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床尾 一法
ウェブ戦略立案&人材育成担当 2016-11-29 15:55:11
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■新規プロジェクトの推進に必要な情報収集法と実行チームの作り方は?

事業や企業は既存のビジネス手法に頼り続けていると、いずれは伸び悩みと停滞をむかえ競合との戦いも厳しくなってきます。集客も同様に、予算配分もメディア戦略もやり尽くしたと思い始めた頃にはCVR、CPA、LTVといった”割り算”「~率」を突き詰めることに取り憑かれ、効率ばかりを追い求めはじめます。
これでは競合との消耗戦に陥り、顧客との対話も効率を通してでしかできない状況になってしまいます。

それを知ってか知らずか、経営層やマネジメント層は新規戦略の必要性を掲げ「このテーマについて取り組め」とみなさんへの司令を投げかけます。場合によっては「なんか考えて」と丸投げな残念なケースもあるでしょう。

ときには経営層のオーダーが乱暴に見えることもありますが、彼らも決して闇雲に命令しているわけではありません。また、本来はふだんから市場と向き合っているみなさんだからこそ見えてくる取り組みの可能性がきっとあるはずなのです。自分がもし経営者だったら?次の戦略は?という課題視点が大切です。

そこで今回は、新規戦略やプロジェクト推進に取り組むにあたってどのような思考や行動が必要か、あなたがチームリーダーになったつもりで考えてみましょう。

まず想定するプロジェクトを挙げ、そのプロジェクト推進のために「どのような情報収集や準備が必要か」「どのような推進体制やチームづくりが必要か」を考えてみてください。

◆想定するプロジェクト例
・新規ビジネス・サービス企画立案
・サイトリニューアル
など

◆どのような情報収集や準備が必要か
(視点の例)
・既存のビジネスや集客の課題洗い出し
・市場の課題と可能性
・手を付けるべき施策の可能性洗い出し
・とりくむべき箇所の決定と到達目標
・想定される推進上の課題
・なにをもって「いつ」「どんな状態」を評価するのか
など

◆どのような推進体制やチームづくりが必要か
(視点の例)
・役割の分担
・既存業務とのバランス
・新しい取り組みへの意味と意義の理解
・新しい取り組みへの評価
・皆で共闘できる体制づくり
など

このようにさまざまな取り組みの要点が存在します。気になったポイントや心がけている点だけでも結構ですので、ぜひとも自分が抱いている現業の課題とシンクロさせて考えてみましょう。
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※講師コメント詳細は冊子に掲載されています。

なるほど
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回答 講師コメント
0 yamataco
◆想定するプロジェクト例
・新規ビジネス・サービス企画立案

◆どのような情報収集や準備が必要か
・市場調査
 ネットではなく展示会やセミナーへの参加や、パートナー企業や同業種・異業種企業との情報交換などリアルな場での情報収集
・既存サービスと顧客課題の洗い出し
・外部と内部の両方の調査から新規ビジネス立案
・立案したものを予算・人・実現性など具体案におとしていくための社内リソース確保と社内ネゴシエーション
・プロジェクト推進するにあたって想定される問題の洗い出し

