画像:Pixabay
まずはこちらをお読みください。
日本フェンシングを変えたオレグコーチ五輪のメダルへと導いた強化活動の要因 – スポーツナビ
私が気になったのはここ。
私自身が03年に来日した直後の、ある女子選手の例をお話ししましょう。彼女は教師をしながら仕事の後に2時間ほど練習し、試合がある時に東京へ出てきて試合をするという状況でした。試合で負けて泣いていた彼女の姿が私にはあまりにも不思議で、「何で泣いているんだ?」と聞きました。すると彼女は「勝てなかったから」と答えました。私はもう一度聞きました。「君はその練習量で中国やイタリアの選手に勝てると思ったのか? 彼らは1日8時間練習しているのに、1日2時間練習したあなたが勝てると思っていて、それが叶わなくて悔しくて泣いたのか?」と。
目標が決まればそれに対しての努力の量って決まってきます。目標に対する努力の量が少なくて、そもそも勝てるわけがないのに負けて泣いている。これが外国人コーチには理解できなかったようですね。
これは同感でして、泣いて解決すれば泣けばいいと思うんですが、解決しないのであれば他にやるべきことを探さないといけません。冷たいように聞こえるかも知れませんが、目標だけを見ればこうなります。
感情はゴルゴ13並みに殺しておきたいところ(笑)。
なぜ負けたのか、勝てないのか、その理由は現実的に、細部を見ていかなければ分かりません。練習量や内容、環境を見て本当に世界で勝てる理由があるのかを分析し、足りないことは何かを明確にする。そこから解決していかなければ何事も変わりません。何が問題なのか、それを探り、解決することがとても重要です。
これは仕事でも他のことでも同じです。上手くいかない理由を考えて解決していく。
練習量や内容、環境を理由に目標を変えてはいけません。
目標だけを見て努力をしましょう。
やることが分からないのが一番つらい。
上に立つ人は目標を明確にしましょうね。