お金を理解してみる(その1 お金とは何か?) FavoriteLoadingあとで読む

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ウェブ担当者通信はウェブディレクターの仕事力アップを目指して活動していますが、その仕事力の中にはマーケティング力が含まれます。

ところで、そもそもなぜマーケティング力が求められるかというと、より直接的に企業の売上アップに貢献できる力だからですね。企業にとってお金は血液のようなものであり、適切な売上(より厳密にいえば利益)がなくては潰れてしまいます。つまり企業にとって売上アップにつながるマーケティング人材は生命線です。

お金とは何か?

しかしなぜ企業にとってお金が必要なのか?という当たり前の問いに対して、まともに答えられる人はどれくらいいるでしょうか。

「例えば・・・お金がなければ従業員の給料も払えないし、銀行への借入金も返せないから」といったものが答えのように見えますが、それが本当の理由かは疑問です。

ふと冷静に考えてみると、お金というのは(紙幣であれば)ただの紙切れであり、原価でいえばおそらく数十円。なぜこの紙切れに1万円の価値があるのかよくわからないですし、そもそもこの紙切れがないと生きていけないのかもよくわかりません。例えば紙切れよりは、食料の方が人間の生存にとっては価値があります。

「いやいや、文明社会ではブツブツ交換よりも貨幣を介したやりとりの方が合理的だから。。」というのももっともらしい理由に感じますが、その紙の価値を担保しているものは何か?また日本銀行券と貨幣の厳密な違いとなると、途端に輪郭がぼんやりしてきます。

お金を理解する旅

そこで、これからしばらく僕(丸山)のスクラップスティックでは、あまりに日常に溶け込んでいる「お金」というものの正体について根本から考えてみたいと思っています。みんながこぞって求めるこの不思議な紙切れについて考えてみると、なぜ景気が良くなったり悪くなったりするのか、またどうすれば売上があがるのか?給料が上がるのか?などについて、もう少し理解が深まると考えるからです。

次回は、日本人にとってメジャーなお金である日本銀行券(いわゆる一万円や千円などのお札)の発行の仕組みに迫りたいと思います。そもそも、学校では習っているものの、日本銀行券がどのような仕組みで発行されているかを知っている人は案外少ないのではないでしょうか。調べてみると、そこには驚くような仕組みも存在していました。

予言的なもの

これから数回ひょっとしたら数十回にわたって、お金やそれに纏わる社会活動について調べていきます。このスクラップスティックというコーナーは現在進行形を扱うので、どのように結論づけるかは僕でもまだわからないのですが、おそらく多くの人が知りたい「なぜ?」には到達できないと予想しています。

お金の問題は、おそらく「なぜ人は生きているのか?」といった禅問答のような問題にあたります。そうするとその答えは各々が考えるしかなく、僕が論じれるような次元の話ではありません。

ただしお金の仕組みを知ることにより、もう少し上手に扱う方法は考えつくかも知れません。お金は人間の発明品ですから、別のものを考案したり、よりよいアイデアは思いつくかも知れないのです。本連載が目指したいのはそこです。

ウェブ担当者通信のメンバーさんは良い人が多く、誰かを騙してまでお金を儲けたくないという考えをしばしば聞きます。そういった考えを持ちながら日本の人口が減少する中で売上アップを求められています、その難問に対しては、流行で語られるビジネス論を学ぶよりも、そもそもの「お金」の正体について深く考察した方が実りが多いと感じています。

しばらく僕と一緒に「お金」を理解する旅に出てみましょう。

※続き
お金を理解してみる(その2 貨幣発行の仕組み)

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この記事を書いた人: 事務局

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