日本国内で日本人に商品を買って欲しいと思ったらどうしますか?
おそらく大きくこの2つのことをやっていると思います。
そのために、TwitterやLINE、FacebookやブログなどSNS活用やECサイト運用を頑張っているウェブ担当者の方も多いことでしょう。
中国人向けもやることはぶっちゃけ同じなんです。
つまり、越境ECか訪日中国人観光客を呼び込むか。大きく2つの方法で中国人に商品を買ってもらうことができるのです。
画像:pixabay
中国以外の諸外国の情報収集ツールと言えば、FacebookやTwitterなど日本でもよく使われているSNSツールやGoogleなど検索エンジンです。
よく言われていることですが、中国ではネット環境が特殊です。
SNSツールでよく使われているのはウェイボー(微博)やWeChat(微信)であり、検索エンジンはbaidu(百度)です。
どんなツールでプロモーションするのが効果的か、どんな使い方をしているのか、を知っておくことは大事です。
また、中国の文化や中国人の行動パターンも知っておくことも大切です。
コンテンツを作るときやプロモーション施策を行うときにどんなユーザー向けなのか?どんな行動パターンなのか?など分析しますよね?
ただ日本語サイトを中国語に翻訳すればいいだけではありません。ターゲットとしている中国人がどんなユーザー層なのか?どんな行動パターンなのか?を知らないと、買って欲しい中国人に響かせることができず商品を買ってもらえません。
中国の文化をよく知ったパートナー探しも大切になりますね。
2016年は越境EC元年と言われています。2015年には「爆買い」が流行語対象に選ばれるほど話題になりました。
そんな中、なぜ中国人向けなのでしょうか?
まず日本へ観光など旅行にやってくる中国人の数は年々増え続けています。
日本政府観光局(JNTO)統計データによると、訪日外国人観光客の中でも2015年前年比伸び率が大きかった国は中国からの観光客で、年間約500万人が日本を訪れています。
また、国土の広い中国ではECが生活に欠かせないインフラになっており主力の流通チャネルになっています。
経済成長が鈍化したと言われる中国ですがECは成長を続けており、2019年に225兆円を超えると言われています。
日本国内での消費が減っている今これらのことを背景に、中国語圏への進出や中国人に商品を提供したいとどの企業も考えるのは自然の流れです。
独立行政法人中小企業基盤整備機構が、越境ECにチャレンジする事業者を支援するため、「中小企業越境ECマーケティング支援事業」の実施を始めています。
中小企業越境ECマーケティング支援
crossborder.smrj.go.jp/index.html
越境ECとは、海外にインターネットを通じて販売するECのことです。
中国人向けの越境ECをやる方法は2つあります。
モールに出店したりECサイトを作れば売れる、というものでないことは国内でECサイトをやっている方にはすぐに分かることだと思います。
売れるためのプロモーションが必要になります。
他にも、税関や配送など海外取引で必須となること、突然変わる税制やルール、また中国語でのクレーム対応やコミュニケーションなど考えておかなければならないことが多くあります。
越境ECを始める前には、しっかり情報収集をして、自分たちでできるのか?信頼できるパートナーが見つけられるのか?を必ず検討しておきましょう。
越境ECに取り組むには、ヒト・モノ・カネに限りがある中小企業には少しハードルが高そうです。
では訪日中国人観光客に商品を買ってもらうためにはどうすればよいのでしょう?
この場合には、商品やお店、サービスをまず知ってもらうことが重要です。
旅マエ、つまり日本に旅行に来る前に、旅の計画に組み込んでもらうことが必要ですね。
そのためには中国の文化や中国人の行動パターンを知って、ウェイボー(微博)やWeChat(微信)などでコミュニケーションをとりプロモーションすることになります。
そして旅アト、つまり中国に帰ったあとにクチコミで拡げてもらうためには、旅ナカ、つまり旅行中楽しんで満足してもらうことが大切です。
訪日中国人観光客に商品を買ってもらって気に入ってもらえれば、彼らが中国での宣伝部隊となってクチコミで評価してくれたりリピーターとなってくれることでしょう。そんな顧客が増えてくれば越境ECに本格的に取り組んだときにさらに売れることでしょう。
越境ECに本格参入する前に、まずは訪日中国人観光客を呼び込むことを考えて中国人向けプロモーション施策をやってみるほうが取り掛かりやすいかもしれません。
もっと詳しく「訪日中国人観光客を呼び込むインバウンドマーケティング」についてお知りになりたい方向けに入門講座を行っています。