シーズンオフという考え方 │生涯一トレーナー「西本直」が話しておきたいこと
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サンフレッチェ広島などでトレーナーをやっていた西本さんのブログからです。
このブログは文章は長いんですが大好きで、更新されると必ず読んでいます。体を動かすことが好きだということと、その仕組みに興味があるということと、西本さんの考え方が好きだからです。
「休むときは休まなきゃ、羽目をはずすときがあるのは当たり前」、そんな声が聞こえてきそうですが、私の知る元プロ野球選手は、引退まで夜の誘いは極力断り、どうしても参加しなければならないときは一次会で必ず帰ると決めていたそうです。
指導者となった今も、現役時代と全く変わらない体型を維持していて、こういう人間に指導を受ける選手は、言葉どおり身が引き締まる思いだと思います。
自己管理ができない人間が、他者を管理できるはずはありませんから。
いきなりグサッと来ますよね。
部下がいないからといって安心してはいけません。
一人っきりで仕事をする芸術家でない限りは他の人たちを仕事をするわけですから、自己管理ができていなければその人たちと上手くいくはずがありません。
自分が楽をして他の人たちが動いてくれるわけがないので、日頃から自己管理ができていないといけないですし、それは年齢を重ねるにつれて重要になってきます。理由は簡単で「若いという価値」がなくなるからです。
「年を取る価値」は経験や知識になるのですが、それはほっといても身につくものではなくて自己管理の賜物なんですよね。
ものすごく当たり前で、誰にでも訪れるのにそこに備えている人は少ないように思います。今が続くとそのまま未来になると思っている人が多い。
こんなことも書かれています。
少し活躍すると誘いが多くなりますが、活躍しなければすぐに離れていくのもそういう人たちです、本気で自分の体をいたわり、また心配してくれる後援者なら付き合いにも節度があると思います。
そうやって消えて行く選手のなんと多いことか、もっと自分を大切にしなければならないと思います。
「活躍」を「若いという価値」に置き換えればお分かりだと思います。なくなると分かっている価値なら、それを維持する努力をするか他の価値を身につけるしかありません。
先日もある若手の女子プロゴルファーと話をした時に出てきた内容は、ツアーで活躍するプロが見てもらっているトレーナーのところに行ったとか、今はやりのトレーニングを指導するトレーナーのところへ行ったとか、目的が何なのかではなく、誰かがやっているからというところからしか話が始まらないのです。
同じ女子プロだから、結果を出している人がやっているからでは、自分のためになるはずがありません。
耳が痛いですよね・・・。
成功事例ばかり探してそれを真似していてもそれは自分のものではありません。
西本さんはこう書かれています。
自分にとって必要なのは何なのか、それを獲得するとか伸ばすためには何が必要なのか、そのためにはどんなトレーニングが必要で、それを指導してもらうためにはどこの誰に指導を受ければいいのか、真剣に考えアンテナを張り巡らせておけば、またネットなどを通じて情報収集しておけば、自分にとって有益な指導者は必ず見つけられると思います。
自分に足りないものは失敗すればわかります。上手くいってもそれが再現しなければ足りないものがあるはずです。
過去に私はこんな記事を書きました。
成功は固有、失敗は共通である理由 | ウェブ担当者通信
webtan-tsushin.com/news/failure_teaches_success
自分のことなんだから、自分でどうにかするしかないですし、できるはず。
今週はこんな記事もありました。
キーパーソンに聞く – 【あゝ人手不足】もう全飲食店、「タッチパネル注文」でいいよね?:ITpro
itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/14/460201/112000004/
「店舗試着予約機能」などオムニチャネル施策 青山商事、「NEXT BLUE」公式オンラインショップ開始|ECzine(イーシージン)
eczine.jp/news/detail/1518
行列店での”順番待ち”を解消 リクルートが新サービス「Airウェイト」を発表 | ログミー
www.huffingtonpost.jp/logmi/air_b_6234860.html
いや~、便利な世の中になりましたね。人手不足も解消して良いことです。
と思った人は危険です。ここに関わっていた人たちの仕事がなくなるってことですから。そして、それはどんどん拡大していきます。
オムニチャネルって手間の中抜きということなので、今までは個別だったものがくっついて無駄なものがなくなっていきます。無駄になる仕事が何かが分かってないとある日突然仕事がなくなることになるかもしれません。
こうしたことは身近なところでどんどん出てきていますので、それこそ「アンテナ」を張り巡らしておかないといけないですよね。
こんな記事もありましたね。
グーグルCEO「20年後、あなたが望もうが、望むまいが現在の仕事のほとんどが機械によって代行される。」|リーディング&カンパニー株式会社
lrandcom.com/automation
今日今やっていることが、そのままシーズンにつながっていきます。
来年の今頃、もうトレーニングが必要ではなくなる立場にならないために、今しかできないことをしっかり頑張って欲しいと思います。
頑張りたいのにその場がない、ってことにはなりたくないですよね。
今、目の前にあることに一生懸命になりましょう。
まあいいかと思っても10回に1回ぐらいは頑張ってみて、それを8回に1回にして、5回に1回にして・・・。
できることから少しずつ。
Never leave that till tomorrow which you can do today.
今日できることを明日に延ばすな。
ベンジャミン・フランクリン