「私は日本人に、その枠から飛び出して、自分のプレーをしてほしいとリクエストした」-ハビエル・アギーレ FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之

アギーレ「妥当なドローに終わった」|コラム|サッカー|スポーツナビ
sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/soccer/japan/2014/columndtl/201409090008-spnavi

WebマーケティングのことはWebマーケティングからは学べない、そう思っています。
実戦的で現場的なことは学べますがそこから先は無理。
Webマーケティング以外からどのように学ぶかがポイントです。

マーケティングの本でもいいでしょうし、料理の本でもいいでしょうし、漫画でもいいでしょう。
とにかく、自分の興味のあるものからどれだけ吸収できるのか、ということです。

現場から上流に遡って行けば行くほど考え方はシンプルで普遍的なものになりますので、様々なジャンルで共通になってきます。
それに気づくことができれば、身の回り・目の前のこと全てが勉強材料になります。

というわけで今回はサッカーから学びましょう。

※サッカーに詳しくない人には分かりづらいかも・・・
「私は日本人に、その枠から飛び出して、自分のプレーをしてほしいとリクエストした」-ハビエル・アギーレ

高いボールは禁止されているのか?

長いボール、短いボール、どちらもサッカーの一部だ。
ロングボールを強調する質問の意図が分からない。高いボールは禁止されているのか?
高いボールもサッカーの一部だ。
もしかしたら、そういったプレーは嫌いなのかもしれないが(笑)。

ロングボールを多用したことに対するアギーレの回答です。もっともですよね。

世の中で禁止されていないのに会社で暗黙のルール的に禁止されていることってないでしょうか?
そこに縛られるが故にアイデアも貧相なものやありきたりのものになりがちです。

上に怒られるからやりたくない気持ちもわかりますが、それは身内の都合であってお客さんの都合には何の関係もありません。
ちっぽけな会社のルールからはみ出して思い切ったアイデアを出せばいいだけのことです。
最終的に会社のルールの中に収めるときは切り捨てて収めるのではなくて濃縮して収めることです。
ギュウギュウ詰めにするということ。

人間がプレーを発明しながら、考えながらやっていくものだ

私は日本人に、その枠から飛び出して、自分のプレーをしてほしいとリクエストした。
自由にプレーしたくない選手はいないと思いたい。
ある形を選手には与えるが、それを発展させるのは選手の自由だ。
これはチェスやコンピューターゲームのように「このようにやらないといけない」というものはない。
ピッチ上で、人間がプレーを発明しながら、考えながらやっていくものだ。

選手がピッチ上で監督のアイデアを発展させることができるのか?という質問の回答です。

質問者は「アイデアを発展させたり自分の判断でプレーするのは苦手とされている」とも言っているんですが、この時点でおかしいかと。
アイデアを発展させることができる能力を持っている人も「日本人が~」って言われたら、自分はそういった能力がないって思ってしまいますよね。

こういった自分の可能性を自らで消し去ってしまうような思考はやめた方がいいです。
「できる」と思った方がいいです。

全米オープンで決勝まで行った錦織選手は「今まで以上に勝つと信じることが重要になってくる」といった発言をしていました。
負けると思った瞬間にプレーが消極的になってミスが怖くなって・・・となってしまうからでしょう。

不安な時こそできると思うこと、そして今までやったことのないことに挑戦することが大切になってきます。

新しい血が注入されたこと。将来があるということだ

新しい代表の選手が良いプレーをして、しかも結果を残した。他の選手は、ある程度の情報がある。
ワールドカップや欧州でのプレーは見ていたし、彼らは期待通りだった。
この期間を通して何が良かったかと言えば、この新しい血が注入されたこと。将来があるということだ。

今回初めて選出した選手が結果を出したことについての回答です。

決まりきったメンバーではどうしても停滞しますよね。
思い切った発想のつもりでもいつもの延長線上の感じがしてしまいます。

新しい血を入れるのは大切なことで、それは自分の環境を変えることでも同じような効果が得られます。

大前研一さん曰く、
「人間が変わる方法は3つしかない。ひとつ目は時間配分を変えること。ふたつ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること」。
これなら自分でもできるはず。

新しい血を入れることは将来があるということ、これは忘れたくないですね。

まとめ

その道の一流の人たちの発言には共通点が多くあります。
そして、その発言に触れるチャンスはそこらじゅうにあります。

ルールや枠にとらわれずアイデアを発展させ、「できる」と思って挑戦する。
自分の意識を変え、新しい血を入れて将来をコントロールする。

言葉にすると簡単で、読んでもすぐに理解できることだけに見逃しがちですが、
その言葉の向こう側にあるものに気づけるようになりたいですね。

あとがき

どこかからはみ出るということは、どこかに近づくということ。

基準を将来に。

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
運営堂 www.uneidou.com/
Facebook 運営堂 www.facebook.com/uneidou.fb
Twitter @uneidou twitter.com/uneidou