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クロネコヤマトは値上げによる年間8000万個の荷物削減目標を3600万個に下方修正したそうです。
しかしここが重要ですが、値上げ後も(残念ながら?)荷物は増えています。
EC需要が伸び続けているのが主な要因だそうで、まだ交渉がうまくいっていない法人もあるそうですから、3600万個削減できる見込みはひょっとするとAmazonに託されているのかも知れません。
なお、中の人の声だと、クロネコヤマトの業務は外部委託の人への作業分配により実は改善されているそうです。ですからマクロ視点でみると「内部環境が改善し、利益が増えた」理想的な状態になっていると思われます。
自社が唯一無二のサービスを提供していると自信があり、かつ世論の後押し(多くの人が納得する事情)があれば値上げは思ったより受け入れられるのかも知れません。
こういった価格に対する市場の受け入れ許容範囲を価格弾力性といったりしますが、思ったより高くてもうまくいくというのがパターンです。
今回のクロネコヤマトの値上げの決断は、結果的に、外部委託の人も含めて雇用を生み出しています。
逆に過度な値下げ文化を進めると将来的には社会全体が貧しくなってしまうので、今回のクロネコヤマトの事例から学べることは多いかも知れません。