ウェブ通編集部のメンバーはSEOプラットフォーム「MIERUCA(ミエルカ)」を知っていましたが、これまで使ったことがありませんでした。キーワード調査や競合サイト調査には時間をかけて行なっており、ユーザーニーズに応えるコンテンツづくりに苦労をしていました。
SEOプラットフォーム「MIERUCA(ミエルカ)」は「流入キーワード調査やコンテンツの改善提案を行なってくれるツール」という認識でしたが、実際に使ってみたところそれだけではなく、MIERUCAを活用することで作業を効率化でき、そのぶん考える時間が増えることで、よりオウンドメディアの成功につながる ことに気がつきました。
今回、SEOプラットフォーム「MIERUCA(ミエルカ)」を提供する株式会社Faber Companyのマーケティング責任者である月岡克博氏に、オウンドメディアを運営する多くのウェブ担当者が抱えているコンテンツ制作の課題とその解決策についてお伺いし、ウェブ通編集部でその内容をまとめました。
月岡克博氏
SFA、CRMベンダーを経て、2014年にFaber Company参画。
SEOやコンテンツマーケティングの営業・コンサルに従事した後に、マーケティングを担うIMC部門を新設。SEOプラットフォーム「MIERUCA」を中心に自社マーケティング全般(リード管理、ブログ執筆、セミナー登壇など)を担当。
オウンドメディア成功の鍵は何か?
なぜ多くのオウンドメディアがうまくいかないのか?
「サイトで狙ったユーザーを集客したい」
「サイトのリピーターになってもらい顧客を育成したい」
「ユーザーとの関係性を深めたい」
「自社ブランドの認知」
「自社の価値を高めたい」
など、さまざまな目的をもってオウンドメディアを立ち上げる企業が増えており、オウンドメディアが乱立している時代です。
しかし、オウンドメディアで成功しているところが少ないのが実情です。
なぜ多くのオウンドメディアはうまくいかないのでしょうか?
コンテンツ制作において多くのウェブ担当者が下記のような課題を抱えていることが、オウンドメディアが成功しない理由として考えられます。
多くのウェブ担当者が抱えるコンテンツ制作の課題
多くのウェブ担当者は、コンテンツ制作を行ううえで以下のような課題を抱えています。
課題その1:予算
- 売上や問い合わせなどコンバージョンへの貢献を明確に示しづらく費用対効果が分かりづらい
- すぐにコンバージョンにつながらない施策なので社内評価が低い
- 何か新しいことにチャレンジしようとしても、稟議が通らず予算もおりない
- フルアウトソースをするとコスト高となり、低予算では不可能なため、社内で運用するしかない
課題その2:企画/制作
- 良質なコンテンツを作るための正しい手法・すすめ方が分からない
- キーワードや競合などの調査・分析に膨大な時間が必要
- ライティング費用を抑えるためクラウドソーシング系でライターを探して失敗
- 良いライターが見つからない
- どのチャネル(流入経路)に注力すべきか、SNSをどう活用すべきか分からない
- そもそも専任ではないため、人的リソースも割ける工数もない
課題その3:効果測定/改善
- 何をKPI/指標にするべきかが分からない
- コンテンツ改善をしたいがどう取り組むべきか分からない
- アクセスは集まっているがCVしない
など、オウンドメディアに限らずコンテンツ制作を行っているウェブ担当者は、同じような課題を抱えています。
これらの課題はどのように解決していけばよいのでしょうか?
課題を解決するには?
課題を解決するために、まず「オウンドメディアの成功は簡単ではない」と知ることが大切です。
サイト運営でこれまでもSEO施策を行ってきたウェブ担当者の方は「簡単ではない」ことを理解している方は多いと思いますが、新しくオウンドメディア運営をはじめたばかりのときには「コンテンツを量産すればなんとかなるんじゃないか?キーワードを盛り込めば順位が上がって集客できるんじゃないか?」と思ってしまうかもしれません。
オウンドメディアの成功は簡単ではありませんが、逆にいえば、簡単ではないがゆえにチャンスでもあるのです。
競合サイトや競合サービスでも成功するために同じように苦労をしています。
まずは「オウンドメディアの成功は簡単ではない」という認識からはじめて、あとは一歩ずつ精度を高めるために課題を解決し正しいステップで運用を行なっていけば他に勝てるオウンドメディアとして明るい未来がきっと待っています。
課題を解決し、オウンドメディアを成功させる運用ステップ
- 目的の明確化
- コンテンツ制作フローを理解する
- 体制を作る
- 効率化する
0.目的の明確化
「なぜオウンドメディアなのか?」
目的をはっきりとさせないままなんとなくオウンドメディア運営を始めてしまい、運用負荷だけがかかってしまったり、アクセスは集めたもののその先につながらなかったり、などといった失敗もよく耳にします。
まず最初に考えるべきことは、自社が抱えている課題が何か?その課題を解決するための施策にはどのようなものがあるのか?です。
その施策としてオウンドメディアを選んだら次に考えることは、オウンドメディアを運用する目的の明確化です。
たとえばオウンドメディア運用の目的は以下のようなものが考えられます。
- 自社やサービスの認知度アップ
- 自社やサービスのブランディング
- ユーザーとの関係性を深める
- ユーザーとのタッチポイントを増やす
- 見込み顧客の発掘・育成
- 広告収入
目的を明確にすることで、その目的を達成するために必要なコンテンツを考えることができるのです。
1.コンテンツ制作フローを理解する
step1 |
ペルソナ設定 |
1営業日 |
step2 |
キーワード調査 |
2~3営業日 |
step3 |
メインキーワード決定 |
step4 |
コンテンツ構成立案 |
1営業日 |
step5 |
ライティング/編集/校正 |
2営業日 |
step6 |
コピペチェック/SEOチェック |
1営業日 |
オウンドメディアに限らず、コンテンツを制作するときのフローは、「ペルソナ設定」「キーワード調査」「メインキーワード決定」「コンテンツ構成立案」といった基本設計をしっかりと行なってから、ライティングに取りかかることが重要です。
後編では課題を解決してオウンドメディアを成功させる運用ステップの「体制づくり」と「効率化」についてまとめます。
「MIERUCA(ミエルカ)」について詳しくは公式サイトをご覧ください。
mieru-ca.com/