※回答一覧

 出題者   カテゴリ   作成日

鍋坂 樹伸
フォトディレクション&撮影テクニック担当 2015-09-24 18:37:07
 問題   ヒント   回答数 
■文章を読ませる写真の撮り方のコツ

Webサイトにおける写真の使い方はさまざまだと思います。

たとえば、文字をのせてバナーにする、商品イメージを伝える、など写真が大きな意味をもつ場合もあれば、読んでもらいたい文章があってそこになんとなく関係しているようなイメージ画像を差し込むときに使う写真など、使い方はさまざまです。

そこで今回は文章を読んでもらいたいときに差し込む写真の撮り方について考えてみてください。
メディアサイトやブログ記事などで使う写真を撮影するとき、あなたはどのような手順で撮影することが多いでしょうか?
下から選んで、そのように行っている理由を教えてください。

1. まず数多く撮影をしてから、ページ制作を行い、撮った写真から選んで修正する
2. ページレイアウトを考え、差し込む写真イメージを先に考えてからその構図で撮影する
3. その他
7

 

メンバーの回答一覧 お疲れ様でした!
※講師コメント詳細は冊子に掲載されています。

なるほど
票数
回答 講師コメント
2 ツチノコ
1が多いです。

不動産の物件ページ制作の場合、ある程度撮影すべきポイントは決まっていますので、2の手順で撮影可能です。

物件の周辺情報については、過去に近隣の物件で撮影した写真のなかからイメージに近い写真がないか探し、なければ撮影に行く、というやり方です。

その他の場合(ブログ記事やSNSの投稿など)は、基本的に1のやり方のように、過去に撮影した写真からイメージに近いものを探して、なければ諦めることが多いです。

ただ、探す作業も一仕事です。
データベース化してあれば探しやすいのですが、そうするとデータ登録の管理の手間が増えてしまうので取り組めていません。
・複数人で共有
・登録の手間を少なく
・大容量の保存場所
など求められる要件はたくさんあり、難しい問題だと思います。
現在は実験的に、Pinterestで管理していますが、登録の手間はやはりかかってしまいます。
一般の人にも公開しているので、思わぬところで不正利用されている可能性もあります・・・
注目 (鍋坂 樹伸)
写真データの流用が可能と判断できる制作物については「1」方法で撮影できます。 後のトリミングを考え少し広めに撮影をしておくのがベターです。 複数人での写真管理については、自分だけがわかっていればよいというものではないので大変かと思います。 しかし、クライアントあっての広告写真ですので、一般の方が閲覧できる状況下に置いておくことはひかえておいたほうがよいですね。 以後制作チームのみなさんで検討してみてください。

1 丸田
私の勤務先では、パンフレットやカタログなどの印刷物も制作しているのですが、
そこでのやり方を見ていると、企画が先にある場合は2、ない場合は1の方法をとっているようです。
今回の出題では、2の方法が向くと考えます。

企画がある場合は、目的や狙いが事前に決まっているので、企画の意図をカメラマンに説明します。
そして、「だからこういう写真が欲しい」、というリクエストを出します。
この段階で、カメラマンから質問や提案がくることあるので、相談した結果、現場合わせになることもあると思います。
なお、気が張る撮影の場合は、ロケハンをおこなうこともあるようです。

そうでもない場合や、現場に行ってみないとわからない体験取材などの場合は、
とりあえずたくさん撮っておいて、あとから選ぶのが現実的かと思います。

以上です。
 (鍋坂 樹伸)
素晴らしい回答をありがとうございます。 企画の意図をカメラマンに伝え意見交換するという点は、特に大切だと思いました。 現場に行ってみないとわからない体験取材の場合、 クライアントからはできる限り情報を収集しておくと撮影当日により安心できると私は考えます。 ロケハンについてもふれていただいていますね。 ロケハンを行う理由は、光の入る窓や背景になる壁の確認。 その他、確保していただける部屋のい広さを把握する意味があります。 打ち合わせをかねて下見ができるとよりよいですね。

0 SUGIMOTO
1. まず数多く撮影をしてから、ページ制作を行い、撮った写真から選んで修正する
2の方が効率的ではありますが、ページレイアウトに合わせた構図よりも、記事に合わせた写真を選ぶことが多いので、1の方法で作っています。
ただ、あらかじめ載せるコピーや、イメージが固まっている場合は、そのデザインに合わせて撮影することもあります。
 (鍋坂 樹伸)
日頃から撮影をされている効率的なよい答えだと思います。 私の書いた本には「2」の方法を中心に書いていますが、ある意味作業時間のかかる方法だと思っています。 複数名で撮影および制作する場合、必要な写真が理解できていれば写真撮影先攻で進めてもデザインへ落とし込みをしても問題ないと思います。 ディレクター(デザイナー)と撮影者が違う人の場合は、仕上がりイメージを共有するとよりミスやロスがないと考えます。

