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中塚 玲央
デザイン担当 2014-01-30 14:34:25
 問題   ヒント   回答数 
■よくある困った要望
「お客様に喜んでもらえるような、面白いサイトにしたい」

「面白い」といっても、その捉え方は様々です。このフワッとした状態のままプロジェクトを進めていくと、後々、ああでもないこうでもない…と迷宮入りする可能性が大です。
そうならないためにも、事前に要望をより具体的にし、共通認識をすり合せるヒアリングをしていく必要があります。

そのヒアリング1つとして、「言語をレイヤー分け(小分け)してブレイクダウンで考える」という手法があります。

例)
面白い
 -笑える面白さ
   -ゲラゲラ笑う面白さ
     -関西ノリのような
     -ハプニング映像のような
   -シュールな笑いの面白さ
     -大人たばこ養成講座のような
 -わかる面白さ
   -新たな知識によるわかる
   -実はそうだったという発見によるわかる
     -池上彰のようなわかりやすさによる発見
 -にぎやかな面白さ
   -人の多さ(参加者が多いなど)によるにぎやかさ
   -雑多感によるにぎやかさ
     -ドンキホーテのような商品雑多感
 -クオリティの高さによる面白さ
   -映画のような映像クオリティの高さ
   -職人のようなこだわりクオリティの高さ

このように、より具体的なものが想起できるまで掘り下げていき、明確な共通認識を持つことで軸が定まり、プロジェクトを円滑に進めていくことが可能になります。

そこで、以下に挙げた「よくあるフワッとした要望」の中から1つ選んでいただき、実際にその言語をブレイクダウンし、レイヤー分け(小分け)してみてください。

1.安心感がある 
2.高級なサイト 
3.さわやかなサイト

※もちろん、3つ全て回答していただいても構いません。
※ブレイクダウンは出来るところまでで構いません。
※皆さんの回答を集め、集合知として活用していただければと思います。
※明確な正解はありません。1つの言葉でも、様々な捉え方があるということを知っていただくための問題になります。
ブレイクダウン思考の考え方の例

まず、このような「フワッとした要望」は、印象・感情を表す表現である場合が多いです。
人が印象・感情を抱く際には、何らかの「アクション」があり、その結果になります。
そのため、一段目のブレイクダウンは印象・感情を抱く時にはどういうアクションパターンがあるか?を考えます。考えるのも、まずは自身の経験則からで大丈夫です。また、映画やテレビ番組、雑誌などを参考にして考えるのも一つです。
そして、次のステップで「アクション」の部分を細分化し、その次のステップとして、そういったアクションを実際に実現しているものは何か(既存の店舗、映画など)を考えます。
こうすることで、具体的な共通認知を持つことができ、話がスムーズになります。
3

 

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なるほど
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回答 講師コメント
1 Wakiyama
1.安心感がある

-サービス内容の安心感
  -得られるメリットが多いサービス内容
  -わかりやすいサービス内容
  
-企業の安心感
  -規模が大きい企業
  -ビジョンがしっかりしている企業
  -有名である企業
  -歴史がある企業

-人の安心感
  -真面目で誠実である人
  -きれい・かっこいい人
  -有名な人
  -清潔感がある人
  -フレンドリーな人

-衛生面の安心感
  -清潔にしている
   -食品の放射レベルの測定
 
-評判の安心感
 -口コミ評価が高い。
  -口コミサイトや友人の紹介、お客様の声


2.高級感がある

-値段による高級感
  -競合と比較して高い料金。
   -高額な入会金など、無料が一般的なものに対して値段がつく 

-デザインによる高級感
  -シンプルで落ち着きのあるデザイン、煌びやかなデザイン
  
-ユーザーによる高級感
 -利用している人が富裕層、有名人
 -会員制など利用できる人が限定的

-立地による高級感
 -坪単価の高い一等地にある。
 
 (中塚 玲央)
リソースや提供コンテンツに焦点を当てて分類されている点が素晴らしいですね!要望をより具体化することで、実は、打ち出すべきメリットやポイントが浮き上がってくるという、とても良い例です。

0 YN
[安心感がある]についてレイヤー分けをしてみました。

1. 信頼性
-掲載情報について根拠を明示する客観性がある
-出典を明示する学術論文のような
-統計資料のような
-公共放送のような
-著名人が活用しているという実績がある
-スピードラーニングのような具体的な利用者像
-有名企業との取引実績がある
-資本金が多く事業の安定性が感じられる
-TOPIX100のような
-有名ベンチャー企業のような
-歴史があり事業の継続性が感じられる
-三越百貨店のような
-東京大学のような
-分かりにくいシステムについては明瞭に説明している
-世界一わかりやすい授業のような
-ためしてガッテンのような

2. 安全性
-技術的にセキュリティ対策が施されている
-SSLが施されている
-会員限定コンテンツを持っている
-個人情報保護の対策が万全である
-プライバシーポリシーが明確である
-プライバシーマークを取得している
-利用規約によりユーザが不利益を被らないよう配慮されている

3. 親しみやすさ
-テキストの表現が平易である
-インフォマーシャルのような
-イベントのMCのような
-女性誌のような
-コンテンツがユーザ視点で選定されている
-日経トレンディのような
-地球の歩き方のような
-企業マスコットキャラクターを登場させる
-ロゴがソフトなイメージをもっている
-アメーバブログのような角のとれた
-Googleのようなカラフルな

4. カスタマーサポートの好対応
-問い合わせしやすい体制を提示している
-保険会社のように問い合わせを励行
-アクティブサポートを行っている
-ソフトバンクの@SBcareのような
 (中塚 玲央)
実際にどうデザインに落としていくか?となった場合、このくらい数が出ると取捨選択でき、方向性が決めやすくなりますね。一見遠回りのようですが、数を出した後、「この方向ではない」というものを削除し、残った方向性をもう一度詰めるといった作業を踏むと、デザインコンセプトがより明確に決まりやすくなります。

0 kamino
1.安心感がある

ホっとする安心感
 眠たくなるような
 心が通いあうような
 安らぎを感じるような

信頼できる安心感
 熟練大工に家をまかせるような
 大手有名銀行のような
 セコムのような
 (中塚 玲央)
信頼のパターンの着目点が具体的で素晴らしいですね!一言に信頼できると言っても、そのニュアンスは人によってまちまちです。そこで、挙げていただいたような具体例を挙げると、よりどのような信頼感なのかが共通認識として持てるようになるでしょう。そうすると、それがデザインの良し悪しの判断基準となり、何となくの好き嫌いの判断ではなく、判断基準に合っているかズレているのかの議論になるので、デザインを決めるのに収拾がつかないといったことも少なくなるでしょう。