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GoogleのSNSサービスとして2011年にデビューしたGoogle+。
今後10ヶ月かけて段階的に閉鎖され、2019年8月に完全終了することが発表されました。
Google+を閉鎖する理由は低い利用率と「Google+ People API」のバグ。
Google+は一部のユーザーでのみ使われているような状態で過疎化が進んでいました。ユーザーの90%が一度に5秒以下のアクセスしか行なっていなかったそうです。
「Google+ People API」のバグでは、半年前から、ユーザーが非公開に設定していた個人情報にサードパーティアプリからアクセスできる状態になっており、最大50万件のGoogle+アカウントが影響を受けた可能性があるようです。
そんなGoogle+の閉鎖ニュースですが、TechChrunchが「Google+を振り返る | TechCrunch Japan」の記事でGoogle+の歴史をまとめています。
リリース当初は実名制だったり、GmailやYouTubeなど他のGoogleサービスの利用にGoogle+アカウントが必要になったり、とユーザー第一で考える企業イメージのGoogleとは、Google+に関してはまったく正反対の動きをしていた印象が個人的にはあります。
2014年頃からはGoogle+と他のサービスを切り離していきましたが、無理やり紐つけられていたアカウントがいなくなりGoogle+が過疎化していったようです。
後発組だからといってユーザーにとっていいサービスが提供できるとは限りませんし、無料でサービスを受けている以上は企業利益を優先してもそりゃしかたないか、とも思います。
でも一度ユーザーの信頼を失うと回復するのに時間を要します。
Google+の歴史や今回の発表を見ていて、自分たち自身も無料のサービスを提供するときにどこかに「無料だから」という甘えがないかを考えさせられる一件でした。