前編では、オウンドメディア運用における課題とそれら課題を解決してオウンドメディアを成功させる運用ステップについて説明しました。
後編も、SEOプラットフォーム「MIERUCA(ミエルカ)」を提供する株式会社Faber Companyのマーケティング責任者である月岡克博氏に、オウンドメディアを運営する多くのウェブ担当者が抱えているコンテンツ制作の課題とその解決策についてお伺いし、ウェブ通編集部でその内容をまとめています。
月岡克博氏SFA、CRMベンダーを経て、2014年にFaber Company参画。
SEOやコンテンツマーケティングの営業・コンサルに従事した後に、マーケティングを担うIMC部門を新設。SEOプラットフォーム「MIERUCA」を中心に自社マーケティング全般(リード管理、ブログ執筆、セミナー登壇など)を担当。
2.体制を作る
オウンドメディアの成功のためには日々の運用が継続してできる体制づくりが必要です。
体制づくりをしっかりしないまま運用を続けていくと、予算がとれないため人がアサインできなかったり、誰かひとりに負荷がかかってしまったり、といった課題が出てきます。
内部に人がいない場合には、費用はかかりますが外注することを考えるのもひとつの方法です。
コンテンツ制作を外注するときに気をつけるポイント
- コンセプトやゴールを共有する
- 外注するライターや編集者と、メディアの方向性、ターゲット読者、ビジネスゴールなどの前提条件をきちんと共有し理解してもらう。
- 明確に整理した構成案で依頼する
- ライティングを依頼するときには、1コンテンツ毎に、ペルソナやターゲットキーワード、論理構成などを明確に整理した構成案を作成して依頼する。
キーワードだけ指定して「○○みたいな感じで」という曖昧な依頼をしない。
- 自分たちで手に入れた情報を大事にする
- 取材や実体験ではないいわゆる「こたつ記事」ではなく、1次情報や現地情報など自分たちが得た情報を大事にする。
良いライター選びのポイント
- きちんと報酬を出してテストライティングを依頼する
- 編集が入っている可能性があるため、過去のライティング記事だけで判断しない
- 人となりや信頼できるかを見極めるため、できる限り対面で面接する
コンテンツを”作品”ととらえて修正を受け付けなかったり、依頼した構成で仕上がっていないにもかかわらず書き直しを受けつけなかったり、ライターさんとコミュニケーションをとることに時間がかかることがあります。
コミュニケーションコストを減らし、外注体制でオウンドメディア運営をするために、ライターさんを外注先ではなく、共に成長するパートナーとして信頼関係を築くことがまず大切です。
また漠然とした依頼ではなく、できる限り目的や情報を共有し、明確に整理した構成案で依頼を行なうことで、構成案をつくる作業に時間がかかったとしても、結果的にはコミュニケーションコストを減らすことができます。
参考:構成案サンプルPDF
3.効率化する
コンテンツ制作フローを理解し、どこに課題があるのかを明確にすることで、効率化できるポイントが見えてきます。
前述した外注体制づくりもそのひとつですが、ツールを使う選択肢もあります。
ツールを使って効率化
前編で説明しましたコンテンツ制作フローでは、「ペルソナ設定」「キーワード調査」「メインキーワード決定」「コンテンツ構成立案」といった重要な基本設計部分に、通常では4~5営業日くらいかかってしまいます。
ところがウェブ担当者は日頃の業務が忙しく、どうしてもこの部分に時間がかけられないことが多々あります。
こうして十分な戦略が練られないまま、時間と手間だけがかかっている割には成果につながらないコンテンツが増産される、ということになってしまうのです。
SEOプラットフォーム「MIERUCA(ミエルカ)」を活用すると、重要な基本設計部分である「キーワード調査」「メインキーワード決定」「コンテンツ構成立案」にかかる工数を削減可能です。
SEOプラットフォーム「MIERUCA(ミエルカ)」を活用したコンテンツ制作フロー
step1 |
ペルソナ設定 |
1営業日 |
step2 |
キーワード調査 |
2~3営業日
1営業日 |
step3 |
メインキーワード決定 |
step4 |
コンテンツ構成立案 |
1営業日
2時間 |
step5 |
ライティング/編集/校正 |
2営業日 |
step6 |
コピペチェック/SEOチェック |
1営業日
2時間 |
合計3日以上(40%程度)の削減をできる可能性があります。
またSEOプラットフォーム「MIERUCA(ミエルカ)」には、他サイトからの盗用や類似のチェックができる機能があります。
MIERUCA(ミエルカ)を活用すると、「キーワード調査」「メインキーワード決定」「コンテンツ構成立案」の工数削減だけでなく、「コンテンツ公開前の「コピペチェック」や「SEOチェック」の工数も削減できます。
オウンドメディアの運用における課題を解決するため、まずは制作フローを理解し、外注やツールをうまく活用することがポイントです。
業務を効率化し考える時間を生み出すことで、オウンドメディアの成功につながる可能性も高くなります。
まとめ
- オウンドメディアの成功は簡単ではない
- ほとんどは予算と企画制作力と改善力の問題
- だからこそ成功させることができればチャンス
今回、オウンドメディアでもっと集客するためのコンテンツ制作の運用フローと業務効率化についてお伝えしました。
運用フローの理解と外注やツールも含めて効率化することができれば、コンテンツ企画やクオリティアップのために時間を使うことができ、メディア全体の底上げにつながるでしょう。
もしリソースやスキルの問題で、メディア運用がうまくいかず、成果もついてこないようであれば、専門家に相談するのも手です。
ミエルカではユーザー会を通じて、ユーザー同士の交流も図れるそうです。こうした機会も活用したいですね。
1年後のPV予測やリスティング広告の集客コストからオウンドメディアの価値・費用対効果を推測すれば、外注やツール導入などの予算もつけられて業務効率化ができるかもしれません。
この記事が、正しくコンテンツの投入効果を最大化し、オウンドメディア成功につなげていくための参考になれば幸いです。
参考サイト
- ライター選びで失敗しないための7つのチェックポイント
- mieru-ca.com/blog/how-to-select-a-writer/
- 【日宣さま】出版社時代から培った「ライター採用とマネージメントのコツ」に迫る!
- mieru-ca.com/blog/nissenad_sequel/
- 検索意図とは?ユーザーニーズに応えるコンテンツを制作するために
- mieru-ca.com/blog/user-needs/
「MIERUCA(ミエルカ)」について詳しくは公式サイトをご覧ください。
mieru-ca.com/