クラウドソーシングを利用したビジネスもいまや定番となりつつあります。これまではミスマッチにならないためのコツをお伝えしてきしましたが、もしミスマッチが起きてしまった場合にはどうすればいいのでしょうか。最終回は、ミスマッチが起きてしまったときの断り方について。
発注・受注が日々飛び交うクラウドソーシング。当然、お断りをしなければいけないケースも出てきます。
適当な断り方をしてしまうと、自身のイメージダウンに繋がりかねません。
そこで今回は、上手な断り方について説明していきます。
条件面が合わない場合は、悩む必要なし!
「必ず週2回は納品ができる方」と条件をつけて発注募集したにもかかわらず、「週1日しか納品できない」という人が応募してくる…。こんなことも意外と多いクラウドソーシング。
発注側・受注側どちらも、報酬や稼働時間などの条件が希望と異なる場合は、その旨を伝えそのまま断りましょう。特に気にする必要もありません。
- 今回は○○の条件が合わないと判断しました。
- また機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
このくらいスマートでかまいません。
大切なのは、また機会がありましたらという部分でしょうか。
クラウドソーシングの世界は前述したとおり狭いもの。あまり雑な断り方をしてしまうと、「なんだか感じの悪い発注者だな」「この人には仕事を頼みたくないな」と思われてしまい、今後に支障が出るパターンもあります。
当たり前のことですが、直接顔を合わせないからこそ、丁寧な文章を心がけましょう。
クオリティが低い・スタンスが違う場合は、丁重に!
問題は、「イメージしていた記事と異なるものが納品されてしまった」「求められていたテイストが自分のテイストと違った」というミスマッチが起きた場合です。すでにプロジェクトは始まっているわけですから、双方悩んでしまいますよね。
発注側が見極めたいのは、「自分のイメージを伝えていたか否か」です。伝えることの重要さはこれまでにお伝えしてきました。相違があれば、それは発注側にも責任があるわけですから、怒ったり縁を切ったりする前に、再考をお願いしてみましょう。
受注側が心がけたいのは、「イメージをくみ取るための努力」です。発注者が何を求めているかキャッチアップする力は、クラウドソーシングに限らず大切です。なぜこちらが努力する必要があるのか、と思うようなケースもあるかもしれませんが…。歩み寄ることで自分自身がラクになると思いましょう。
ミスマッチが起きてしまった際の対処法としては、zoomなどの無料通話ツールで話すのも良いですね。たとえ顔を出さなくても、声を聞くだけで「そうだったのか」とわかり合えることもあります。
また、共有したいイメージは、逐一ファイルで送らず、Gyazoを使うのも有効です。スクリーンショットが自動的にURLで残るため、手間をかけずスピーディーに共有できます。
方向性が合わないときは『やんわり』、不義理は『キッパリ』
さて、「ここまでやってみてもやっぱりダメだ!」という場合は、素直にお断りしましょう。
- 『今回は』合わなかったこと
- 仕事を引き受けてくれた、依頼してくれたことへの感謝
- あくまで方向性の違いであり、今後も機会があればご一緒したい
このようなことを伝えていけば、そうそう揉めることはないかと思います。
中には「あなたのココがダメです」と別れ際に吐き捨てる人もいるようですが、よっぽどのことがない限り、事を荒立てない方が自分自身のためです。クラウドソーシング上でよくケンカをしている知人がいましたが、結局厄介者として一部で有名になってしまいました。
交わしていた契約(クオリティに関わらず必ず報酬を支払う、プロジェクトの資料を破棄する、など)があれば、必ず守りましょう。
万が一守られていない場合は、即座にサービスの運営スタッフに問い合わせ、二度と関わらないことです。こんなときには「あなたのココがダメです」と、吐き捨てるのもアリかと思いますが、そんな事態が起こらないことが一番ですね。
方向性が合わない場合はやんわりと。不義理なことをされたらキッパリと。これが、クラウドソーシングでのベストな断り方でしょう。
少しの工夫や気配りが、効率を上げる!
クラウドソーシングの使い方を改めてご紹介しました。クラウドソーシングは手軽に始められる分、『仕事』だという認識を持ちづらいもの。PCモニターの先でたくさんの人と関わっているのに、そのことを忘れてしまう人も多いようです。
たとえ顔が見えなくても、結局は“人と人”とのやり取りです。送る文章を少し丁寧にするだけで手間が減りますし、ちょっと客観的に考えるだけでミスマッチが少なくなります。
やってみればカンタンなことばかりです。ほんの少しの工夫と思いやりが、明日の自分を助けてくれるはずですよ!