキーワードが取得できるようになりました。
詳しくは→「2014/8/19更新 ユニバーサルアナリティクスが使いやすくなった」
===
■イベントやクロスドメインでonclickの記述をHTMLに書いている
ユニバーサルアナリティクスでは記述が変わりますので変更か削除しないといけません。
制作会社さんに無理を言って追記してもらったものを削除・・・とはなかなか言いづらいですし、
漏れなく作業するのも困難な場合もあります。
リニューアルだったり大幅な変更などがあるまでは手が付けられないことも多いはず。
■書き換えるファイル数が大量にある
大規模サイトの場合、ちゃんと管理されていればよいのですが
更新のタイミングによってタグの位置や記述が違っていることが多いです。
全てをチェックして書き換え・・・なんてことになると思うと大変ですし、
テンプレートで変更できると思っているとフォームだったりキャンペーンページなどで漏れが発生しやすくなります。
相当計画的に進めないと数値が大きく変わってしまうこともありそうです。
一番すっきりする解決方法はGoogleタグマネージャーなどのタグマネジメントツールを導入して、
今後のタグ管理をここに集約する方法ですが、タグマネージャーに詳しい人も少ないのでなかなか難しいでしょう。
というわけで、ユニバーサルアナリティクスじゃないとできないことがあるか、
小規模サイトでonclickなども設定していない時を除いては現状維持にして、
リニューアルなどのタイミングでタグマネージャーを前提で考える流れが良いと思います。
数値は同じ状態で計測することで傾向がつかめますので計測手法を変える時は慎重に。
【※事務局からの追記】
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ユニバーサルアナリティクスには主に以下のようなメリットがあります。
・(開発者がいれば)マルチデバイスに対応しやすい
・いままで一部の人が使っていた検索エンジンの追加などの設定が管理画面から容易になった
・(開発者がいれば)自社固有の情報とアナリティクスのデータを結びつけやすくなった
support.google.com/analytics/answer/2790010?hl=ja
読んでみてもらうとお分かりかもしれませんが、
結局、どれも技術的なハードルが高いので、
ほとんどの人は今のところは何もしなくてはいいのではないかと思っています。
ちなみに、森野講師も昔のままを今でも活用していますし、丸山自身も何もしていません。
(両方設定している案件はあります。しかしデータは旧バージョンで見ています)
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ウェブ通の毎週のまとめに加えてネットショップ担当者フォーラムさんでの連載が先週から始まりました。
netshop.impress.co.jp/node/15
同じまとめでも見る人が違っていますのでピックアップする記事も変わります。
こんな時には「知り合いのこの人に読んでもらうならどの記事がいいのかな?」
といったように具体的なユーザーを思い浮かべてピックアップしていきます。
「誰に何を伝えるのか」
何をするにもここからです。