3メガバンクの上を行く「最強の地方銀行」 | 企業戦略 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
大垣共立銀行は愛知・岐阜あたりに住んでいる人はこのCMでご存知ですよね。
これ以外でもOKB3とかOKB45も知られていたり、私の自宅の近くにはドライブスルーATMもあります。
こうした個性的なことで有名なだけはなくて、ちゃんとした(?)サービスもあります。
ATMでさらに驚くのが、おカネを預けると画面がピンボールのような表示に変わるシステム。ボールが枠に入ると、少額ながら現金が当たる。さらには、おカネを引き出す時にはスロットゲームが登場し、当たると時間外手数料がタダになる。こうしたシステムの導入も全国の先陣を切った。おカネを出し入れするだけの些細な日常の一コマにワクワクを与えているのが、満足度の高さにつながっている。
すごいぞOKB。
というか大垣共立銀行は「だいきょう」って呼ぶ人が昔は多かったのに、今では「OKB」と呼ぶ人が増えてきているように思います。これも何気にすごい。
「銀行とは、金融業ではなくサービスだと思うのです」
と語る頭取の意思が見事に反映されている事例です。
日経金融機関ランキング調査で4位なんてほとんど知りませんし、こうしてメディアに取り上げられて記事になっていることもほとんど知らないでしょう。
私も知りませんでしたし。
しかし、そうではない地域では一気に知名度が上がったので、OKBってどんな銀行なんだろう?とか、一度サービスを体感して見たいって思う人もいるでしょうし、ちょっと研究してみようと思う人もいるはずです。
このように地元にあって身近にあるものって特別なものとは気づきませんよね。
それどころか「なんか変わったことやっとる」ぐらいにしか思ってないのかも知れません。
同じような事例を2つほど。
リピーター率88.6%! とある旅館女将のすご過ぎる「顧客囲い込み」戦略
「カフェ経営はゆるふわじゃない」なぜ田舎にはうどん&コーヒーの店が多いのか?田舎で起業「個人でカフェをするポイント6」 : ヒビノケイコの日々。人生は自分でデザインする。
旅館女将の事例は既に地元では当たり前になっていて、何を今さらといった感覚かも知れませんし、田舎のうどん&コーヒーのお店も単なる昔からあるお店としか見えていないかも知れません。
特にうどん&コーヒーのお店はどこにでもあるので、皆さんにもイメージしやすいと思います。
知ってるよ、なんて言ってる場合じゃないですし、事例を探しに東京に勉強に行っている場合でもありません。
すぐ近くあって昔から続いているお店や活気があるお店には何かしらの理由があるわけなので、そこを見ないといけません。
と書くとすぐに調査に行く人がいますが、そうじゃなくて普通にお店に行ってその雰囲気や食べ物を楽しむのがいいですよね。そして、時間帯や曜日を変えたりしながら何度も行ってみるとようやく感じるものがあるはずです。
事例事例と探しても出てきませんし、先週も書いたように売れている(流行っている)理由を探してもなかなか出てきません。
何も考えずに素直な心で客としてお店に行ってみてくださいね。
「売れる」よりも「続く」ことを意識しているお店と、「来させる」よりも「来てもらう」ことを意識しているお店に行ってみると良いですよ。