何か作業を依頼した時に手とり足とり指示をする人っていますよね。
相手のレベルにもよりますが新人ではない限りこれでは上手くいきません。
こんなことわざがあります。
A watched pot never boils.
(見つめる鍋は煮えない)
鍋を火にかけて、煮えたかな、煮えたかなと気にして、その度に鍋の蓋(ふた)を開けて覗いていたら、鍋はなかなか煮えません。
早く鍋を煮たいのなら、あまり気にしないでしばらく放っておけという意味です。
画像:Pixabay
豚の角煮だったり、手作りゼリーなどを作ったことがある人であれば良くお分かりかと思いますが、煮るとか固める料理って待つのが一番ですよね。
ちょろちょろ覗いて温度が下がる(上がる)のが最悪。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざもある通り、気になりだすと一挙手一投足まで気になりだしてしまって、最後には「あいつはダメだ」となってしまうし、反対に「あいつの言うことは聞きたくない」ってことになります。
任せたのなら相手ができる範囲のことは相手の判断にまかせて、気にせずじっと待ってましょうね。
これで終わらないのが今回のコラム。
細かい指示も時には必要な場合があります。
惜しくもPK戦の末敗れてしまったアトレティコ・マドリーの守備についての記事からです。記事自体は試合の前に書かれています。
UCL決勝までに知っておきたい「A・マドリーの守備」(小澤一郎) – 個人 – Yahoo!ニュース
「ボールを奪う」というアクションを可能にするには、その前の準備段階として一定のエリアへの「誘導」を知的に行わなければいけません。守備(組織的プレッシング)がオーガナイズされていないチームは、FWが個人の勝手な判断で相手CBへとアプローチをかけたり、逆にFWがきちんと誘導をしていながら後ろの選手が連動しておらず、簡単にはがされてしまうといったことが起きます。
トップレベルの戦いとなると細かい取り決めが必要になってくるわけです。特に守備は攻撃ほど個人の才能を活かす場面がありませんので、組織的な動きが求められますし細かな指示が与えられます。
もう一つはこちら。
グアルディオラが21歳DFに公開説教。戦術の不理解は「最大の罪」なのか。 – 海外サッカー – Number Web – ナンバー
わずか1mの立ち位置の違いが勝負を決する。きっとペップは、このミスをいち早く伝えるべきだと考えたのだろう。まずは伝令役となったベナティアに詰め寄って何か言葉を発し、続いてキミッヒに食いかかった。どこに立つべきだったかを示すかのようなジェスチャーとともに、感情を爆発させた。
本当に細かいところで勝敗が決まってしまうのなら細かいところまで指示するのは当然ですし、選手もそれを守らないとこうなってしまうわけです。
「急いては事を仕損じる」のか「神は細部に宿る」のか。
Webサイトにおいてそれを判断するのはWeb担当者さんの役割です。Webサイトについて一番詳しい人(のはず)ですから。
細かいスキルを勉強するのもいいですが、判断をする習慣を身につけてみてくださいね。
スキルの使い方が分かりますよ。
なんでサッカーの記事ばかり引用するのか?
世の中にサッカーの記事が多いからです。