0 yukko
2. ページレイアウトを考え、差し込む写真イメージを先に考えてからその構図で撮影する

イメージを考えずに撮影をした写真ですと、まず写真の選択に時間がかかってしまいます。文字とのイメージも合わずに最終的に妥協してしまう傾向もありますので、ある程度最初にイメージを持って撮影をするようにしています。時間がないと1のようにひとまず撮影をしてしまうこともよくあるのですが、目的が明確に定まっていない状態で写真を取ると出来上がったものの目的がブレてしまうことがあるので、2の手順で撮影をするように心がけています。
 (鍋坂 樹伸)
丁寧な作業手順だと思います。 フォトグラファーとしての意見ですが、過去に、撮影した写真が思わぬトリミングで使われていると残念な思いになったことがあります。 撮影ラフを準備しておくことはカメラマンに意図を伝え、以後の作業にスムーズにつながるような撮影を行うといういみがあります。 事前に撮影ラフができていれば、撮影前にクライアントに制作の方向性を伝えることもできるので一石二鳥ですね。 いい写真が撮れているんだけど使えないんだよな〜。ということのないよう、これからも丁寧なお仕事を続けてください。

0 鷲尾
2. ページレイアウトを考え、差し込む写真イメージを先に考えてからその構図で撮影する

差し込みたい写真イメージをストックフォトからサンプルとしていくつか選び、それを元に撮影します。
決済者への事前説明で撮影前に確認が出来るため、スムーズに制作することが出来ます。
 (鍋坂 樹伸)
すばらしい回答だと思います。 私は撮影だけではなくディレクションも行いことがありますが、クライアントの事前確認は後ろに控える制作者の安心だけでなくクライアント自身にも安心感を与えます。 フォトグラファーとしてはレベルの高い撮影を依頼される場合は、撮影本番までに撮影テストを行う。 撮影当日のスマートな進行や完成度の高い写真の仕上がりこそ、名ディレクターの証だと私は思います。

0 kamino
3.その他
自分で全部出来る余裕がある時は、ボリュームや時間によって、1.も2.も両方やっています。
理想は2だと思いますが。。。
構成を考えてから写真を撮影する方が撮り忘れが無く、制作がスムーズだと思いますが、撮ってから良いアイデアが生まれることもありますので、だいたいのイメージは持って撮影します。
が、カチッと決まったパターンはありません。
あとはやはり途中で気が変わることもありますので、余分に撮影しておいたり、右から左からと角度を変えて撮影しておきます。
自分以外の人や外注さんに制作を任せるときは2.が良いと思いますが、回答していて思ったのですが、どちらかというと写真を見てからページ構成を考える方が個人的にはやりやすいように思います。
 (鍋坂 樹伸)
回答を拝見して、臨機応変に対応できるディレクター(デザイナー)さんだなと感じました。 撮影担当の方はやりやすいと思います。 確かに撮影の流れはケースバイケースだと思いますが、最終的には、写真がデザインとうまくマッチすればよいと思います。 そして、写真の仕上がりを加味しデザインを考え直すという点は、 撮影担当者にとって、写真がよければさらによいデザインになるんだ!と、もうひと頑張りできる要素となります。 事前の意見交換と、撮影中に感じたことの意見交換は内容が違います。 撮影担当者の力を引き出すためにいろいろと意見交換しよりよい写真撮影にしてください。

0 sunny
2. ページレイアウトを考え、差し込む写真イメージを先に考えてからその構図で撮影する

イメージを考えずにとりあえず撮影してしまうと後から撮った写真を使用する際に文字の配置などが合わず困るため。
注目 (鍋坂 樹伸)
事故が起こりにくい的確な進行だと思います。 撮影した写真が使いづらい、もしくはよい写真だが使えないということがあればクライアントをはじめ関わった全員の時間を無駄にしてしまいます。 撮影点数が多い場合事前に準備ができないこともあるかもしれませんので、媒体やデザインによっては、撮影方法を固定しスピーディーに進められるよう、 デザイン面でも工夫するとよいかもしれません。