地方活性化が日本全体の活力につながると、国が掲げた「地方創生」。興味はあるけどイマイチよく分からないという方へ。地方創生成功への近道、それはWebクリエイターの活躍があってこそ。
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「ヒト」「モノ」「カネ」の資源を有効活用するには?
地域を盛り上げるために大事な資源の「ヒト」「モノ」「カネ」の中で、「カネ」は助成金や補助金で国や自治体から予算が投下されており、「モノ」もITやインターネットを通じて都会と地方の差が近くなっている面は確かにあります。しかし、まだまだ「ヒト」の資源が追い付いていないため、「モノ」「カネ」をうまく活用した地方創生施策が取れていないのかもしれません。
「コミュニティ」が「ヒト」を育てる
そこで大事になってくるのが「コミュニティ」の力です。
企業はもちろんのこと、NPO法人や財団法人、ボランティアや異業種交流会などの任意団体のコミュニティの力を使い、様々な専門的な力を持った人たちが集まる異業種の交流が大事になってきます。
そして、インターネットを活用しながら地域だけでなく全国・世界とつながることで見識を得、アイデアをブラッシュアップすることで地域の活性化ができるのだと思います。
単に一つのコミュニティの中で活動するのもよいですが、そこで培った専門的知識や行動力を他のコミュニティと交わることでさらに情報を昇華させ、イノベーションを起こせる「ブリッジ」と呼ばれる人も重要です。
狭いコミュニティの強いつながりだけでなく、様々な専門外のコミュニティともブリッジすることで、専門家と専門家を繋げ、新しい価値を生み出すことのできるヒトやモノを生み出せるのです。
そういうことを考えながら私も様々なコミュニティに所属し、自分の専門性を出して問題解決に努め、別のコミュニティでは自分を高めるために活動しています。
評価経済社会へ突入した現代
2011年の岡田斗司夫さんの著書に「評価経済社会」という本があります。
「評価」を仲介として、モノ、サービス、お金、が交換される社会。相互レビュー社会。
既存の貨幣経済社会では「貨幣」を仲介にして「モノ」「サービス」が交換される社会だった。お金が不要になるわけではなく「お金」が「評価」に従属するようになる。日本は先進国の中でも社会が均一化されているほうなので、世界でも最も早く評価経済社会への移行が進む可能性があるという。
出典:評価経済社会とは – はてなキーワード
まさに、「インターネット」を活用した様々な「コミュニティ」での活動はこの理念を体現しているものです。
様々なコミュニティの活動は自分の評価を高めるためのツール
商工会や地域の集まり、ウェブクリエイターの勉強会、異業種交流会は各評価を上げる基盤。そこで地域のため、みんなのために活動することでコミュニティも個人も評価が上がり、それが価値となる。さらに、それを飛び出してブリッジとなり様々な異業種のコミュニティを繋げることで、イノベーションを起こす。
そして、その情報をネットを使って拡散することで、それ以外の方に対しても周知することができ、フォロワーが増え、新しいコミュニティへの接点となる。
これを繰り返すことでどんどん知り合いが増え、人と人を繋ぐことができ、価値が進化して、地域が盛り上がり地方創生へとつながる道筋となるのではないかと思います。
Webクリエイターこそが「インターネット」と「コミュニティ」を使いこなせる
そして、本記事のタイトルにもある「Webに関わる人たち」は「インターネット」を駆使してモノやカネを作り出してきたヒトたちです。
マーケティングが得意な人もいれば、デザイナーもいる。プログラムを組んでシステムを作れる人もいる。ディレクターであれば、Webディレクションの知識を使えば、リアルな問題にも取り組める制作力が備わっています。
特にITに強いというのは地方にとって何よりも大事な価値です。
Webクリエイターは地方創生における重要な能力を有しており、さらにリモートで活動できる方も多いので、実はコミュニケーション能力も高い人が多いんじゃないでしょうか。今は田舎でもLINEやFacebookなどのテキストでやり取りする高齢者も多くなってますので、いろんな世代とのコミュニケーションも簡単になってきています。
飛び出せ!Webクリエイター
地域を変えるのは「ワカモノ」「ヨソモノ」「バカモノ」と言われてます。
Webに関わる人たちはこれに親和性が高いと思います。
「ワカモノ」のように情報リテラシーが高く、リモートでいろんな方と知り合っていろんな知識や情報を持っている「ヨソモノ」のように知見が高く、インターネットがはやる前からクリエイターとして働いている人は「バカモノ」のように尖っている。一人三役で地域を盛り上げていけるのではないでしょうか?
地方創生の成功には、Webクリエイターの手にかかっているといっても過言ではありません。
さあ、みなさん、表に飛び出し、新たなコミュニティで活動していきませんか?