最高のキャリアパスは払いたいと思わせる人?【対談:森野さん×丸山】 FavoriteLoadingあとで読む

: 事務局
ウェブ通で講師をしていただいている森野誠之さん(運営堂)と丸山耕二(ウェブ通/Webjobs代表)が「ウェブ担当者のキャリアパスを考える」をテーマに2015年秋に対談しました。全4回に分けて、4回目はウェブ担当者の理想のキャリアパスについてまとめます。

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丸山

森野さんの話を聞いていて思いましたけど、僕が思う最高のキャリアパスって、特に営業活動をしなくても案件が来るっていうことだと思います。
これが理想系ですよね。

いろいろな仕事を経験してきて、さまざまなお客さまに必要とされる人材になると非常にいい感じで仕事ができます。

これ、森野さんも以前似たような話をされていませんでしたっけ?指名で来るのが一番、みたいな。

森野

そりゃそうですよね。指名で来るのが一番安いので。
できるだけ営業しないようにとは考えていますよね。

(参考:森野コラム「安く買えればいい?高く売れればいい?」

丸山

そういうことですね。
理想のキャリアパスが「必要とされる人材になること」だとすると、必要とされる人材となるためには他の人がやっていないことを経験しないとダメですね。

森野

うん。
ただ必要とされる人材になることを考える以前に、そもそも「社会人としてちゃんと仕事ができているか」ということを見てみると、意外とウェブ担当者にとって足りないとこっていっぱいあると思いますけどね(笑)。

丸山

ウェブ担当者、ウェブディレクター、ウェブデザイナーなど中にこもって仕事をこなしていると、外部と接触したり営業と同行したりなど、他企業の社会人がどんなふうにビジネスを行っているかを見て学ぶ機会も少ないんでしょうね。

森野

そうでしょうね。教育もないところが多いですし。
でも、それに甘えとってもいかんと思うんですけどもね。

丸山

もし学ぶ環境が会社内にないのであれば、そういう機会を自分で作ってもいいでしょうし、どっかで別の機会で経験するのもありなんでしょうね。

森野

そうなんですよ。
だから外でちゃんと機会に参加して刺激を受けたら、イチ社会人として足りない能力やスキルに気づくと思うんですけどね。

丸山

なるほど。
ウェブ担当者通信としては、そういう機会をどうにかして創出できたらおもしろいってのは考えています。

当たり前の能力を身につけ、他の人がやらないことに手を出す

丸山

この『ウェブ担当者のキャリアパスを考える』というテーマの結論をまとめるとこんな感じでしょうか?

ウェブ担当者の理想として考えられるキャリアパス

  • 会社内部で広報やマーケティングなどWebを含めたビジネス全体の戦略を考える
  • 自分で独立してしまう
  • ウェブの重要性が非常に高い企業に転職する

どのパスを選ぶにしても大切なのは、相手から「この人はすげぇ!大金払ってでもぜったいこの人の力が必要。」と思わせられる人になる、ということですね。

ここで気をつけないといけないのは年収に飛びついた場合はリスクも高いかもよ、ということですね。一年で成果がでないと即クビを切られるかもしれないですしね。

そして必要とされる人材になるために、

  • まず社会人としての能力や、『当たり前』をできるようになっておく。
  • 他のウェブ担当者が気づいていないこと、できていないこと、身についていないことをやっていく
  • 地道に力をつけていく。

これが大切ですね。

森野

そうですね。当たり前のことですけどね。

丸山

考えてみると、いつの間にかウェブ担当者には求められることが増えていってますよね。

森野

そう思いますね。何となく何となくですよね。

丸山

大変です…

あとは、外に出て機会を得る、という話がありましたけど、知識だけじゃなくて体験が大事ですね。

体験談から裏打ちされた話って、やたら説得力ありますもんね。
お客さまと話しているとき、実体験から話すと説得力が違うし、向こうの見る目も変わってくる気がしますよね。
知識も絶対必要ですけど、知識だけだとなかなかうまくいかない。

森野

そうですね。
やっぱ知識だけだと机上の空論になってしまうことも多いですからね。

以前ちょっとツイートでブツブツ言ったんですけど、まったく内容が間違っているアナリティクスの記事が上がっていて、「ちょっといい加減にしろ」みたいなこと書いたんです…

知識だけだと、そういういい加減な記事も書けちゃえますよね。
でも、実際に運用してやっている人には分かるから、やはり実際に手を動かして体験しておく、ということは大事ですよね。

丸山

ウェブ業界で実務運用をやっている人ほど、最新知識なんてさほどいらない、というところに行きつきますしね。
よけいな情報を耳に入れるより他にやることがある、みたいな。

ウェブから少し離れてたとえば営業を経験してみる、など地道な努力をやってさまざまな体験を積んでいけば、遠回りのように見えて実は将来が明るいかもよってのもありますね。周りの人がそんなことをやっていなければ。

「四十にして惑わず」良い体験を重ねていこう

丸山

この『ウェブ担当者のキャリアパスを考える』のテーマで何か言い足りないことはありますか?

森野

要するに、いつまでも若くないってことだけですかね(笑)。

丸山

あーなるほど。あるあるです。
それ、大切な話でしたね。僕も最近すごく感じました。健康の話も含めて。

森野

そうですね。それは思いますね。呑むと健康の話になるとか(笑)。

丸山

昔は一度も感じなかったんですが、大きな病気の話を知り合いから聞くと、いつか命っていうのは終わりを迎える時が来るんだな…っていうのをリアルに感じることがありますよね…

「四十にして惑わず」っていうのはホントそうだなと思います。
惑っている暇ないですもんね。

この対談を読んでくれている人やウェブ通のメンバーさんは同じような年齢に差しかかっている人も多いと思います。
アラフォー世代で、いまいち自信がない人やウェブだけをずっとやってきて今後どうしようと思っている人に、何か森野節的アドバイスありますか?

森野

なるほど。そうですねー、森野節的に(笑)。

これは、自分の遊びの時間を少々削って、その時間を新しいことにチャレンジすることに充てるのがいいですよね。
だって不安やリスクは何もしなかったら変わることもなくなることもないです。いずれ出てきます。

だったらそうならないように、早いうちから趣味の時間とかを少し削って、体験を重ねて行くしかないですよね。

丸山

なるほど。
自分の時間を投資するってことですよね。より体験することに時間を割くとか。

確かに、ウェブ業界で活躍している人ってそういう人が多いですよね。自己投資を惜しまないですもんね。
もし危機感があるのであれば、今から少しずつでもやっていくのがいいですね。

では、この『ウェブ担当者のキャリアパスを考える』のテーマでの話はこれで終わりましょう。ありがとうございました。

まとめ

転職したからといって働きやすい環境で働けるとは限らない!

ウェブ業界のキャリアパスは明確になっていないのが現状。
ただ、「必要とされる人材」になる事は変わらない。
キャリアアップを図るヒントは以下の3つ。

1.会社外の人と交流し、様々な仕事について知識を深める

2.営業に同行するなど、ウェブ以外の仕事を経験する

3.ウェブだけでなくマーケティング全般、コミュニケーションについてスキルを身に付ける

 

【対談:森野さん×丸山】ウェブ担当者のキャリアパスを考える

  1. ウェブ担当者は消耗品?ウェブ担当者の年収から考える
  2. キャリアアップは対人に強いマーケティング担当が筆頭候補?
  3. ウェブ担当者のキャリアアップのヒント
  4. 最高のキャリアパスは払いたいと思わせる人?

 

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この記事を書いた人: 事務局

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