Web担当者はWebサイトいじるな!(←ありがち) FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之

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社内を納得させたのは「実績とデータ」ウェブ解析ツールで自社サイトを効率化した三井住友カード|IT導入で会社に革命を起こせ|ダイヤモンド・オンライン
diamond.jp/articles/-/56883

ありがちなタイトルですがやっぱりこうじゃないかと感じるんですよね。
Web担当者が社内で認められない原因の多くはここにあると思いますので。

経営者としては広報をやってほしい

これは一つ目の記事からです。

Webサイトを作ると日本全国で見てもらえる!と思う経営者はいまだに多いはずので、やっぱりまずは広めないといけないわけです。
Webサイトじゃなくて自社をですけどね。

そのためには情報を発信しないといけないわけですがここに定番のジレンマがあります。

経営者:何を発信すればいい?
Web担:何を発信すればいいか教えてください。

経営者はWebサイトを特別なものと捉えているから特別な発信をしないといけないと思ってこう聞くんですが、担当者は特別なものと考えていないですし発信したいものがあるわけではないのでこうなるんですよね。

ここの回答はコレ。

料理レシピサイトは、エンジニアの男性が憧れるサービスではなさそうだし、単純に技術だけでいったら超テックな企業と正面から競合してしまう。
でもクックパッドには、「技術を生活の役に立つ形に変えて提供するということで世界一になる」という明確なビジョンがあった。
サイトが落ちると、「今日の晩こ?飯か?決まらなくて困る!」ってご意見が届くサイト、他にないじゃないですか(笑)。
「役に立ちたい」というのはエンジニアの根源的な欲求の一つという話は当時CTOだった橋本からもよく聞いていたので、これは発信していこうと。

両者が話し合って決める、です。

日頃から経営者が発信したいこと(理念や方針)を理解し話し合って、それに沿った出来事が社内にあれば発信する。
社内でそういった活動をしていないとネタが出てこないのでここは経営者の腕の見せ所ですし、それをネタと察知することができるかがWeb担の腕の見せ所です。

広報は会社全体を知ってもらうことが仕事なので一人で考えたら上手くいかない前提で行動しましょう。

経営者としては金額の根拠が知りたい

これは二つ目の記事からです。

読んでいただければそのまんまで、「他の経営者から儲かると聞いた」で始まることって多いんですよね。

経営者のウェブに関する情報源は横のつながりがメインであとはナントカ会主催のセミナーがほとんどだと思います。
そうすると口コミの力がとても強くなって、知っているけどよくワカランのでとりあえずWeb担に振ってみようとなりますが、何故か金額に関してはその内容ではなくて絶対値で見てしまうのでトラブルになるわけです。

ここの回答はコレ。

東尾・・・本当にホームページ作って利益でてるのか?

と書いてある6ページ目です。

Web担は「儲かると聞いた」サイトを調べてみて経営者は本当にそうなのかを確認する、です。
ちょっと手間ですがやれないことはないですよね。

明日雨が降るらしいと聞いたら天気予報を見るように、自分の目と耳で確認しましょう。

経営者としてはミラクルを起こしてほしい

これは三つ目の記事からです。

ビッグデータブームのおかげで数字を見れば奇跡が起きると思われていることが多いですよね。
奇跡とは言わないまでも伸ばすためのヒントが見つかるイメージです。

「奇跡は起きます!起こしてみせます!」なんて言えないですし、
やったことがある人ならわかると思いますがちょっとずつしか変わりません。
その積み重ねでじわじわ良くなってくるんですが、これが何ともまどろこっしいわけです。

ここの回答はコレ

多くのITシステム同様、これらのシステムも、導入すればあとは簡単、というものではない。
導入をしてデータを集め、それを自社サイトの作り替えに持って行くには、最低でも半年かかるという。
半年もの間、ただ待つのではなく、「できるところから変えて行く」という方針のもと、
営業部隊のスタッフたちを集めてバナー広告に関する説明会を開き、統一したコンセプトでのサイト設計を練っていった。

やることと効果として測るものを明確にして一緒に進めていく、です。

アクセス解析はやったことを測るよりもこれからやることを測った方が上手くいきます。
狙いがはっきりしますからね。
やったことの解析は目的が曖昧なことが多いのでもやっとしがちです。

ですのでWeb担は日頃から他の部署に首を突っ込むようにしましょう。
広報活動といえばスムーズでしょう。

まとめ

今回言いたかったのは「結果的にWebサイトをいじる」ことになるけどいじることは目的ではないということです。

Webマーケティングの勉強をすればするほどそこが気になりますが、
それはいざという時に使えればいいだけのことです。

経営者が求めることを理解してスキルを使っていきましょうね。

あとがき

ネタが古いのは認識している。

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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