セオリーは全ての場合に当てはまるわけじゃないから、たまには忘れることも大切 FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之

8番打者に投手を置く、という奇策。MLBの策士の遊び心あふれる打順論。(1/4) [メジャーリーグPRESS] – Number Web – ナンバー
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セオリーとは何ぞや?

ロサンゼルスでのドジャース戦。当時ア・リーグ東地区のタンパベイ・レイズを率いていたマドン監督は、敵地での試合のために指名打者が使えなかった。打順を考え直した時、ふとした疑問が頭に浮かんだ。

「誰もが疑問を挟まずに、投手に打順9番を打たせるのはなぜだろう?」

 打力に期待できない投手を、打順の最後に打たせるのは当たり前。野球界の常識じゃないか

ちょっとでも野球を知っている人はこう思いますよね。

最も打てない選手は打順が最後に回ってきた方が良いということです。

セ・リーグでも投手はほぼ間違いなく9番ですので、小さいころから野球を見ていれば投手は9番以外を打ったらいけないと思っている人もいるかも知れません。

これ以外でも草野球では人数合わせで入ったような人は「ライパチ(ライトで8番)」というセオリーがありますし、子供の遊びでは太った子がキャッチャーになるのもある種のセオリーかも知れません。

こうしたセオリーは過去の経験やデータを分析して得られたものなので、その通りにやっていればある程度は上手くいく可能性が高いです。

セオリーの前提を考える

上に書いた例では「打順」だけを考えた時には最も打てない選手は最後にした方が良い、というのがセオリーでした。

では、前提が変わったらどうなるのでしょうか?

「新人に必要なのは経験だろう? クリス(・ブライアント三塁手。現在新人最多の12本塁打を記録)のように中軸を打ってるわけじゃないラッセルを起用する時、普通は下位打線を打たせようとする。だが、「6番」や「7番」を打たせるならともかく、新人を「8番」に起用することには一つの大きな落とし穴がある……敬遠だよ」

新人に経験を積ませるためにはどんな打順が良いのか?という前提です。

出てくる答えは8番投手。

その理由はこれ。

「投手に8番を打たせることで、アディソンを『守る』のさ」
(中略)
洋の東西を問わず「8番打者を敬遠して、9番打者の投手と勝負」という場面にはよく遭遇する。新人に経験を積ませたいのに、敬遠の四球で打数が少なくなれば、その目論見は果たされない。ラッセルはデビュー戦で5打数無安打、現在も打率.226と苦戦しているものの、マドン監督の狙い通り前半戦終了時で267打席に立って敬遠の四球は0である。

敬遠をさせずに経験を積ませるためにはピッチャーの後に打席に立てばいいですよね。言われてみればその通り。

今やっている業務ってどんな前提ですか?

どんな業務でも構いませんのでなんでそれをやっているのか?を考えてみてください。

疑問に思うことで改善点が見えてきますし、そもそもやる意味すらないことだってたくさんあります。

逆に無駄のかたまりに見えるものがとっても役立つ業務かも知れません。

例えば、メンバーの皆さんは何故ウェブ通に入っていますか?

自分のスキルアップのためだという人は、周りのスキルアップを考えた時にウェブ通をどう活用するかを考えてみてください。

今までとは全く異なる使い方になると思いますし、問題に対する回答の内容も変わるはずです。

自分が変わるか、周りの環境が必ず変わる

自分が成長すれば当然あらゆる前提が変わってきますよね。

成長してなくても世の中が変わっているので相対的に自分も変わります。

いずれにせよ時間が経てば何らかの変化がありますので、その都度、前提を見直していかないといけません。

一番簡単なのは年齢なので、今の年齢にあった仕事をしているのか?を考えてみましょうね。

あとがき

フォーマットとかテンプレートって便利ですが考える力を奪います。

効率化されればされるほど前提を疑っていきましょうね。

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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