【先週のPickUp(11)】ユニバーサルアナリティクスって導入しても大丈夫なの?
優先度:◎ – Google アナリティクスを使っている人へ。
アナリティクス 日本版 公式ブログ: ユニバーサル アナリティクスが正式リリースされました
analytics-ja.blogspot.jp/2014/04/universal-analytics.html
いずれこうなると言われていたものがついに来ましたね。
今までのタグも将来的には使えなくなると言われていますし、
これを見ると今すぐにでも移行しないと!と思ってしまいますがそんなこともないです。
まずは落ち着いてリスクを確認することから始めましょう。
移行するリスクを確認する必要があるのは主にこの3つです。
・Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチなどに出稿している
・イベントやクロスドメインでonclickの記述をHTMLに書いている
・書き換えるファイル数が大量にある
それぞれを詳しく説明します。
■Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチなどを出稿している
スポンサードサーチなどを出稿する場合はutmパラメータをリンク先URLに設定することで、
キャンペーンや広告グループを設定できますよね。
ここまではいつも通りなんですが、肝心の検索クエリが取得できなくて(not set)になってしまいます。
スポンサードサーチの管理画面で見ることはできても
Google アナリティクスで(not set)になるのは嫌な気分がしますし、
今まで見えていたものが見えなくなるのは困りますよね。
■イベントやクロスドメインでonclickの記述をHTMLに書いている
ユニバーサルアナリティクスでは記述が変わりますので変更か削除しないといけません。
制作会社さんに無理を言って追記してもらったものを削除・・・とはなかなか言いづらいですし、
漏れなく作業するのも困難な場合もあります。
リニューアルだったり大幅な変更などがあるまでは手が付けられないことも多いはず。
■書き換えるファイル数が大量にある
大規模サイトの場合、ちゃんと管理されていればよいのですが
更新のタイミングによってタグの位置や記述が違っていることが多いです。
全てをチェックして書き換え・・・なんてことになると思うと大変ですし、
テンプレートで変更できると思っているとフォームだったりキャンペーンページなどで漏れが発生しやすくなります。
相当計画的に進めないと数値が大きく変わってしまうこともありそうです。
一番すっきりする解決方法はGoogleタグマネージャーなどのタグマネジメントツールを導入して、
今後のタグ管理をここに集約する方法ですが、タグマネージャーに詳しい人も少ないのでなかなか難しいでしょう。
というわけで、ユニバーサルアナリティクスじゃないとできないことがあるか、
小規模サイトでonclickなども設定していない時を除いては現状維持にして、
リニューアルなどのタイミングでタグマネージャーを前提で考える流れが良いと思います。
数値は同じ状態で計測することで傾向がつかめますので計測手法を変える時は慎重に。
【※事務局からの追記】
—–
ユニバーサルアナリティクスには主に以下のようなメリットがあります。
・(開発者がいれば)マルチデバイスに対応しやすい
・いままで一部の人が使っていた検索エンジンの追加などの設定が管理画面から容易になった
・(開発者がいれば)自社固有の情報とアナリティクスのデータを結びつけやすくなった
support.google.com/analytics/answer/2790010?hl=ja
読んでみてもらうとお分かりかもしれませんが、
結局、どれも技術的なハードルが高いので、
ほとんどの人は今のところは何もしなくてはいいのではないかと思っています。
ちなみに、森野講師も昔のままを今でも活用していますし、丸山自身も何もしていません。
(両方設定している案件はあります。しかしデータは旧バージョンで見ています)
—–
優先度:○ – SEOとコンテンツがつながらない人へ。
SEOのためのコンテンツマーケティング | SEO Japan
www.seojapan.com/blog/content-marketing-for-seo
先週の要チェックと関連して読んでみてください。
SEOの視点から考えると記事の書き方も変わります。
優先度:◎ – リスティング広告をちょっとやったことのある人へ。
【俺式】PPCで重要なアカウント構築術5step&ツール紹介 | 俺式PPC
valword.jp/blog/promotion/ppc140331/
「便利なツールは有効活用すべきですが、まずは自分で考えることをオススメします」。
考えたことをスムーズに形にしてくれるものがツールですよね。
優先度:◎ – 事例が好きな人へ。
小川卓氏が語る! 成功・失敗事例を通じて学ぶアクセス解析 | マイナビニュース
news.mynavi.jp/articles/2014/03/31/ccl4/
どこまでいっても基本的なことがポイントです。
分からないという前に手を動かすことから。
優先度:○ – 広告が出しっぱなしな人へ。
ユーザーの購入意思を高めるFacebook広告テキストの書き方とは?ニュースフィード広告攻略3つのポイントを伝授 (1/3):MarkeZine(マーケジン)
markezine.jp/article/detail/19523
リスティング広告の広告文と似ていますがターゲットがちょっとずれますよね。
そこを理解して試行錯誤を。
優先度:△ – Officeをよく使う人へ。
ASCII.jp:iPhone用「Office Mobile」が無料なので試してみた
ascii.jp/elem/000/000/879/879594/
OneDriveに保存できるので出先でちょっと直したい場合や保険として使えます。
アカウントを作るのがちょっと面倒ですが心配性な人はどうぞ。
優先度:◎ – 専門用語があいまいな人へ。
広告業界と無関係な僕がさっぱり理解できないアドテク用語を調べた。 | 三度の飯とエレクトロン
blog.katty.in/5143
まずはこういった記事を読んで理解して、その用語を使わずに説明できるように。
専門用語をそのまま書いて通じませんよ。
優先度:○ – 実店舗を持っている人へ。
UNITED ARROWS、ネットで気になった商品を店舗に取り寄せて試着できるサービスを開始 | Shopping Tribe
shopping-tribe.com/news/4908/
店舗とネットショップは一体で考える時代ですね。
売上を取り合うことなんてありません。
優先度:◎ – マーケティングを勉強中の人へ。
“人間”を単位に考えるのは生命に失礼――Yahoo!Japan CSO・安宅和人が神経科学とマーケティングの間で考えてきたこと ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.044 ☆:ほぼ日刊惑星開発委員会:PLANETSチャンネル(PLANETS/第二次惑星開発委員会) – ニコニコチャンネル:エンタメ
ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar497331
マーケティングは手法ではなくて考え方が気になります。
自分にしっくりくる考え方を探しましょう。
木村岳史の極言暴論! – ITベンダーに「提案料」を支払っていますか:ITpro
itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140328/546782/
発注側の人に読んでほしい記事です。
短期的な視点ではなくてちょっと長い目で見るとこっちが安いかも知れません。
中日新聞:自転車、わずか3分で車いすに 西区の永山さん開発、実用化:愛知(CHUNICHI Web)
www.chunichi.co.jp/article/aichi/20140326/CK2014032602000045.html
自転車で荷物を運ぶ際にも使うことができそうです。
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ウェブ通の毎週のまとめに加えてネットショップ担当者フォーラムさんでの連載が先週から始まりました。
netshop.impress.co.jp/node/15
同じまとめでも見る人が違っていますのでピックアップする記事も変わります。
こんな時には「知り合いのこの人に読んでもらうならどの記事がいいのかな?」
といったように具体的なユーザーを思い浮かべてピックアップしていきます。
「誰に何を伝えるのか」
何をするにもここからです。
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今週はこれまで。
この中に自社に参考になる情報はありましたか?