ウェブ担当者がとっておくべき資格はあるのか? FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之

(今週のピックアップニュースはありません)

結論から言うとウェブ担当者がとっておくべき資格は「ありません」(笑)。

資格がなくてもウェブの仕事はできますし、取っておいた方がいいと言われればフォークリフトの運転免許だって当てはまりますから。

個人的に資格について思うことを書きます。

知識は使うためにあるのに、得ることが目的になりがちなのが嫌です

私は資格の類は一切持っていません。

それは資格を取ろうとすると、いつの間にかそれが目的になってしまって活かすことを忘れてしまうからです。
勉強すること自体は嫌いではないのですが、勉強のための勉強は嫌いです。
受験勉強なんてもう二度とできません。

こんなことありませんか?

会議などでアイデアと出すと「それは昔に誰々がやっててさ~」って言われてしまうとか、「あ~それ聞いたことがある」って言われるというやつです。
「じゃあ、やれよ」って思いますし、「言うだけなら誰でもできるわ!」って思いますよね。

仕事をする以上、知っていることに価値はなくて、できることに価値があります。

知ってできるのであれば、みんな英語が話せるはず

そう思いませんか?

「畳の上の水練」ということわざがあるように、知っているだけではなにもできません。
最終的にできれば良いので、資格があろうがなかろうが関係ないわけです。

何かをするためには知識は必要です。
でも、知識があったからといってできるとは限りません。

ごくごく当たり前のことなんですが忘れがちです。

資格の知識だと良い意味の無駄がない

私が何かを勉強する際はとりあえずネットで調べて、そこから必要そうな知識をピックアップして、それに関連する本を数冊買います。

よく分からないけどとりあえず一通り読んでみると、漠然とそのジャンルについての概要が把握できます。
そして、Amazonのレコメンドから気になる本を買ったり、同じ著者の本を買ったり、同じジャンルの難しそうな本を買って読んでみます。

本の数も増えますし知らなくてもいいことも増えますが、資格取得の勉強では得られない知識が身につきます。

これが積み重なると意外とどこかで役に立つんですよね。

そのジャンル固有の知識だと思っていたのに、全てのジャンルで共通の知識だったりしますし、新しいことをやろうとした時に勉強する前に知っていたりと言う感じです。

迷路をゴールまで進むのに最短距離で進むのが資格取得だとすれば、私の方法はとりあえず行き止まりを全部塗りつぶして、更に勝手に別の迷路を作って迷子になるようなイメージでしょうか。
ゴールに到達したいのではなくてその先に何があるのかが知りたいんでしょうね。

一番困るのはできると思われてしまうこと

いや、ボク、知っているだけでやったことないんです・・・って言いたくても周りの人はそう思いませんよね。

世の中では資格を持っている=できる人、というイメージが出来上がってしまっていますので、後になって「なんだ、できないんだね」と言われてしまうことが多くなります。

これってお互いにとってとても不幸なことです。

まとめ

資格を取るのは良いと思います。

しかし、仕事関連で取るのであれば実務をしながら取ってみてください。
参考書などに書かれていることも理解しやすくなりますし、足りないこともわかってきます。

くどいようですがとるだけで終わらないようにしましょうね。

あとがき

なんか今週は否定的ですが怒っているわけではありません(笑)。

~だけ、と思うんじゃなくて多面的に考えていきましょうということですね。

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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