◆どのような推進体制やチームづくりが必要か
・推進チームメンバーが時間と社内評価を確保できるための仕組みづくり
・スケジュール管理、タスク管理
・チームとしての目的、個人としての目標・目的の明確化
 (床尾 一法)
ご返答が遅くなりまして申し訳ありません。たしかに市場の調査は必ず必要になりますね。なにもリサーチ会社への依頼など大袈裟なものでなくとも、営業同行や接客を数日行うだけでも「目からウロコ」的な情報や顧客理解を得られたりするものです。お書きになられているように、セミナーや商談会があれば積極的に参加したほうが良いですね。 また、慣れていらっしゃる方には当たり前のことかもしれませんが、立案に際して「ヒト・モノ・カネ」、そして中期の成果「目論見」の提示はプロジェクト決裁を得るために必ず必要なものです。 加えて、決裁者とこの4点のイメージが「同じ絵」で共有できているかがプロジェクトの「結果の評価」に深く関係すると考えています。成功(黒字または数値目論見達成)するかしないかは決裁の瞬間の皮算用×プロジェクト推進関係者の努力で決まると思うのですが、結果への評価(良し悪し)に関しては絵合わせがうまくいっていないと「成し遂げたこと」の見解が異なることがあります。 チームづくりにも評価設計が必要で、お書きになっているように目標と目的の明確化は極めて重要です。その際、全体の目論見の中での役割理解も盛り込みたいところですね。 最後に、既存ビジネスの課題棚卸と調査からの新しい取り組みの立案についてですが、既存の「仕組み」(商材設計や商流)の延長線上にあるもの、あるいは拡張するものなのか、既存の仕組みにはない新しい構造や市場なのか、組織に対してわかりやすく明文化すべきだと考えます。 前者は既存の評価思考そのままでも事業を通して理解されやすいプロジェクトですが、後者の場合は理解への障害も多いため、取り組みそのものの評価箇所「なにを成したいか」を最初に定義しておくべきでしょう。 新規プロジェクトによって切り開いた世界や取り組みから生まれたナレッジが、事業にもたらす未来の可能性の提示や人材育成の観点で財産となることもあります。プロジェクト推進にあたって、先述の決裁者とイメージの共有、「絵」合わせをすることで、裁量の自由度や投資度合いも変わってくることでしょう。

0 フジダイ
不動産会社で働いています。
営業スタッフにコンテンツを増やしてもらうべく、プロジェクトを進めています。

◆想定するプロジェクト例
・不動産コラム(現場のスタッフによるブログ記事作成)

◆どのような情報収集や準備が必要か
・お客様の求めている情報は何か、アンケート等で探る。
・どのような記事が有益か、コンバージョン(お問い合わせ)に結びつく記事は何か。

◆どのような推進体制やチームづくりが必要か
営業スタッフによっては、コンテンツを増やす意味がないと思う人もいます。
記事のテーマの提案、文章の作成などはWEB担当者がサポート。
通常業務の負担にならない程度にとはいうものの、
WEBサイトでもお客様と対峙していることには変わらないので、
ふだんの接客業務と同じ意識をもってもらえるよう、提案していく。
記事を読んだお客様に「おもしろかった、参考になった」と言ってもらえると
励みになるので、何かしらのリターンを得られるシステムを考えたい。
なし (床尾 一法)
ご返答が遅くなりまして申し訳ありません。 まずはプロジェクトの目論見を整理してみましょう。拝見している限りでは ◇やりたいこと「スタッフブログによる情報発信」 ◇目論見「CVに結びつく記事コンテンツの開拓」と推察※後述 ◇手法「アンケートによる情報収集」「スタッフによるテーマ立案とライティング」 ◆障害「営業の理解」「通常業務負荷とのバランス」 とお見受けしました。まず初見の段階で、元メディア運営者の立場でみても記事コンテンツの目的が不明瞭です。工数を割くのであろう方の立場ともなれば、なおさら疑問符がつくかもしれません。 記事の必要性を訴え、運用設計を考えることはとても大事です。しかし、やる意義と意味が定義されていなければ目的すら定かでなくなります。結果、無理にお願いしても続かない施策になります。 おっしゃる準備に加え、自社サイトを信用してくれる要素、その情報がないからどのような機会損失が置きているのか?また、今回のプロジェクトで顧客とどのような関係や状態を得られるのか?負荷を掛けてでもやる意味と意義があるのか?これらの明文化が必要になります。 個人的な感想なのですが、おやりになりたい記事コンテンツの推進と、プロジェクトの目論見であろうと推察する「コンバージョンに結びつく記事は何か」は決して直結するとは思えません。得るものは再訪問?信用?信頼?最期の決め手?まずは記事コンテンツが何を目的としているのか、どのような段階を踏むべきなのかを定義しましょう。コンバージョンのもっと手前にある目論見があるはずです。でないと、せっかくのプロジェクトも、スタッフの方々にとっては「儲からない」タスクとして認識されます。 私も社内ブログを数千人レベルに推奨し運用してもらったことがありますが、営業に「接客業務と同じ意識をもってもらえる」には、「おもしろかった、参考になった」と言ってもらえることが成果獲得に近づくという肌に感じる実感値が必要です。プロジェクトが物語る手応えや肌感を持ってもらうため、Web解析やアンケート調査を駆使して組織的に理解してもらえるような材料収集と大義名分を用意しましょう。