【プレミアム】縦長ペラ一枚のページはもう古い!?『ランディングページ』を改めて考える FavoriteLoadingあとで読む

: 中塚 玲央
あなたの商品が売れないのは、ランディングページのデザインが時代遅れだからじゃない?原因は“〇〇目線”にこだわった売り方ができていないからなんです。

物販を行っている企業などでよく使われる『縦長ペラ一枚のランディングページ』。
一時期、販売といえばこの形のページが主流になっていましたが、つい最近では「縦長ランディングページでは売れない…どうすればいいのか…」といった声や相談もちらほらお聞きします。

本コラムでは、『縦長ペラ一枚のランディングページ』はもはや古くて通用しないものなのか?この点について考察していきます。

そもそも『ランディングページ』とは?

『ランディングページ=セールス用のページ』といったイメージが先行されていますが、ランディングページの元々の意味としては「ユーザーが広告などをクリックして最初にアクセスしたページ」、つまり最初の着地点となるページのことを指しますので、厳密にいえばどのページもランディングページとなり得ます。

その導線をサイト側が意図して設計し誘導することで販売などの成果向上を狙っていたため、『ランディングページ=セールス用のページ』という認識が広がったのだと思われます。

つまりランディングページ単体で考えるのではなく、誘導設計なども含めた『ランディングページ戦略』として改めて考える必要があるのではないでしょうか。

またランディングページが1ページで完結するか、ページ遷移があるかはその状況によって異なるもので、1ページで収めた方がわかりやすくて結果的に縦長になったというのが今までの傾向であっただけかと思います。

もう少し付け加えると、スマートフォンで閲覧するページはデバイスの性質上、基本的には縦長ページになります。そのため「縦長ページがいい悪いという議論自体が的を射ていない」と言えるでしょう。

ではなぜ、「成果が下がってきた」と感じるのか?

先に述べたように誘導設計なども含めた『ランディングページ戦略』が根本にあるにも関わらず、「ランディングページ単体で売ってしまおう」としている傾向が強くなったためかと考えられます。

当初は、リスティング広告を出稿しランディングページへ誘導することで比較的容易に成果を出すことができました。

しかし競合の増加やリスティング広告出稿の難易度が上がってくることにより、ページ自体の効果を上げようとして、「もっとインパクトを!もっとメリットを!もっとお得なオファーを!」とランディングページへの注力が激化し前のめりにセールスの“圧”が強いページが増加してきました。

ユーザーはそのセールスの“圧”に辟易とし、それらのページからの購買意欲が減退したという側面も感じられます。

その傾向を表す流れとして、SNSなどの発達も起因していると考えられます。
SNSは『関係構築ツール』とも言えます。ビジネスも結局は人と人の関係の上に成り立っているものなので、関係が構築されていないうちに押し売りされては、逃げてしまうこともあるでしょう。

SNSによる関係構築が進む中で、いきなり圧をかけてセールスしてくるページはやはり敬遠されてもおかしくないと言えます。『自分に話ばかりする人が嫌われる』現象と似ているかもしれません。

また別の側面として、美容や健康食品などの分野での薬事法などに伴う表現の規制も一つの要因でしょう。

『縦長ペラ一枚のランディングページ』では売れない
ではなく、『売り方』が問題

しかし人が全くモノを買わなくなったかというとそうではなく、amazonなどのECサイトはますます売上を伸ばしています。

つまりは、どういった状況でお金を支払うのか、どのような価値基準でお金を支払うのかといったユーザー心理・行動を改めて見直す必要があるのです。
これはまさに『ランディングページ戦略』さらにはマーケティングの基本ではないでしょうか。

トレンドの移り変わりの激しいWeb上では、その見直しに「世間がどのような空気になってきているかという視点がかなり重要なポイントになります。

近年、SNSやオウンドメディアなどが増えてきたことにより「共感」が一つのキーワードになってきています。つまり商品や販売者、はたまた口コミに「いかに共感できるか」「共感ポイントを明示できるか?」が大事な要素となってきているのです。

また現代では共感を求める一因として「疲れ」というものがあると思われます。
それはカラダの疲れだけではなく、ココロの疲れでもあり、それを解消・軽減・忘れさせてくれるものがトレンドとなりそうな気運も感じられます。
それは疲労回復ジムが注目されたり、エンタメでもライトな感動や楽しさ、清々しさがフューチャーされていたりすることからも読み取れます。

そこから「誠実さ」「実直さ」「素直さ」といったことがユーザーとの接点、ビジネスの場でも大きな役割となると推測されます。

ページの形にこだわるよりも、
ユーザーとどのようなスタンスで接するかが大事

今までは成果が出てしまっていたために、『縦長ペラ一枚のランディングページ』が成果を出していると思ってしまっていなかったでしょうか?

そのため“ランディングページの制作”ばかりに目がいき、現在では場違いなページを作ってしまってはいないでしょうか?

成果に行き詰まってご相談を受けるページに多いのが、

  • 安易なインパクト重視系
  • こんな感じ、どやさー!という自己満足系
  • お洒落な自分に浸るクール系

つまりユーザーを見ていない状態に陥っているのです。
そしてこうした状況に陥っている方に共通してあるのが、「自分たちはこのようなランディングページからは買わない」という意見です。

もしランディングページの成果にお悩みであれば、一度ユーザー目線で見直し、どのような状態になっているのかをチェックしてみてください。

あくまで成果を上げていたのは『ランディングページ戦略』であり、改めてその全体像を見直すことが成果向上への第一歩と言えるのです。

中塚 玲央
この記事を書いた人: 中塚 玲央

中小企業向けの伝わるデザインを得意とするデザイナー。クライアントからのリピート率は90%以上と信頼も厚い。
クライアントの関係があるため公には言えないが、某一部上場企業の会長が参加したセミナーページ作成など多数の有名サイトを手掛ける。